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iPad の PC サブディスプレイ化を有線で試す

先日 iPad を PC のサブディスプレイにするアプリ「Spacedesk」を試しましたが、私の用途からすると Wi-Fi 接続専用というのはちょっと扱いにくい。世の中的にリモートワークが強制されがちな昨今ということもあり、改めて有線接続可能な iPad サブディスプレイ化アプリを試してみました。

Duet Display

Duet Display

おそらく iPad サブディスプレイ化アプリとして最もメジャーなのがこの「Duet Display」ではないでしょうか。元 Apple のエンジニアが開発したアプリという触れ込みでユーザー数も多く、ある程度安定して使えることを期待して良いはず。ということで有料アプリですが課金してみました。

しかし最初のうちはどうやっても PC との接続がうまくいかず、課金したのに無駄に終わってしまったか…と少し泣きそうになったのですが、どうやら Windows 環境では iTunes がインストールされていないと動作しないようです。私は普段 PC には iTunes 入れてないからなあ(´д`)。

Duet Display

Spacedesk は無線接続のためアプリ起動時に iPad 側から接続する PC を選択する必要がありましたが、Duet Display は有線で接続するだけで PC からサブディスプレイとして認識されます(最初に画面が映るまで 2~3 秒待つけど)。
仕組み的にはおそらく Spacedesk 同様にサブ画面を動画として iPad に流し込んで表示させている模様。そのため、設定画面にはフレームレートと画面解像度に加えてパフォーマンス(おそらくは画面を動画として表示させる上でのビットレート)の設定項目があります。解像度は iPad mini(2019)の場合 1,024×768/1,366×1,024/1,536×1,152/2,048×1,536 の四通りから選択可能。iPad 側ディスプレイのドットバイドットと 3/4、2/3、1/2 の解像度にすることでできるだけ解像感を維持したままスケーリングしようということでしょう。

Duet Display

Windows 上からは普通にサブディスプレイとして認識されています。しかしディスプレイ設定からは解像度を変更することはできず(グレーアウトしている)、あくまで Duet Display の PC アプリ上で設定した解像度が反映されます。

Duet Display

実際の iPad mini の画面上では、やはり MPEG のブロックノイズらしきものは見受けられるものの、Spacedesk よりはノイズが少なく、細かい文字の視認性も高い。USB 2.0 ベースとはいえやはり有線接続のほうがパフォーマンスが出るようですね。
ちなみに Duet Display は有線接続だけでなく Wi-Fi 接続もサポートしています。メジャーアプリだけあって機能全部盛りな印象。

ところで、もう一つの有線接続アプリも試してみました。

Splashtop Wired XDisplay

Splashtop Wired XDisplay

最初 Duet Display が正常動作しなかったときに、代替として探した有線接続アプリです。このアプリも本来は有料($9.99)のようなのですが、私がダウンロードしたときは期間限定のキャンペーン(?)ということで無料でダウンロードできました。もし興味がある方は使うかどうか分からなくても無料のうちにダウンロードだけしておくと良いかも。

こちらのアプリも設定はフレームレートとクオリティ。解像度はアプリ内のボタンを押すと、

Splashtop Wired XDisplay

Windows のディスプレイ設定の画面に飛ばされて、OS 側の解像度を直接いじることになるのが Duet Display との違い。任意の解像度を選択することができますが、iPad のディスプレイとは異なるアスペクト比の解像度も選択できてしまうのがやや面倒ではあります。

Splashtop Wired XDisplay

表示クオリティも Duet Display と遜色ない感じ。少なくとも私は見分けられませんでした。

なお Duet Display も Splashtop も遅延は皆無とは言わないまでも事務作業上ではストレスを感じないレベル。メインの作業は本体側のディスプレイで行い、iPad はあくまで参照用のサブ画面という使い方であれば困ることはまずないでしょう。

Duet Display & Splashtop

ちなみに PC と iPad の両方に Duet Display と Splashtop の両方のアプリを起動している場合、PC 上ではトリプルディスプレイとして認識されます(笑。iPad 上で両方起動しておいて、仮想デスクトップを使い分けるような感覚で切り替えながら使う、ということができてしまいます。アプリをテストしている途中で偶然見つけたんですが、使いようによっては面白そう。

Duet Display

Duet Display/Splashtop/Spacedesk のどれが良いかですが、有線無線を使い分けるならば有料だけど全部入りの Duet Display が良いでしょう。が、有線だけで良いのであれば性能的に遜色ない Splashtop はフリーウェアとは思えない完成度。Spacedesk は無線メインで考えたときに無料で良い選択肢と言えます。なおこの三つともに iOS だけでなく Android 版も提供されています。

PC+タブレットを持っていればいつでもどこでもデュアルディスプレイで作業ができるという環境は思っていた以上に快適。何らかのタブレットを持っているならば、インストールしておいて損はないと言えます。

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