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α7C ファーストインプレッション

α7C の先行展示を見に、一年ぶりくらいでソニーストア銀座に行ってきました。

ソニーストア銀座では α7C は二台展示されています。うち一台(シルバー)に新しい 28-60mm を、もう一台(ブラック)には他のレンズを装着して展示されていました。かなり注目度が高いようで現時点では整理券を配布した上で 1 人 5 分制限での試用制限がかけられています。私は今日のお昼過ぎに到着したところ、シルバーは 30 分待ち、ブラックは 5~10 分待ちという状況でした。

ソニー / α7Cicon

α7C

外観自体は長年親しんできた α6000 シリーズにかなり近く、あまり新モデルという感覚がありません。既存の α7 シリーズとは全く異なるスタイルなので別のナンバリングを与えても良かったんじゃないかと思うほど。このサイズの中に IBIS(手ブレ補正)つきのフルサイズセンサーが入っているというのは改めて考えるとすごいことです。

α7C

浅いと言われるグリップですが、初代 α7 や α6000~6400 とほぼ同形状で手が小さい私的には全く違和感ナシ。コンパクトなズームレンズや短焦点レンズと組み合わせるのが前提ならこれでまあ不満はありません。
天面に備えられたムービー録画ボタンはカスタムボタンとして他の機能をほぼ自由にアサインできるということで、動画撮影に使わないのであれば実質カスタムボタンは 2 つ、つまり α6000~6400 と同等の使い勝手にできるといえます。

α7C

新しい標準ズームレンズ 28-60mm はリトラクタブル式、つまり非使用時は沈胴させておいて撮影時に繰り出すタイプ。レンズ全長はワイド端(28mm)とテレ端(60mm)のときに最大になるようです。なおレンズの繰り出しは手動でズームリングを回してやる必要があります。他社のミラーレス用コンパクト標準ズームではよくある方式ですが、α では初めてではないでしょうか。

α7C

背面は α6000 シリーズとほぼ同じ。違いは液晶がチルト→横開きバリアングルに変更されたのと、露出補正ダイヤルが独立したことでメインダイヤルの配置が変更されたことくらい。

EVF はアイカップなしで直接覗き込むタイプ。α7 III の EVF を見慣れていると随分小さく感じますが、RX100 シリーズと同じようなものだと思えばまあ許容範囲。アイカップがないことも含め、使用感は本当に RX100 という印象です。構図決めには特に問題ないけど MF するならピント拡大との併用は必須でしょう。これなら背面液晶を使った方が撮りやすいと思うけど、α6000 での経験上、EVF がついてたら覗いて撮りたくなるんですよね。

α7C

念願叶ってようやく搭載されたバリアングル液晶。縦位置多用者としては α7 シリーズ最大の欠点がライブビューで縦位置で撮りづらいことだったので(低いところで縦位置で撮りづらかったんですよ)、これは嬉しい。

そしてこれは絶対試してこようと思っていたのが、

α7C

CONTAX G レンズとの組み合わせ。シルバーの色味がこのレンズとどれくらい合うかを確認しておきたかったんです。

α7C のシルバーはチタンっぽい黄色みがかったシルバーで、チタンカラーの CONTAX G レンズとは示し合わせたようにバッチリ。α6000 のシャンパンっぽいシルバー以上にこのレンズとの相性が良い。

この状態を見て改めて気がついたのですが、α7C のダイヤル部を斜めにカットしたフラットデザインは CONTAX G1/G2 のオマージュともとれ、それがこのレンズとの一体感をさらに高める要因になっています。フルサイズでレンジファインダースタイル、さらに各種ツァイスレンズ(ソニー製および Batis を AF で使える。アダプタ経由で MF レンズも)を使えるという点で、α7C はデジタルで甦った CONTAX G1 と言って良いのかもしれません。

α7C

あとこれも試しておきたかった、JJC の PZ16-50 用オートレンズキャップを新 28-60mm に使えるかどうか。フィルタ径 40.5mmm でレンズの外径もほぼ同じということで問題なく使えました。キャップに付いているシャッターが少し斜め向きになるのが難点ですが、キャップのつけ外しをしなくて済むのは非常に便利。このレンズを買う人はマストバイと言えそうです。訂正:この JJC のオートレンズキャップは FE 28-60mm につけるとワイド端でケラレるため、推奨できません。

しかしまあ 5 分はとにかく短すぎる!サイズ感や重さを確認して、EVF を覗いてみて、AF やシャッター音を試してちょっと気になるところを触ってあと外観写真を撮ったらもう終わりという感じ。せめてあと 5 分あれば…。まあ注目度の高い機種で、一人でも多くの人に不公平なく体験してもらうにはこうするしかないから仕方ないですね。

今から出てくるなら BIONZ XR は搭載して欲しかったとかもう少し操作性は上げといてほしかったとか EVF は改善の余地がありそうとか細かくはいろいろありますが、個人的には α7 III のスーパーサブとして十分アリ。サブというよりも日常的にはこちらのほうがカバンに入れておく頻度が高そうに思います。が、日常的に外出しなくなって「仕事帰りに写真撮って帰ろう」みたいなこともなくなったのと、そもそもボーナスがあてにできるか判らない状況で今このカメラをいきなり買うのはちょっと厳しい。発売日はちょっと見送りつつ、冬の状況を見極めてからどうするか考えようと思います。

ソニー / α7Cicon

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