台北最終日のランチはこちらに行きました。
台湾ではあまりに有名な点心のお店。日本にも支店はありますが、物価高めの立地にあってなかなか敷居が高い。台北ならそこまでではありません…が、台北の中心にある 101 店は大人気で、平日ランチでもあっという間に 30~60 分待ちの行列が形成されます。本当は別の日に来るつもりだったのが、一度大行列で入れず、日を改めて来店。
お店に入ると、厨房では数十人の職人さんが黙々と延々と点心を作り続けています。厨房の様子が見える店自体はそれほど珍しくもありませんが、さすがにここまでとなるとちょっと異様な光景(笑。
席に着くと、キャベツの浅漬け的なお通し(?)が出てきました。さっぱりとした味わいで、これは寿司屋で言うガリみたいなものなんでしょうか。いまいち勝手が分かりませんが…。
さあさあじゃあメインから行きましょうか。王道中の王道、小籠包。
中華料理はよく食べに行くけど、点心中心の店にはあまり行かないので、こうやって蒸籠が重なって出てくるとそれだけで嬉しくなってしまいます。
これが、さっきの職人さんたちが永遠に作り続けていた小籠包ですか。このちっちゃいのを丁寧に作り続ける、ってすごい仕事だよなあ。
生姜醤油をつけて、いただきます。
柔らかくてもっちりした皮の中から、日本の中華料理店じゃなかなか味わえない量のスープがぶわっと飛び出してきます。うわー、これはうっまい。
俺、やっぱり点心の中で小籠包が一番好きかも。出張じゃなかったらすかさずビールを頼んでいるところだ(ぉ。
肉絲蛋炒飯(豚肉チャーハン)。こんなにオーソドックスな炒飯でも、本場ならこんなにうまい。
チャーシューでも細切れでも薄切りでもなく細切り肉を使った炒飯ってこんなに食べ応えがあるのかあ。
中華料理の野菜の中で一番好きな空心菜炒め。日本だと置いてない店も多いけど、あると必ず頼む空心菜。
別に空心菜そのものがうまいわけじゃないと思うんだけど、炒めるとどうしてこんなにおいしくなっちゃうんだろう。
初めて見たこれは麻醤麺(ニンニク胡麻ソース和え麺)。一見、辛みのない汁なし担々麺っぽい見た目ですが、山椒っぽい刺激がガツン。そこにニンニクと胡麻で作られた濃厚スープが麺に絡んで、今までに食べたことがないうまさ。これ、マジでおいしいです。
そして定番、酸辣湯。酸辣湯というと酸っぱ辛いけどなぜか後引く味、というイメージですが、これは「原味」という味付けで、辛くない。ほどよい酸味とほどよい旨味で、今まであまり食べたことがないタイプの酸辣湯。こういうのもいいですね。
最後は野肉蒸餃(蒸し餃子)。野菜がたっぷり入った蒸し餃子で、こちらも小籠包に負けないもっちり感でおいしい。日本でよくあるタイプと比べて小ぶりの餃子に具がみっちり詰まっていて、なんかちょっと得した気分になれます。野菜メインの餃子がこんなにおいしいとは。
台湾では夜市とかなんだかジャンクっぽいものばかり食べていた気がしますが(笑、最後にしっかりした台湾中華が満喫できて、とても幸せ。
この店は気に入ったなあ。今度、日本の店舗にも行ってみようかな。
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