スポンサーリンク

シグマが新レンズ 4 本を発表

シグマ、フルサイズ14mm初のF1.8レンズ「SIGMA 14mm F1.8 DG HSM」 – デジカメ Watch
シグマ、Artライン初の望遠単焦点レンズ「SIGMA 135mm F1.8 DG HSM」 – デジカメ Watch
シグマ、フルサイズ大口径標準ズーム「24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art」 – デジカメ Watch
シグマ、小型軽量な望遠ズーム「100-400mm F5-6.3 DG OS HSM」 – デジカメ Watch

CP+ 直前のお約束、シグマが 2017 年の新レンズ群を正式発表しました。ここ数年、カメラメーカーが一通り発表した後に満を持して発表、というパターンが定着してきましたね(まあ開幕まではあと二日あるのでこれから出してくるメーカーはあるかもしれませんが)。

今回登場するのは大口径単焦点 2 本、ズーム 2 本。いずれもフルサイズ対応。2012 年に「SIGMA GLOBAL VISION」を打ち出してから 5 年、新コンセプトに基づいたレンズラインアップも一通りの焦点距離が揃ってきた感があります。

■[Art] 135mm F1.8 DG HSM

まずは定番の 135mm F1.8。シグマとしては今までラインアップになかった焦点距離ですが、中望遠の定番スペックであり、35mm F1.4・50mm F1.4・85mm F1.4 と出してきたら次はいよいよ、と期待されたところではありました。が昨秋に 85/1.4 を発売したばかりなので、思ったより早かった印象。
ライバルとしてはキヤノンの 135mm F2L やニコンの 135mm F2D が挙がるところですが、いずれも 20 年前のレンズです。他社のフルサイズ向け AF 対応 135mm だと、一番新しいものでも 2006 年の αA マウント用 Sonnar 135/1.8 まで遡る必要があるというのを改めて調べて気づきました。定番の焦点距離ながら扱いが難しく、メーカー的にも優先順位低めなレンズということなんですかね…。まああの暴力的なまでのボケがよほど必要な場面でもない限り 70-200/2.8 で代用されがちなレンズでもありますが。しかし逆に言えば、現代の 5,000 万画素クラスに最適化された 135mm 単焦点は(AF では)これ以外に選択肢がないということでもあり、他の Art ライン同様の描写力を持っているのであれば貴重な存在となりそうです。


■[Art] 14mm F1.8 DG HSM

続いて 14mm F1.8。最近のシグマが得意な「広角系の各焦点距離で史上初の大口径レンズ」のバリエーションですが、14mm のレンズというと dp0 Quattro(これは APS-C なので換算 21mm 相当ですが)の歪みのないシャープな描写が思い起こされるところ。しかしここまでの広角で F1.8 というのは聞いたことがありません(史上初なんだからそりゃそうなんだけど)。前玉のサイズもすごいことになってしまっていますが、これで撮った写真がどんな絵になるのかぜひ見てみたいところ。私はたぶん買えません(ぉ

■[Art] 24-70mm F2.8 DG OS HSM

そしてこちらも主力どころの 24-70/2.8。70-200/2.8 と並び各メーカーが威信を賭けて開発するクラスのレンズだけに競争が激しいところですが、対キヤノンという点では EF24-70/2.8L II が手ブレ補正なしなのに対して、シグマのこれは手ブレ補正入りというのがアドバンテージでしょうか。画質面では近年のシグマは(少なくとも [Art] ラインに関しては)キヤノンの L レンズと比べても遜色ないレベルにあり、あとは重さと価格の勝負になりそうです。
sd Quattro H ユーザーならば常用レンズとしてとりあえず買っとけ、と言える一本ですかね。24-105/4 はスペックの割に重いし、それならテレ側を諦めても明るさに拘りたいところ。

■[Contemporary] 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

「超絶画質の代わりにデカくて重いのが代名詞」という流れだった最近のシグマレンズの中ではやや異色な軽量超望遠ズームが出てきました。同じく [Contemporary] ラインに属する 150-600mm の小型版的な位置づけでしょうか。150-600mm が旧 150-500mm の事実上の後継という感じだったので、この 100-400mm は旧 120-400mm の後継とみて良いでしょう。150-600mm は野鳥や飛行機撮りには威力を発揮するけど一般的なスポーツには(少なくとも APS-C ボディで使う限りは)オーバースペック感があったので、そういう向きにはこの 100-400 はいい選択肢と言えそうです。F5-6.3 とやや暗めなのが気になりますが、その辺は最近のボディなら高感度に強いから大丈夫でしょ、という判断でしょうか。少なくとも sd Quattro との相性はあまり良くなさそうです(ぉ

今回の 4 本のレンズ、いずれもシグマの気合いが感じられる面白いラインアップだと思います。まあ私は優先順位的には 85/1.4 が欲しいのでまずはそっちですが、業界としても久々となる 135/1.8 はちょっと覗いてみたいなあ。85/1.4 でさえめげそうな大きさ重さだったので、135mm だとどういうことになるのか恐ろしくもありますが(笑。

でも個人的な希望を言えば、今シグマに一番出してほしいレンズはフルサイズ E マウント向けの標準ズームレンズなんですよね。前々から言っているとおり純正 24-70/4 の画質はイマイチで、今は必要に応じてアダプタ経由で EF24-70/4L を使うことも少なくないですが、直接装着できる画質のいい標準ズームレンズが欲しい(でも G MASTER には手が出ない)。シグマはフルサイズ E マウント向けのレンズを準備中らしいという噂もあるので近いうちに何かしら出てくる可能性もありますが、純正 24-70 相当のスペックで高画質なのが出てきたら、他のレンズを後回しにしてでも買ってしまうと思います。
今回発表されたレンズはもちろん CP+ で触ってこようと思っていますが、それはそれとして今後の動向にも期待しています。

コメント

スポンサーリンク