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AKG N30

Shure SE215 Special Edition を壊してしまった件の続き。

本当はこの秋に出てくるであろう完全ワイヤレスイヤホンを買うまでガマン、と思っていたんですが、つい魔が差して買ってしまいました。

AKG / N30 (マットブラック)

AKG N30

気に入っていたガジェットが壊れたからってクヨクヨするんじゃなくて「別の製品を試すチャンス」と考えるポジティブ思考って大事だと思う(ぉ

というわけで、私にとって初の AKG 製イヤホンに手を出してみました。
BA+ダイナミックのハイブリッド式という点では、愛用しているソニー XBA-N3 とよく似た構成ではあります。

AKG N30

N30 は「シュアー掛け」ができるタイプのカナル型イヤホン。耳穴からケーブルを下に垂らすタイプよりもズレにくい安心感があるし、お店で店員さんと話すときなんかに耳から抜いてもイヤーハンガーを引っかけたまま、というのができるシュアー掛けは便利なんですよね。

カラバリは 2 色ありましたがマットブラックを選択。無塗装プラでそれほど高級感はありませんが、最近のイヤホンは華美なデザインのがあまりに多いので、音は良いのに外見で自己主張をしない質実剛健さが却って気に入りました。


AKG N30

このイヤホンで特徴的なのが、音の出口にあたるノズル先端のフィルタを交換して音質を変えられるというところ。

AKG N30

「REFERENCE SOUND」と「BASS BOOST」の 2 種類のフィルタがついていて、好みに応じて取り替えることができます。
一見ではあまり違いがないように見えるフィルタですが、孔の大きさやメッシュの細かさが違っていて、これだけでも微妙に出音が変わります。
ちなみにこのフィルタ保管用のプレートもしっかりした金属製で、ちゃんとフィルタを装着するためのネジ切りがされているなど、無駄にお金かかってます(笑

AKG N30

イヤーピースはごく一般的な中空のタイプ。ソニーのトリプルコンフォートイヤーピースや Shure の低反発ウレタンイヤーピースなどに慣れていると古くさい作りで、しっかり耳奥まで挿し込まないと中低域が抜けてスカスカな音に聞こえてしまいます。これは近いうちに寄り遮音性の高いイヤーピースに交換したいところ。

AKG N30

付属のケーブルは布巻きでとてもしなやかなもの。最近固めのケーブルばかり触っていたのでこの取り回しの良さはありがたい。
また左チャンネルの途中にスマホ操作用のリモコンがついていますが、純粋な音質を考えたらリモコンありなしの 2 バージョンつけてほしかったところ。

イヤホンとケーブルの接続には MMCX コネクタが使われていますが、取付部の形状がやや特殊なため、そのままでは使えないケーブルもあるようです。

AKG N30

リモコンの裏面には Android と iOS の切り替えスイッチが。そう、Android スマホと iPhone では信号線の並びが違うんですよね。
このリモコン、ウォークマンでも使えるのかと思ったら、スイッチをどちらのモードにしても使えませんでした。残念。

AKG N30

その他の付属品。キャリングケースとサイズ違いのイヤーピース、それとクリーニングツール。写真には写っていませんが、航空機用のアダプタもありました。

AKG N30

まだエイジングがあまりできていないので細かな評価はこれからですが、煌びやかな高音の響きが良いですね。音源や楽器によってはシャリシャリした音にも聞こえますが、これは使い込むと和らいでいきそうな感じ。全体的な音の傾向としては SE215 より解像度が高く XBA-N3 よりは音作りがおとなしい印象。モニターライクというにはハイ寄りな感じですが、メリハリある音で聴きたいときは XBA-N3、フラットに聴きたいときは N30、という使い分けでしょうか。
ただ中低域は期待したよりは薄いかな。ダイナミックドライバが 8mm 径しかないのも一因でしょうが、むしろイヤーピース部分で抜けてしまっている感じ。耳への挿し込み方によっても聞こえ方が変わるので、イヤーピース換装と場合によってはリケーブルである程度調整できそうな気がします。

ノズル部に装着するメカニカル・チューニング・フィルタは、REFERENCE だと確かにフラットだけどメリハリが薄くてやや物足りない印象。BASS BOOST に変えると低音がバリバリ出るというよりは、バスドラムのアタックが強く聞こえてくる感じで、むしろ「BASS ENHANCE」と言った方が正しいかもしれません。少し抑揚のある音になるので、個人的にはこちらの方が好きかな。

あとは組み合わせるアンプによってもけっこう印象が違いますね。ウォークマン N30 との組み合わせだと高域が出過ぎて感じるところ、Olasonic NANO-D1 で聴くと全体のバランスがとても良く、XBA-N3 よりも好ましいとさえ思えます。

改めて聴き比べてみると特に何もいじらなくても高次元にまとまっている XBA-N3 ってあまり話題になっていないけど実はすごいイヤホンだったのでは…と見直してしまいましたが(笑、N30 のほうも素性は悪くなく、今後のチューニング次第で楽しめそうな気配。しばらくは N30 のほうをメインで使い込んでみようと思います。

AKG / N30

B06W52VY5M

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