[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]
仙台旅行の写真を貼っていきます。まずは瑞鳳殿から。
瑞鳳殿は、仙台城近くにある伊達政宗の墓地。個人的には仙台城そのものよりもこちらの瑞鳳殿のほうが楽しみにしていました。
オリジナルの建物は仙台城と同じく 1945 年の戦災で焼失してしまったそうですが、現在あるのは 1979 年に再建されたもの。その後も幾度となく改修が施されていて、まるで昨日建ったばかりであるかのような美しさを保っています。
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伊達政宗が生きたのは、まさに織田信長から豊臣秀吉、徳川家康と続く安土桃山時代。その時代の様式を受け継いだ建造物はまさに「絢爛」と呼ぶに相応しい豪華さで、漆黒と金をベースに朱・青・緑を織り交ぜた煌びやかなもの。一般的な霊廟のイメージとは随分違うし、日本的というよりもむしろ東アジア的な色彩にすら見えます。
日本の史跡といっても江戸東京はもちろん、京都とも鎌倉とも違う、独特の雰囲気が漂っています。
[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]
伊達政宗といえば若き日の渡辺謙が演じた NHK 大河『独眼竜政宗』のイメージが強くて…というとおじさん臭いと言われそうですが、実際そういう人は今でも多いんじゃないでしょうか。実際に現地でもいまだにあのドラマの題字が展示されていたりして、あのドラマの影響で伊達政宗の認知度とイメージが作られたと言っても過言ではないように思います。
[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF70-200mm F4L USM ]
5 月ともなるとさすがにソメイヨシノはほとんど終わっていましたが、代わりに八重桜が残っていました。
同じく大河ドラマの影響、というわけではありませんが、北の方の桜というと八重桜のイメージがあります。
[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]
瑞鳳殿には本殿以外にも、伊達家の要人が眠る霊屋が多数あります。かつ、ちょっとした山の上に建っているので、霊屋の間を行き来するのはちょっとした登山コース。鬱蒼とした林に包まれていて、木漏れ日と風が心地良い。しかも、この時季はホトトギスがしきりに啼き声を上げていて、ずっとここに佇んでいたい気分になります。伊達政宗がホトトギスの初音を聴きに訪れた際に、部下にここを墓所にするよう命じた逸話があるそうですが、その気持ちも理解できます。
[ Canon EOS 5D Mark III | Canon EF24-70mm F4L IS USM ]
瑞鳳殿、想像していた以上に居心地の良い場所でした。また仙台を訪れることがあったら、もう一度来たい。来るとしたらまたこの時季か、または紅葉の頃がいいんだろうなあ。
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