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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語 @横浜ブルク 13

先週の[前編]に引き続き、観に行ってきました。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語

[前編]がテレビ版の 1~8 話、後編が 9~12 話を再構成したお話、ということで尺に余裕のある[後編]は何か新しいエピソードが追加されているのか、と期待不安半々で劇場に足を運びました。

が、特に新しいエピソードの追加はなし。

全編に渡って作画の修整を行い、かつ重要なシーンのいくつかでは演出や作画そのものをやり直すことで物語に密度と厚みを増してこそいたものの、おそらく台詞単位でさえ追加された要素はほとんどなかったようです。テレビ版を 2 回以上観ていれば「あ、ここが追加された作画か」と気づけるシーンはいくつもありますが。
結果的に 9~12 話の内容をほぼノーカット、+新しい演出で尺が延びた分+[新編]の予告で 120 分になった、というのが実際でしょう。上映が終わって席を立ったときに、他のお客さんの満足げな声に混じって「これなら[新編]だけ見ればよかったよな」と話す声もちらほら聞こえたほどでしたが、まあストーリーを追っかけるだけならそれでもじゅうぶん、というのは一理あるでしょう。

[後編]でここまでテレビ版からの変化がなかったことには私もさすがに驚きましたが、パンフレットの中で新房監督自身が語っている

テレビで放映されたときの元々の構成はなにひとつ崩せない、ちょっと変えただけで全てがくるってしまう、そんな絶妙なバランスで組み上がっているんだと、改めて虚淵さんの脚本に驚かされました。

というコメントが全てだよなあ…と思います。それだけ、テレビ版の構成そのものがこの物語にとって事実上唯一の解だったのではないかと思うわけです。


[前編]のときに、劇場版では「スタッフのそれぞれの魔法少女たちに対する愛がストレートに表現されている」と書きましたが、[後編]でもそれは健在どころか、より明確な形でそれが描かれています。魔法少女たちの苦しみや遂げられなかった想いに対する弔いというか…おそらくこれは単なるスタッフ側のキャラクターへの愛ではなくて、視聴者側の少女たちに対する想い入れを汲んで、ちょっとあざといくらいに表現した結果ではないかとさえ思います。

そして映画の最後に予告編が挿入され『[新編]叛逆の物語』が用意されていることが明らかになるわけですが。テレビ版のストーリーは、ラストに多少解釈の余地があるとはいえ広げた風呂敷をきれいに畳みすぎていて、これ以上どんなエピソードを足しても蛇足にしかならないのでは、と思えるだけに、期待と同じくらいに不安があります。特に劇場版前後編として[新編]に繋がりそうな新たな伏線が張られていたわけでもなかったので、余計に。

ともあれ、個人的には劇場に足を運んで良かったと思います。テレビ版はさすがに BD 買い揃える気にはなりませんでしたが(主に予算的な意味で)、この劇場版は BD 買ってもいいかも。

ちなみに今回鑑賞した横浜のブルク 13。ガンダム UC ep4 のときに音響のひどさに辟易して以来敬遠してきましたが、今回は行きがかり上利用しました。視聴したのはシアター 7 で、なんとこの劇場で最大の部屋(488 席)が割り当てられているじゃないですか(!)。人気ぶりに驚いたと同時に、相変わらずの音響にがっかりしました(´д`)。部屋そのものの音響特性がライヴすぎるのに加えて、スピーカのボリューム上げすぎ。いろんな音がぐわんぐわん響きすぎて、台詞の機微を聞き取るとか、サラウンドを楽しむとか言えるレベルではありません。セッティングである程度は改善できそうなものですが、そこにコストをかける気が劇場側にないのか、それともここの音響さんの好みと私の好みが根本的に合わないのか。画質がいいだけに惜しいですが、ここはやっぱりできるだけ利用したくない劇場ですね…まあ、チネチッタも誉められた画音質とは言い難いですが(´д`)。

あ、特典のフィルムコマ引き替えはとっくに終了していてもらえませんでした(´д`)。土曜封切りにも関わらず、早いところでは日曜日の午後にはもう完了していたらしいので期待はしていませんでしたが、ちょっと早すぎるような…。

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