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漫画版 野武士のグルメ 2nd

久住 昌之、土山 しげる / 漫画版 野武士のグルメ 2nd

1 巻が発売されてからちょうど 1 年。早くも『漫画版 野武士のグルメ』の単行本第 2 巻が発売されました。元祖『孤独のグルメ』だって 1 巻の発売から 28 年経ってようやく 2 巻が発売されようとしている(まだ出てない)というのに(;´Д`)。
1 巻は『孤独のグルメ』ほどの派手さはないながらもけっこう好きな作風だったので、2 巻も買ってみました。電子版がまだ出ていないようなので、紙版を…電子版は後追いで 1 巻が発売されているようですが、もともと Web 掲載のコミックなんだから、電子版も同時刊行にしてくれませんかね。

この漫画は定年後のおじさんが悠々自適な「野武士的」食生活を送る B 級グルメ漫画。『孤独のグルメ』の井之頭五郎もたいがいフリーダムな毎日を送っているように見えますが、本作の主人公「香住武」も輪をかけて自由。なんたって仕事がないわけですから、朝寝坊・昼酒・夜更かしやりたい放題、1 巻よりもさらに過激になってすらいます。出かけたついでに一杯引っかけるのは当たり前、缶入りトマトスープが不味かったといっては思いつきでカレーを作り始めるわ、深夜に目が覚めたといっては寝酒のつもりで飲み始めたビールから日本酒へ夜更けの深酒コースに突入するわ、もう展開が読めない(笑。


1 巻に引き続いての、酒を飲み下した直後のこの表情ですよ。『孤独のグルメ』ではついぞお目にかかれなかった、酒飲みであればこれを見ただけで自分も飲みたくなってきてしまう顔。飲んだ後に手の甲で口を拭う仕草が完全におっさんです(笑。

料理の描写のリアリティは谷口ジロー先生に勝るとも劣らないうまそうさ。焼きたての新サンマに箸を入れる瞬間を「プシュ」という擬音つきで表現した漫画が今までにあっただろうか(ぉ

これは深夜に読んだらアカン漫画です。

なにげにこの台詞、すごい名言だと思います。ドラマ版の井之頭五郎がモノローグで言いそうな台詞でもある。まさに、久住節。

『孤独のグルメ』よりはもうちょっと日常寄りなので聖地巡礼的な楽しみはあまりありませんが、逆に冷蔵庫にある食材でちょちょっと飲みたくなってしまう危険性を孕んでいます(笑。
そういえば、この作品ではあまり「どこどこの店」というのが特定できないような書き方をされていることが多いですが、唯一見つけたのが銀座すずらん通りの「そば所 よし田」。銀座で蕎麦といえば田中屋には行ったことがあるけど、今度はこっちの店に行ってみようか…と思ったら、現在休業中または閉店してしまったらしいですね(´д`)。これは残念だ…。

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