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F1 イギリス GP 2012

イギリスGP決勝 ウェーバーが逆転で今季2勝目 – GPUpdate.net

鈴鹿とよく似たクラシックサーキットで、「抜けない」と言われるシルバーストンサーキットも、KERS/DRS と今年のピレリタイヤにかかればエキサイティングなオーバーテイクの舞台になり得ます。今年のイギリス GP は、シルバーストン史に残る接戦のひとつに数えられるレースになるんじゃないでしょうか。

レース自体は PP から終盤まで完璧にアロンソが支配しており、ただひとりの 3 勝目をマークしてチャンピオンシップに頭一つ抜け出すか、と思われましたが、ラスト 7 周というタイミングでアロンソのソフトタイヤがクリフに到達。3 秒近くあったウェバーとの差を瞬く間に詰められ、難なくパスされてしまいました。結果、レッドブルが 1-3 フィニッシュを決め、ウェバーが二人目となる今季 2 勝目。ドライバーズランクでは引き続きアロンソがトップではあるものの、レッドブルの二人もそう離されてはいない状況となっています。

そして今回もやっぱりザウバー。というか可夢偉。前戦でのペナルティで今回 5 グリッド降格が確定していた中にありながらも、マシンは今季中で最も完成度が高い状態といっても過言ではありませんでした。金・土を通じて唯一のドライセッションとなった FP1 で 2 番手タイムを記録し、これなら悪くても Q3 進出は確実、うまくすれば予選トップ 3 も狙えると思えましたが、予選はあいにくの雨で長時間の赤旗中断もあるという、荒れたコンディション。Q2 のラスト 6 分あまりの時点から予選再開されたところで、可夢偉は唯一のインターミディエイトタイヤ装着。これが完全に裏目に出て、アウトラップだけ走ったところでウェットタイヤに交換、しかしタイヤが温まりきらないうちにセッションが終了してしまい、12 番手。さらに前戦のペナルティ適用で 17 番グリッドという(´д`)。結果にタラレバを言ってもしょうがないですが、今回は正攻法でいっても Q3 進出できる可能性は高かったので、あえてリスクの高いギャンブルを打つ必要は全くなかったんじゃないかと。毎度毎度、ザウバーのトラックエンジニアリング責任者・ダラーラは何を考えているんだか解りません・・・。
まあ、可夢偉も可夢偉で、いいペースで追い上げていたからこのままいけば 8~9 位は争える・・・と期待が高まったところでピットストップ時にミス、停まりきれずにピットクルーを撥ねてしまって 12~13 秒のロスをしてしまったのが本当に痛かった。あれがなければ少なくとも 10 位 1 ポイントは確実、ゴール時点でのタイム差をそのまま当てはめれば 8 位になれていた可能性もあるので、一概にチームばかりを責められないのが今回のレースでした。しかし前戦のクラッシュといい、ここのところ本当に歯車が噛み合いませんね・・・。

F1 2012 年シーズンも中盤、混戦模様は続きながらも、そろそろ少しずつチーム感の戦力差がハッキリしてきたように思います。現時点ではレッドブル・フェラーリ・ロータスが「三強」、その少し後ろにマクラーレン・メルセデス・ザウバー・ウィリアムズ・フォースインディアあたりがダンゴ状態になっている、という現在のコンストラクターズランキングがそのまま勢力図を表していると言って良いでしょう。下馬評ではさんざんだったフェラーリも、ようやく開発の方向性が定まってきたのか、新規開発マシンの伸びしろの大きさをようやく活かしてこれているようです。
この先はホッケンハイム、ハンガロリンクというタイヤに厳しい中低速サーキットが続くので、マシン特性からするとレッドブルとロータスあたりが優勢そうですが、このまま現「三強」が差を広げるのでしょうか。夏休みに入るとまた勢力図が描き変わる可能性もありますが、追うチームにとってはこの 2 戦が正念場になるかもしれません。ザウバーにとっては、比較的マシンとの相性は良さそうなサーキットだと思うので、次こそ結果を出してくれることに期待しましょう。

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