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F1 ライコネンが来季フェラーリ復帰へ

フェラーリ ライコネン復帰を正式発表 – GPUpdate.net

リカルドのレッドブル招聘をきっかけに、俄に動き出した感のある来季 F1 のドライバー市場。長年の注目となっていたフェラーリのセカンドシートに、なんとライコネンの復帰が決定。おそらくマッサは今季限りなんだろうな…という気配は夏休み前くらいからありましたが、モンテゼモロ会長から半ばお払い箱にされたに近い形でフェラーリと決別したライコネンが再び紅いマシンのシートに収まる、というのは、さすがにちょっと驚き。

ロータスは今季の中盤戦にさしかかるあたりから資金難が指摘されていて(元をたどれば今季のタイトルスポンサーに決まりかけていたハネウェルとの契約をフイにしたことが大きい)、継続的なマシン開発に必要とされる資金力に疑問符がついていました。とはいえ、ルノー時代からコストパフォーマンスに優れた開発体制には定評があり、昨年から今年に至るまでの健闘を支えてきたわけですが、今季中盤からの戦闘力の伸び悩みは明らか。ライコネンは本人のギャラは気にしていないと言われていますが、「勝てるマシンを作り続けられるチームか否か」が決断の決め手となった、と言って良さそうです。他に勝てる可能性が高いチームといえばメルセデスとマクラーレンでしょうが、どちらも両ドライバーとの契約が残っていて、ライコネンにはレッドブルかフェラーリしか選択肢がなかった(その 2 チームが選択肢にあった、というのもライコネンの実力ゆえでしょうが)、というのが実情でしょう。

それにしてもフェラーリはアロンソ+ライコネンという、これまた思い切ったドライバーラインアップを選んだものですね。シューマッハー時代、アロンソ時代とエースドライバー絶対王政を敷いてきた近年のフェラーリから考えると、ここまで大物を揃えたジョイントナンバーワン体制というのは 1990 年のプロスト+マンセル時代以来ではないでしょうか。ライコネンはともかく、アロンソがこの状況を受け入れたとはちょっと考えにくいものがありますが、F1 ファンとしてはやはり「ヴェッテルとライコネンが同じマシンに乗ったら実際どっちが速いのか」「アロンソとライコネンが同じマシンに乗ったら実際どっちが強いのか」は、ずっと気になっていたところ(笑。これはこれで、来季が楽しみになりました。


これで他のドライバーマーケットも本格的に動き出すことになると思います。まずはライコネンが抜けたロータスですが、ここはヒュルケンベルグが濃厚ですかね?昨年、最後までグロジャンとシートを争った可夢偉にも、再びアプローチをかけていってほしいところ。ただ、チームの財政状態は相変わらずで、しかもマシン開発の指揮を執ってきた TD のジェームズ・アリソンは既にフェラーリに移籍済みとあっては、今季前半のような勢いを来季も見られるかどうかは微妙なところ。パワートレイン化でさらに高騰するルノーエンジンの使用料も、チームの財政を圧迫するでしょう。
そしてヒュルケンベルグが抜ける可能性が高いザウバー。フェラーリからパワートレイン開発目的でマッサが送り込まれるのでは、という噂が出ていますが、当のマッサはフロリダに住居を購入したらしく、これは先輩バリチェロを追って北米のレースに参戦しようという意志の表れのような気がします。そうすると、あるいは持参金つきでウィリアムズからマルドナドが移籍、とかあったりして。グロジャンやグティエレスという若手ペイドライバーの評価が今季は低いこともあって、以外と中堅チームの顔ぶれがガラッと入れ替わる可能性もありそうです。

いずれにしても、よほどアロンソとライコネンの間で確執でも生じない限り、F1 チームのシートに可能性のなさそうなフェラーリは早々に諦めて、可夢偉よそろそろドライバーマーケットに戻っておいで(笑。

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