スポンサーリンク

F1 ヨーロッパ GP 2009

ヨーロッパGP決勝:バリチェロが5年ぶりの優勝を飾る!! (GPUpdate.net)

夏休みが明けて再開した F1 サーカス。そろそろ佳境に入り始め、それぞれのレースの勝者よりもブラウン GP・レッドブル各ドライバーのポイント争いに争点が置かれるようになってきましたが、今回はブラジル人のためにあったようなレースでした。


ブラウン GP が久々に戦闘力を向上させ、あまりいい状態ではないレッドブルとの戦力を逆転した状況ながら、前戦ハンガリーから引き続きマクラーレンのクルマがかなり速く、ハミルトン・コヴァライネンがフロントロウ独占。その後ろにブラウン GP とレッドブルが続くというグリッドから、マクラーレンの 2 台が難なく 1-2 体制を築くというスタートで、若干重いバリチェロがピット戦略で交わせるかといったところ。
いっぽうのバトンはスタートで順位を落としながらも、チャンピオン争いにおける直接のライバルであるウェバーを何とか抑えたか・・・と思いきや、オープニングラップでのシケイン不通過により、自主的にウェバーを先行させて追う展開に。

初開催の去年がまったくつまらないレースだったので今年もこのまま大きな動きがなく終わるのか・・・と思われたレースが動いたのは 17 周目。直前にピットストップを行ったばかりのヴェッテルが、早くも 2 度目のストップ。どうやら給油リグのトラブルで燃料が入っていなかった模様。これでヴェッテルは事実上のポイント圏外に落ちました。
さらに 7 周後、ヴェッテルが今度はエキゾーストから白煙を上げてスローダウン。エンジンブローのようで、そのままコース脇にマシンを停めました。ハンガリーに続いてのノーポイントレースで、チャンピオンシップ的には厳しくなってきましたね。しかも残りエンジン数を考えるとさらに。

次に動いたのは 37 周目。最初のピットストップでコヴァライネンを交わしていたバリチェロがハミルトンを追う展開で、ハミルトンが先にピットイン。連絡ミスかトラブルかは分かりませんが、ハミルトンは予定より早いピットインでタイヤが用意されておらず(!)、ロングストップに。この間、プッシュしていたバリチェロが難なくトップに。
その数周後、ウェバーを追い上げていたバトンがピットイン。ウェバーは前のクルマに頭を抑えられており、どうせ抜けないならということでバトンは早めのピットインでしたが、驚異的なアウトラップといっぽうでピット作業に若干手間取ったウェバーとの対比で、お互いのピットイン終了後には位置関係を逆転。さらにウェバーの前にはクビサが入り、なんとウェバーはポイント圏外の 9 位に。

その後はロズベルグがコヴァライネンを追い回す展開があったものの、特に大きな動きはなくそのままゴール。バリチェロ-ハミルトン-ライコネンがポディウムで、バトンは 7 位 2pt を獲得。レッドブルの 2 台は揃ってノーポイントという結果となり、バトンとブラウン GP がチャンピオンシップにおけるアドバンテージを広げました。バリチェロもバトンも相手のミスに助けられた格好ではありますが、ここ数戦が自分たちの戦略ミスでレースを失っていたことを考えれば、こういうレースもあって良いはず。バトンのピット戦略にはロス・ブラウンらしい機転もあったことですし、ブラウン GP は良いレースができたのではないでしょうか。
バリチェロは 2004 年以来 5 年ぶりの優勝。しかもヘルメットには欠場している同郷マッサのヘルメットデザインの一部を取り込んだ上でマッサへのメッセージも書き込まれており、そういう意味でも本当におめでとうと言いたい結果になりました。

逆に今回(も)踏んだり蹴ったりだったのは中嶋一貴。フリー走行までは速さが見せられていたのに、予選は Q1 でマシントラブルによる敗退、決勝でもロングスティントを選んだ結果タイヤがバーストして完走 18 台中最下位。クルマも良く、予選からちゃんと走れていればポイントは見えるポジションにつけられているので、不運はここで禊ということにして気持ちを入れ替えてほしいところ。

このレースがデビュー戦となったグロジャンは接触やスピンがありながら 15 位とそこそこの結果。逆に 10 年ぶりのグランプリとなったバドエルはひどいもので、予選最下位、決勝でもピットアウト時に他車と接触しそうになったり白線を踏んでペナルティを喰らったり、フェラーリドライバーとしては目を覆いたくなるような内容。これはまたミハエル待望論とかアロンソレンタル説とか、いろんな噂が出てきてもおかしくないです。

次は 1 週間後のスパ・フランコルシャン。マクラーレンはすっかり復活しましたが、ライコネンの走りを見る限りフェラーリもそんなに悪くない。さらにスパはライコネン大得意のコースなので、ここはちょっと久々に赤いレーシングスーツがポディウムの中央に立つことを期待したくなってしまいます。しかもスパといえばミハエルがデビューし、また翌年に初優勝を飾ったサーキットなので、ちょっと一縷の望みを抱きたくなってしまいますが、どうなることやら(´д`)。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました