まずは何はともあれ、ジェンソン・バトン&マクラーレン・ホンダ今季初ポイント獲得おめでとう!
予選は前戦に続いての 2 台とも Q1 突破。しかしながら Q2 で電気系と思われるトラブル(アンチストールの誤作動?)でアタックラップを走る前にストップ。なかなか 2 台ともにベストコンディションで週末を過ごすことができません。が、バトンが 10 番手グリッドを獲得(予選 12 位ながら 2 台のペナルティに伴い繰り上げ)。ポイントの期待が高まります。
決勝はバトンにスタートでうまく順位を上げたアロンソが追いつき、中盤まで 9・10 位あたりを快調に走っていました。このままいけばダブルポイントも見えてくる…と思った矢先、アロンソがストップ。コーナーで止まりきれずにそのままレースをやめてしまったように見えたので、前戦スペインに続くブレーキトラブル、またはパワーユニットのどこかのトラブルと思われます。本当に安定しませんね…。
しかしながら一方のバトンは最後まで安定した走りを見せ、見事 8 位 4pt を手にしました。
まあポイントを取ったところでまだコンストラクターズ 9 位であることに変わりはありませんが、それでも開幕からここまで着実に結果を積み重ねてきていることは確か。ロータス、フォースインディア、ザウバーあたりは資金難で早くも開発が滞り始めていることもあり、今後の伸び代という意味ではこれらのチームは食える可能性が高い。まあ、今季の目標は最終戦までにフェラーリあたりと戦えるポジションを目指すところだと思うので、そこからすればまだまだですが、光明は見えてきました。一方で、どうしても信頼性が確立できないことは気がかりですが。
優勝争いに関しては、スペインでどうにもピリッとしなかったハミルトンが、モナコの土曜日以降は非常に安定した、開幕以来のハミルトンに戻ってきました。予選も軽く PP、決勝もスタートを決めてレースを支配。終盤にさしかかるまでは私も寝落ちしそうなくらいに動きのないレースでしたが、残り 15 周でフェルスタッペンとグロジャンが接触し、SC が導入されてからレースが大きく動きます。トップを独走していたハミルトンが SC の隙にタイヤ交換に入ってみると、ピットアウトしたときにはロズベルグとヴェッテルが先行。前の 2 台はそのままタイヤを換えずにチェッカーを受けたため、完全に勝っていたはずのハミルトンが 3 位、という驚きの結末となりました。
これには勝ったロズベルグもさすがに困惑したようで、表彰台でも少し神妙な表情を浮かべていましたが、負けてしまったハミルトンの心情はいかばかりか。今回はロズベルグに非はなく、完全にチームの戦術ミスですが、チームとの契約を更改した直後にまた新たな禍根を残す結果になりました。
これでドライバーズポイントは 27pt 差になるはずだったところ、逆に 10pt 差に詰まってきました。チャンピオンシップ的にはこれくらいのほうが面白いわけですが、こういうレースで差が縮まることは、ファンとしてもいささか微妙な思いです。どうせシーズンを面白くするなら、ロズベルグ自身にもっと奮起してもらわないと面白くないんですよ。
次のレースはハミルトンが大得意とするカナダ GP。今度こそハミルトンが圧倒しそうですが、波乱が起きるのもまたカナダ GP の特徴だったりします。今季まだ勝っていないチームやドライバーが意外なレースを見せてくれることに期待しましょう。
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