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「ジブリの大博覧会」に行ってきました

昨日から六本木ヒルズで開催されている「ジブリの大博覧会」にさっそく行ってきました。

ジブリの大博覧会 ~ナウシカから最新作「レッドタートル」まで~

ジブリの大博覧会

場所は最近、集客できるテーマならばアートからサブカルチャーまで節操なく扱っているヒルズ展望台。私は興味ある展示会があるごとに、まんまと来させられています(;´Д`)。
たぶん夏休みに入っちゃったら激混みなんだろうと思って、混み始める前の平日夜を狙ってきました。今のところそれほど激しくは混んでない感じなので、狙い目です。

ジブリの大博覧会

メインの展示コーナーはほぼ撮影禁止だったので、写真はイメージです。

主たる展示はジブリの歴代作品関連の展示、なのですが、こういうアニメーション関連の展示会にありがちな絵コンテや原画、セル画の展示ではなく各作品の広告にまつわる展示が軸になっています。ジブリ作品を想起するときに、他の作品に比して「タイトルロゴとキャッチコピーがセットになった広告のキービジュアル」を思い浮かべることが多い。プロデューサーの鈴木敏夫氏は、作品のプロモーションを考えるときにまずはそのポスターの構成から考えると言います。確かに象徴的なキービジュアル、それぞれの作品の雰囲気にマッチしたインパクトのあるロゴ、そしてその文字列を見ただけでどの作品か言い当てられる強烈なキャッチコピーの組み合わせがこれだけセットになって記憶される映画やアニメというのも滅多にありません。それだけ練りに練られた結果のアウトプットということでしょうが、展示の中でも各作品に関する鈴木敏夫氏とコピーライターの糸井重里氏の赤裸々なやりとりまで展示されていて、実に興味深い。
私も自分の仕事でこういう一字一句までこだわる仕事の仕方をしていた時期があるので深く感銘すると同時に、最近はそこまで没頭するような働き方ができていないんじゃないか、と自分で自分が情けなくも思えました。それくらい本音をぶつけ合った妥協のないやりとりを垣間見て、奮い立つものを感じました。

というわけで、この展示会は「ジブリの大博覧会」というネーミングでありながら、前半はむしろ「鈴木敏夫の仕事展」とでもいうような内容。大人の、それも特に広告やプロモーション関連の仕事をしたことがある人であれば感銘を受けるでしょうが、子ども向けではないと思います。私も一度自分で見に来てみて、子ども向け要素が強ければ改めて子連れで来ようかと思いましたが、子ども的にはちょっとつまらない時間が長そうですね…。


ジブリの大博覧会

そんな数少ない子ども向け展示のメインと言えるのがこのネコバス。そういえば三鷹のジブリ美術館にあったネコバスは小学生以下限定でしたが、これはちゃんと大人も乗れます(笑。…と思ったら、ジブリ美術館のほうも現在のリニューアル休館が明ける来週末以降は大人も乗れるネコバスが展示されるらしいですね。

ジブリの大博覧会

行き先表示の「六本木」の「木」の字がひっくり返ってるのがかわいい(笑。アニメでも「七国山病院」の「院」だけひっくり返ってるんですよね。
ネコの目とネズミの目がちゃんと光ってるのも、芸が細かい。

ジブリの大博覧会

私もいい大人のくせして嬉々として乗り込んでしまうわけですが(ぉ)、ネコバスは内部の壁やシートまでちゃんと毛が生えています。でももふもふしてるのかと思ったら、けっこう固い構造材の上に毛布を貼ったような感触でした。もっともっふもっふしていてほしかったけど、さすがに仕方ないか…。

ジブリの大博覧会

立体物展示の中で圧巻なのが、展示終盤にある「空とぶ機械達展」。
ジブリと言えばメーヴェやフラップターをはじめとした飛行系乗り物での冒険活劇ですが、各作品の飛行マシンたちが一堂に会しています。でも、その中の目玉があえて『ラピュタ』で敵方の巨大飛行戦艦「ゴリアテ」というあたりがアツイ。

ジブリの大博覧会

このゴリアテ、甲板に取り付けられた多数のプロペラはちゃんと回転しているし、定期的に高度を上げたり下げたりして、動きまで凝っています。しかも高度を上げるときは艦底についているオールのようなものが忙しくパタパタと動くのがカワイイ(笑。
ちなみにゴリアテがライトアップされているのは夜だけのようなので、これが目当てであれば夜に見に行くのがオススメです。

ジブリの大博覧会

でも肝心のメーヴェやガンシップがパネル展示なのがちょっと惜しい。これらはフィギュア化もされているんだから、多少お金かけてでも立体物で展示してほしかった。

ジブリの大博覧会

展示場に隣接するカフェ「THE SUN & THE MOON」では、ジブリをモチーフにしたメニューが出されているとのことで、ついでに行ってきました。
店内はちゃんとジブリ作品のポスターが展示されていて、ジブリっぽい空間。

ジブリの大博覧会

頼んだのは「目玉焼きトースト&肉団子のスープ」セット。ジブリ作品に出てくる食べ物ってなんでもうまそうだけど、この「ラピュタの目玉焼きパン」の原体験が最も強烈でした。
同作品の序盤でパズーが買っていた肉団子スープと、パズーとシータが地下洞に迷い込んだときに食べていた目玉焼きトーストのセットです。分かってるじゃないですか(笑

ジブリの大博覧会

目玉焼きトーストは、単なるトーストかと思ったらサンドイッチになっていて、中にはハムとチーズが挟まっています。いわゆるクロックマダムですね。
目玉焼きのほうもトーストの表面にとろけるチーズと一緒に張り付いていて、劇中のような後乗せ目玉焼きではなく、シータみたいに目玉焼きだけ先にはむはむ食べられないのが惜しい(笑。でも劇中っぽい見た目を成立させつつ味もおいしい、というアプローチはアリ。かなり分厚いのでお腹いっぱいになりますが。

ジブリの大博覧会

肉団子スープは、店員さんに向かって「おじさん、肉団子二つ入れて!」と言わなくてもちゃんと肉団子が二つ入っているこだわり(笑。
このスープの味はまあ普通だけど、目玉焼きトーストと一緒に食べれば十分に食事になりますね。

周りを見たら、他のお客さんも八割方このセットを頼んでいるようでした(笑。

ジブリの大博覧会

全体として、大人目線で十分に楽しめる展示会でした。子どもが楽しめるかは年齢次第でしょうが、ネコバスと撮影禁止ゾーンにあるポニョ関連の立体物、飛行機械コーナー、カフェレストランあたりを軸にランチがてら来れば夏休みのレジャーとして成り立つんじゃないでしょうかね。

いろいろな展示を目にして、その裏にあるジブリスタッフ陣の苦労を見るにつけ、改めてジブリ映画を見直したくなりました。主要作品の BD は揃えてあるし、この夏休みは自宅でジブリ祭りを開こうかな。

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