フェラーリ、F150を発表 【 F1-Gate.com 】
チーム・ロータス、T128を発表 【 F1-Gate.com 】
ロータス・ルノーGP、R31を発表 【 F1-Gate.com 】
ザウバー、C30を発表 【 F1-Gate.com 】
レッドブル、RB7を発表 【 F1-Gate.com 】
トロ・ロッソ、STR6を発表 【 F1-Gate.com 】
メルセデスGP、MGP W02を発表 【 F1-Gate.com 】
ウィリアムズ、FW33でテストを開始 【 F1-Gate.com 】
先週末のフェラーリ F150 を皮切りに、2011 年の新車が続々と発表されています。特にここ 2 日は合同テストの開始もあり、一気に出てきました。現時点で未発表なのはマクラーレン、ヴァージン、フォースインディア、HRT のみ。
発表されているのはあくまで現時点における「ベース車両」とでも言うべき仕様であり、開幕までに、そして開幕以後もどんどんアップデートされていく前提。それでも、マシンとしての基礎体力はモノコックの形状や主要パーツの配置でだいたい決まってしまうので、ある程度の戦闘力を推測することはできます。
今年のテク二カルレギュレーションはピレリタイヤへの変更が最大の変化で、その他は KERS の復活、可変フロントウィング廃止の代わりに可変リヤウィング合法化、マルチディフューザー・F ダクトといったトリッキーなエアロデバイスの禁止といった細かなものがほとんど。タイヤの変更に伴う重量配分の変化(というか、レギュレーションによる重量配分の規定化)を除けば、マシン開発はおおむね 2010 年型の進化版的なアプローチになると思われました。
実際に出てきたマシンは確かにどのチームも昨年型との共通点が多く、そこにハイノーズ化やサイドポッドの強烈な絞り込みなどの「レッドブル的トレンド」を取り込んでいるように見えます。まあ、空力レギュレーションが大きく変わらないシーズンが何年か続くと、マシンの形状がチーム間で似通ってくるのは F1 の歴史なので(笑。また、メルセデスやルノーがリヤにレッドブル同様のプルロッドサスペンションを採用してきたのも興味深いです。
合同テストもこれからという段階で、デザインだけでマシンの実力をはかるのは馬鹿げていますが(それができれば空力デザイナーは苦労しないわけで)、それでもやっぱりトップチームのクルマは「見るからに速そう」だなと。おそらくレッドブル、フェラーリ、マクラーレンは今年も速いのでしょうが、そこにメルセデスやルノーがどのように絡んでくるか、今から楽しみです。
また、小林可夢偉のザウバー C30 も、マシンデザインは昨年の正常進化版ながら、カラーリングが変わって随分見栄えのする印象になりました。昨年のノーズにあった BMW 時代の「キドニーグリル」の名残のようなラインもなくなり、また昨年は全体的に白かったボディに多くのスポンサーロゴが掲げられて、F1 らしい見た目に。フロントノーズとエンジンカウルの中央に描かれた赤い「Claro」のロゴが日の丸っぽくて、可夢偉によく似合います。このマシンで昨年以上の活躍を見せてほしいですね。
あと、ブルーノ・セナがロータス・ルノーのサードドライバーに就任しています。叔父アイルトン・セナがデビューした旧トールマンの流れをくむチームで、アイルトンが初優勝したときに乗っていた JPS ロータス風カラー(黒×金)のマシンとレーシングスーツに「あの顔」が収まる絵には、感慨深い思いを禁じ得ません。
チームとしても、どちらかというと実力よりはマーケティング狙いの意味合いが強い起用なのかもしれませんが、是非ともここで頭角を現してほしいところ。
やっぱり新車が出そろってくると開幕の気分が高まってきますね。今年も楽しみだ!
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