アブダビGP決勝 ヴェッテルが7連勝を飾る – GPUpdate.net
前戦インドでダブルチャンピオンを決めたヴェッテル&レッドブルの勢いが止まらない。このアブダビでも、PP こそチームメイトのウェバーに譲ったものの、スタートでヴェッテルが先行し、そのまま一度もラップリーダーを譲ることなく優勝。同じマシンを駆る 2 位のウェバーに 30 秒以上の大差をつけての勝利で、もはやヴェッテルを止められるマシン&ドライバーはいないのでは…とさえ思えます。
インドではスタート 3 周でのタイヤ交換から怒濤のオーバーテイク連発で、ヴェッテルにしては珍しく追い上げる勝ち方をしましたが、アブダビではいかにもヴェッテルらしい勝ちパターン。ミハエル・シューマッハーに並ぶ同一シーズン内 7 連勝の記録まで打ち立てました。どんなサーキットでどんな戦い方でも勝てる、という強さは一時期のミハエルを思わせるものがあります。いや、ミハエルにはライバルと言えた存在はミカ・ハッキネンくらいのもので、ライコネンとアロンソが台頭してくるまでは渡り合えるドライバーがいなかったことを考えると、現在のヴェッテルは他に 4 人のチャンピオン経験者がグリッドに並ぶ状況でのこの結果。ドライバーとしての純粋な強さで言えば、もはやミハエルさえ超えようとしているような気もします。次はアルベルト・アスカリの持つシーズンをまたいでの連勝記録(9 連勝)も見えてきました。
今年は V8 エンジン最終年ですが、RB9&ヴェッテルの組み合わせは最終年に相応しい「V8 レギュレーション最強パッケージ」だと思いますね。圧勝で早々にチャンピオンを決めてしまった 2011 年の RB7 のときよりも、今シーズン後半戦の RB9&ヴェッテルのほうが圧倒的な安定感があります。
そんなわけで、独走すぎてほとんど国際映像にほとんど映らないヴェッテルに比べて、コンストラクターズランキング 2 位争いは熾烈を極めていますね。フェラーリ・メルセデス・ロータスに加えてそれぞれのコンストラクターズランクがかかるフォースインディア・ザウバーあたりも絡んで、コースのあちこちで丁々発止の駆け引きが見られ、なかなか楽しめました。ヴェッテルばかり映っていたら寝落ちしていたに違いないですが(笑)、おかげで退屈せずにすみました。
今年も残すところあと 2 戦、あとはアメリカ大陸シリーズになるのでリアルタイム観戦が難しいのですが、できるだけネタバレを避けて録画視聴したいと思います。
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