スポンサーリンク

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 起源の啓示 青い瞳のキャスバル プレミア上映会

敢えて言おう、期待にたがわぬクオリティであると!

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル

劇場公開&ネット配信までいよいよあと 2 週間と迫った、OVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』。『ガンダム UC』の ep6 世界最速上映会ep7 初日舞台挨拶に続いて、地球圏で最速(ぉ)となるプレミア上映会に当選したので、満を持して行ってきました。私もよくよく運のいい男だな…!

プレミア上映会の会場は、日比谷公会堂。後述する舞台挨拶で安彦良和氏が仰っていましたが、55 年前に日本社会党の浅沼稲次郎委員長が暗殺されたその場所で、ジオン・ズム・ダイクン暗殺のシーンを世界初上映するというのも、因縁浅からぬものを感じます。
会場内は当然ながら超ごった返していて、展示を見るのも一苦労といった状況でした。


作品の内容に関しては、もう一般公開を乞うご期待…という感じですが、安彦良和氏本人が総監督を務めるとあって、クオリティに不満はありません。もう漫画のあの安彦タッチがそのまま動いてる!と言っても差し支えないほどに、表情豊かなキャラクター達が動き回っています。数少ないながらもあった戦闘シーンは、UC とはまた違った方向性ながらもスピード感とリアリティに溢れ、引き込まれます。特にアバン(冒頭)に登場するルウム戦役のシーンは、演出に板野一郎氏を招いているとあって、『楽園追放』のバトルシーンを凌ぐ迫力。まあ初代シャアザクが覚醒ユニコーンにも負けない速さで飛び回るのはちょっとやり過ぎ感もありますが(笑。

良かったのは、アルテイシア/ハモン/キシリアの女傑三名。今エピソードはこの三名の活躍に尽きる、と言って良いでしょう。個人的にはアルテイシアがちょうど私の次女と同じくらいの年頃なので、妙に感情移入してしまいましたが、ハモンやキシリアの活躍ぶりと、その演技がすごく良かった。
キャスバル少年に関しては、舞台挨拶で安彦監督自身のリクエストで田中真弓氏が選ばれたことが明らかにされ(それでもちゃんとオーディションをやって選んだスタッフもすごいと思う)、この声が安彦監督の意図だったことに驚きました。まあ芯の強い少年役をやらせたらこれ以上の適任もいないわけですが、それでも「ちょっと育ちの良いパズー」に聞こえてしまう私の先入観を何とかしてください(;´Д`)。

ストーリーは今回でどこまで進むのかと思ったら、ああここで終わるのが切りが良いよね、というところでうまく一話目を収めてきた感じ。続きがすごく観たくなる、余韻を引く締めでした。

舞台挨拶は安彦監督、池田秀一氏(シャア)、田中真弓氏(キャスバル)、潘めぐみ氏(アルテイシア)の 4 名。安彦監督はしきりに「現場には見学に行ったようなもの」と仰っており、基本的には第一原画に対してフィードバックしたらあとは今西隆志監督以下スタッフにお任せ、という体制になっているそうです。それくらい製作陣の層が厚く、かつガンダムに対する理解と熱意に満ちたスタッフに恵まれているということでしょう。田中真弓氏はガンダムシリーズには初参加ながら、安彦監督と池田氏とは旧知の仲とのことで、ベテラン同士らしい掛け合いを繰り広げていました。
潘めぐみ氏は…ファーストガンダムの時代には生まれてさえいなかったものの、お母様はあの潘恵子氏(ララァ・スン)ということで、この作品に参加できたことに対して終始感極まっていて、単なる声優仕事のひとつとして受けたわけではない気持ちの重みが伝わってきました。

あとは特別展示の内容などを。

今回は第一作目ということで、世界観を作る系の資料展示が充実していました。といってもメカ類はこの時間軸に登場するモビルスーツも限られているので、ザク系とガンタンク、あとは艦船の類程度ですが。

本アニメの原作となった漫画版のネームと原画の展示。このへんは以前原画展で一部見ていますが、原稿から漂ってくるオーラがその辺の漫画とは一線を画しています。ただ、混みすぎで全部をじっくり見る時間がなかったのだけが残念。

原画に添えて、アニメ版のシーンの一部と見どころの解説とか。

それにアニメ原画。どの書き込みが誰のものかは判りませんが、安彦監督自ら第一原画に鉛筆で書き込んで指示をしているとのこと。「絵描きだから文字よりも絵で描いちゃった方が早いんですよ」と仰っていたとおり、具体的に絵で説明されている修正指示もありました。

安彦監督直筆、キービジュアル原画の額装もありました。

立体物は数少なかったものの、もうすぐ発売される THE ORIGIN 版シャアザクのプラモデルがサンプル展示されていました。これすごく出来が良いんですが、残念なことに RG じゃなくて HG なんですよね…。RG か MG で出してくれないかな。

それから FIX FIGURATION の THE ORIGIN 版ガンダム。漫画家にあたって大河原邦男氏によりリデザインされたガンダムで、ディテールがだいぶ異なっています。でも今回の作品にはガンダムは登場しません(ぉ

Blu-ray のコレクターズエディションの内容物も展示され、その場で注文できるようになっていました。いろいろおまけがついて定価 10,000 円というのもすごいですが…、LD サイズのボックスという超かさばり使用(´д`)。豪華付録がついて高い、というだけなら手を出していたかもしれませんが、このサイズはさすがにコレクションしていけないので、通常版でいいです…。

あと会場限定のおみやげとして、ジオン・ダイクンの肖像画が入ったミニ色紙をいただきました。2/28 以降の劇場公開では、初週にキャスバルの、二週めにアルテイシアのイラストが入った色紙がもらえるそうですが、これはコンプリートしろという神のお告げでしょうか(;´Д`)ヾ。

THE ORIGIN、ファーストガンダムファンならば観ておくべき作品だと思います。私も劇場公開されたら改めて足を運ぶつもり。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル [Blu-ray]

コメント

スポンサーリンク