漫画『孤独のグルメ 2』の発売を記念して開催された、原作・久住昌之先生のトーク&サイン会に行ってきました。
『孤独のグルメ2』発売記念 久住昌之さんトーク&サイン会開催【三省堂書店池袋本店】|お知らせ|扶桑社
三省堂の池袋本店にて開催。ゲストは『野武士のグルメ』等で作画を担当されている、土山しげる先生。って『孤独のグルメ』に関係する人じゃないのかよ!(笑
土山先生は、どこか豪快さを感じる画風とはちょっと違って、想像以上にダンディーなおじさまでした。昔から数々のグルメ漫画を執筆してきた方ですが、最新作は『野武士のグルメ』とは真逆の、まずい店に怒りをぶつける漫画『噴飯男(フンパンマン)』とのこと(笑。(※単行本化にあたり『怒りのグルメ』に改題)
トークショーは久住先生と土山先生の掛け合いで、たっぷり一時間。登壇された瞬間、久住先生の顔がちょっと赤いように見えて「やっぱり今日も一杯ひっかけてきたんだ」と思ったのは内緒です(ぉ
トークショーの内容は、ここには書けないようなきわどい話も連発していたので(笑)基本的には参加者だけのもの、ということで。一応、差し支えなさそうな範囲からかいつまんでメモ:
■漫画の話
- 『孤独のグルメ』における料理の作画は、谷口ジロー先生ではなくアシスタントさんが描いている
- 単行本 1 巻と 2 巻ではそのアシスタントさんが替わっていて、先代への対抗意識からか 2 巻のほうがより描き込みが細かい。そのため、1 コマ描くのに丸一日かけることもザラ
- 食べ物を描くのはとても大変。漫画はモノクロだから、おいしそうに見せるのが難しい
- 土山先生は食べるまでの過程(わさびを醤油に溶く描写とか)と食べるときの表情を使っておいしさを表現している
- 久住先生が原作を書く際には、モデル店には三回は行く
- ドラマはお店の紹介も含めてやっているが、漫画はあくまでフィクションとして描写しているので、人気が出るに従ってやりづらくなってきた
■ドラマの話
- ドラマの登場店にお客さんが来てくれるのは嬉しいが、増えすぎて常連さんが入れなくなるのは申し訳ない、とも思う
- でもお店によっては常連席を別途確保してあったり、常連さんが巡礼のお客さんと仲良くなるなど、良かったこともある
- Season2 か 3 でドラマの予算が増え、カメラをいい機材に交換したら大きくなって、狭い店内では逆に撮りにくくなった(笑
- Season3 に登場した河津は河津桜くらいしか名物がなかったのが、今は「わさび丼の聖地」として盛り上がっている
- Season5 で放送予定の台湾編は初の海外ロケで、極秘裏に撮影していたはずなのに、現地でロケ中に「ゴローさんだ!」といって写真が SNS にアップされ、日本のファンにもバレバレに(笑
- 高崎で飲み屋に入ったら、他のお客さんに吉田類氏と間違えられた。その上、店主に「深夜にやってる孤独のなんとかって番組の最後に出てるよね、吉田類」と二重に間違えられた(笑
■グルメの話
- お店を探すときは基本的に足で探す。食べログやネットで下調べしてから行くのは答を見ながら問題集を解くようなもので、力にならない
- 店構えの印象でお店を決めることも多い。そういうのを「ジャケ買い」ならぬ「ジャケ食い」と呼んでる
- こないだ、土山先生と一緒に行った西荻窪のおでん屋がすごくうまかった。近いうちに『野武士のグルメ』で取り上げる予定
- ドラマのせいで「いつも昼から飲んでる人」と思われているが、仕事は飲まずにやっている。でも新宿のベルクに行ったときだけはどうしても飲んじゃう(笑。そういうときに限ってファンに見つかって「やっぱり」と思われるのが悔しい(笑
トークショーの後には、単行本にサインをいただきました。先日スクリーントーンズの吉祥寺ライヴで 1 巻にもサインをいただいたところなので、2 冊合わせて家宝にします(笑
ドラマのほうは今後の台湾編も控え、いよいよ盛り上がってくるところです。今夜もこれから第 3 話・西荻窪編の放送ですが、トークに出てきたおでん屋さんもすごく気になります。これはもうちょっと寒くなったら、あの方を誘って行ってみるしかないかな。
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