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小林可夢偉が 2013 年のシート獲得を断念

ロータス グロージャン残留を発表 – GPUpdate.net
可夢偉 2013年のレースシート喪失を報告 – GPUpdate.net
コバヤシ選手から、残念なお知らせ。だけど終わったわけじゃないので冷静に。 – F1ライフ

あああああああ。

ザウバーからの放出後、「上位が争えるチームへの移籍」の道を模索していた小林可夢偉が 2013 年のレースシート獲得を断念。おそらくほぼロータスに絞って交渉を続けていたものの、ロータス側がグロジャンの残留を発表したことにより、その望みが絶たれたということのようです。下位チームで走ってもトップチームの目に留まることがないことは、トゥルーリやコヴァライネンらが証明してしまっていますし、あとはフォースインディアくらいしか現実的な選択肢がなかったことも事実。そのフォースインディアもスーティルの復帰が濃厚と言われている状況でした。

可夢偉自身が企業からのスポンサードを取り付けた分に加えて募金プロジェクト「KAMUI SUPPORT」で集まったお金を合計して 10 億円近く、これだけあっても全然足りていないというのが F1 のシート獲得の現状。スポンサー持ち込みなしで乗れるのは、事実上フェラーリ・マクラーレン・レッドブル・メルセデスくらい、というのが今の F1 です。「ドライバーだってあくまで F1 を構成する要素のひとつ、資金を持ち込んでマシンやチームを強くすることも F1 ドライバーの実力のうち」という見方もあるでしょうが、それもそれで悲しい。
まあ、可夢偉サイドの敗因を挙げるとするならば、資金集めに動き始めたのが遅すぎた(おそらくスポンサー候補企業との交渉もザウバー残留が怪しくなってきたあたりから始めたのでしょうし、「KAMUI SUPPORT」も開始タイミングと準備期間を考慮すると、ペレスの移籍が決定した前後あたりから動き始めたのではないかと思われる)ということは言えそうです。もっと早く資金集めと他チームとの交渉を始めていれば、あるいは…と思える節もいくつかあるだけに、残念でなりません。

可夢偉は 2014 年のレースシート獲得を改めて目指すとのことですが、2013 年はどうするのか。残された選択肢は、下位チームのレースシートに座るか、上位チームのテスト/リザーブドライバーを狙うか、ピレリのタイヤ開発ドライバーとして一年を過ごすか。おそらく下位チームで走るセンはこれまでの経緯を考えるとないでしょうし、ピレリも 2014 年のタイヤ供給については現時点で白紙、つまり当面はピレリのタイヤテストの予定がないためドライバーも必要としていませんし、あとは上位チームのテスト/リザーブドライバーの席が空いているか、完全なる F1 浪人となるか、の二択になるような気がします。
いずれにしても、2013 年の F1 は本気で応援したいドライバーがいないので(可夢偉以外のドライバーについてはけっこうフラットな目線でレースそのものを楽しんでいるつもりなので)、テレビ観戦も張り合いがないなあ。むしろフジテレビ(BS/CS)での中継が今後どうなっていくのか、ということさえ不安になってしまいます。2014 年からホンダがエンジン供給で復帰、そこに可夢偉も…というストーリーがあってくれると嬉しいのですが…。

コメント

  1. 名無しさん より:

    >コヴァライネンらが証明してしまっています

    トゥルーリはベテランであって、引退すべき年に来ているからトップチームから声が掛りにくい。

    一方のコバライネンは元々ロータスではあるが、それでも一応はグロジャンの後任候補に上がってますよね。

    それと2014年にホンダで復帰も現実的では無いと思います。

  2. B より:

    まあホンダ云々は日本人的な願望です(笑
    現時点で 2014 年の参戦に関する具体的な話がないですし、可夢偉自身が元々ホンダ系ではないので可能性は低いでしょうね。
    むしろトヨタ撤退以降日本メーカーの支援なしでここまでやってきたので、ヨーロッパのチームで活躍できるところを今後も見せてほしいところですが…。

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