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板橋区板橋の焼肉ホルモン

「ちゃあんと、腹が、減ってきた。よし、何か腹に入れて帰ろう」

ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼も、残すところあと半分となりました。ここからは遠征中心でなかなか大変なコースですが、今回は「肉の日(29 日)に焼肉を食おう」というテーマで(ぉ)第 6 話に登場した、近くて遠い板橋のホルモン焼「山源」にやってきました。きなこパンを食べに来てからはや 5 ヶ月ですよ。時の経つのは早い。

山源

お店は一応予約しておきました。席は、ゴロー席の左隣、二人連れのギャルが座っていた場所。

暖簾をくぐっていきなり目に入ってきたのは店内の様子ではなく、とにかく白い煙。
煙、すごすぎ。燻製になりそうだ。ドラマの中だけの演出かと思っていたけど、ガチですよこの煙。

ちなみに、写真の奥の方に写っているのが、ドラマのセリフの中にだけ出てきた「18 になる孫娘」さんだと思われます。素朴でかわいらしい感じの方でした。

店内に貼られている松重さん・久住さんのサインも、煙たすぎてなんだかよく分からない(笑

さすがに劇中のゴローちゃんのように、途中で場外にエスケープするほどではありませんでしたが、席に座っている間はともかく、トイレに行こうと席を立ったら上の方に溜まっている煙が確かに目にしみて、思わず涙が(;´Д`)ヾ。

この煙と匂いから上着や荷物を守るために、各テーブルにはゴミ袋が用意されています。これがなかったら、帰りの電車の中とか顰蹙ものだろうなあ…。まあ、帰ったらさらにファブリーズ必須ですが。


「これって…何だろう?」

網が炎上したときに消火するための水と、お通しの枝豆の殻入れ。ですが、たぶんドラマを観ていなかったら、この殻入れに水を注いで飲んでしまっていたに違いありません(笑。
あと山葵と柚子こしょうは塩味の肉につけていただきます。

というわけで、まずは、麦スカッシュ(笑。お通しの枝豆に、追加で頼んだ和風キムチで、肉が出てくるのを待ちます。
キムチは焼肉店の試金石。悪い店ではなさそうだ。

よしよし、炭と網がおいでなすったぞ。

うん、火がいい。まさに焼肉に飛び込む感じだ。
さあ、かかってこい。

肉はまず、今日の主役のホルモンに、脇役でコメカミ(カシラ)とハツ。
運んできてくれたおかみさんに「焼き方、わかりますか?」と聞かれたので、内心(聖地巡礼で来てるんだから当然ですよ。皮 8 割、脂 2 割だよね)と思いながら元気よく「はい!」と答えたところ、

「ああ、前にいらしたことありますもんね」
「えっ」
「えっ」

とか(;´Д`)ヾ。川崎の一人焼肉といい、私はそんなに焼肉屋の常連顔してますかね(汗

気を取り直して(ぉ)ホルモンを焼いていきます。
皮 8 割、脂 2 割。皮の方を下にして、じっくり、じっくり。もう待ちきれない気分ですが、ここはじっとガマン。ここを待てるかどうかで、今日一日の勝負が決まると言っても過言ではない。

こんなもんか…まだか?という自問自答を繰り返した挙げ句、絶妙なタイミングで、上下反転。

ホルモン焼だ、ホルモン焼だ…!

この脂を焼いているところで、どんどん出てくるのが煙。F1 マシンのエンジンブローのように、遠慮なく白煙が上がります。
そして、テーブルの真上にある吸気口が、仕事をしていない(ぉ。吸気 2 割、華麗にスルー 8 割といった塩梅で(笑、店内に白煙が溜まっていきます。ここのホルモンの強烈な脂に、これだけじゃ追っつかないんじゃないの。
といったところで、さあ、そろそろホルモン焼の完成かな。

どれどれ…おぉ~。ぷるぷる震えている。
うわっ、ホルモンだ。この脂。うん、噛むほどにすごいぞ、脂。

ホルモンに歯を立てるごとに、口の中にどわあああっ、と溢れる脂、うまみ。こ・れ・は、たまらん。

続いて、ハラミとラム。ハラミは私の焼肉の定番だし、羊肉好きとしてはラムがあると頼まざるを得ません。

塩系の肉も良いけど、タレ系もいい。焼肉屋に来たぞ、という実感が湧いてきます。

やっぱ、肉って、身体の中が燃える、パワー出る。これだよ、たまには肉、焼かなきゃ。

そろそろ、ビールで腹が膨れてしまうのがもったいなく思えたので、飲み物はハイボールに移行。

肉も追加でどんどん行きます。ナンコツ、ハツ、トントロ。いずれも塩で。

それから「ふらっと QUSUMI」で久住さんが食べていた珍味「ホーデン」。正体のよく分からない部位ですが、レバーのような柔らかさと、マニアックな味が特長(笑。

どんどん焼こう。もっともっと焼こう。
トントロの安定感あるうまさに、ハツのコリッとした食感。さらに輪を掛けてコリコリしたナンコツのインパクト。うん、この布陣で正解。

ここで真打ちに登場願おうか。焼肉といったら白い飯だろうが。
終盤に肉と飯でスパートをかける、この勝利の方程式のためにここまでペースを配分してきたようなもの。遠慮なく行きますよ。

そして、白い飯に合わせるのはやっぱりホルモン。今度はタレで、仕切り直しのタレラウンド。

ホルモンの焼き方も掴んだし、一気焼きだな。お、網がまた沸いたぞ。
…って炎上してますが(笑。冷や水を浴びせるまでもなく自然鎮火しましたが、煙はすごいことになってしまいました。

うんうん、やっぱ飯には、タレだ。タレ自体うまい、ここ。

肉を焼き、飯を喰う。俺の箸は、蒸気機関車のピストンだ。

タレホルモンで白飯をだいたい食べたら、〆はやっぱり塩ホルモンでしょう。
塩からタレに行って、塩に戻る。塩に戻れる俺、大人だな。すいませーん。

「ごめんなさい、ホルモン終わっちゃったんですよ」

えー(;´Д`)ヾ。ホルモン屋でホルモン品切れは想定してなかった(泣。

仕方がないので、〆はカルビで。
タレから塩には戻り損ねたけど、やっぱりこの店はタレもうまい。

ふうう、満足。ごちそうさまでした。

いえいえ、そんな礼には及びません。

やっぱり、焼肉回の聖地巡礼は、毎度特筆すべき楽しさだ。自分たちで焼くというプロセスが介在するからかもしれないけど。
焼肉というと、どうしてもカルビやロース、ハラミが中心で、今まではホルモンが自分にとっての主役になることはなかったけど、このホルモンは記憶に残る。あの噛みごたえと口の中に広がる脂分は、今後も時々脳裏をかすめて思い出したように食べたくなる予感がします。

近所でも、ホルモンの美味しい焼肉屋、探してみようかな。

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コメント

  1. まいける より:

    何時ごろ予約入れましたか?
    電話に出ないので

  2. B より:

    18 時くらいだったと思います。
    お店に行ってみた感じだと、19 時以降はかなり混んでいるので電話に出るのも大変みたいですね…。

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