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東京モーターショーに行ってきました (1)

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

東京モーターショーに行ってきました。

クルマにこだわりのある方と違って運転しない私が市販車について書いてもあまり価値のある記事にもならないので、ちょっと違う視点でレポートしようと思います。

とりあえずホンダブースから。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

ホンダブースの一番奥にはレース部門である Honda Racing のコーナーが大々的に展開されていました。中でも目玉と言えるのが、今年日本人で初めてインディ 500 を制覇した佐藤琢磨のアンドレッティ・ホンダの実車展示。ここにはさすがに人だかりができていました。あのサーキットを走ったクルマそのものが目の前にあると思うと、確かに高揚します。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

インディカーは以前インディジャパンで実車走行を見たことがありますが、当時とはシャシーも大きく変わり、現行マシンを見るのはこれが初めて。究極のエアロマシンである F1 と比べるとかなりシンプルな形状をしていますが、それでも 7 年前からすると空力付加物が増えました。


[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

サイドポンツーンはタイヤを覆うような形で大きく張り出し、リヤタイヤの後ろにもフェアリングが追加されています。リヤウィングも実質的に車幅いっぱい使っていて、車体の後半部分だけを見るとオープンホイールなのに LMP1 マシンのような形状になっています。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

シャシーはダラーラ製のワンメイクということもあり、マシン性能よりもドライバーとチームの力が物を言うインディカー。F1 とは全く違う論理のもとに進化してきたマシンをまじまじと眺めると、新鮮な発見がありますね。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

しかし琢磨の在籍したアンドレッティ・オートスポーツは来季ホンダエンジンからシボレーにスイッチ。ホンダドライバーである琢磨はインディ 500 覇者でありながらチームを放出され、来季は古巣であるレイホールに復帰することになります。レイホールはかつて琢磨自身がインディ 500 で優勝の一歩手前までいったチームだけに、来年のインディ 500 連覇とシリーズチャンピオン獲得への期待は高まります。

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インディアナポリスで琢磨が優勝した際に飲んだミルク瓶(伝統的に、インディ 500 勝者にはシャンパンではなくミルクが振る舞われる)まで展示されていました。トロフィーではなくミルク瓶というのが逆にインディ 500 らしいところ(笑。それにしてもこの瓶にもちゃんとロゴが刻印されているんですね。

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当然ながらマクラーレン・ホンダの F1 マシンも展示されていました。今年のカラーリングになっていますが、形状からして昨年の MP4-31 を塗り直したものでしょう。
しかもお子さん限定でコクピットに収まれるサービスをやっていて、超羨ましい!決して速くなかったマシンであっても F1 のシートに座れるというのは羨ましいです。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

今季のカラーリングを施したショーカーは初めて見ました。オレンジ部は光沢で、ブラック部はつや消しで塗装されているんですね。つや消しはロゴの視認性が高まることもあって近年のレースカーではトレンドになっている塗装手法です。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

スーパーフォーミュラのピエール・ガスリー車も展示されていました。来シーズンの F1 ではトロロッソ・ホンダのマシンを駆ることがほぼ確定しているだけに、要注目です。今季スーパーフォーミュラではラインキング首位に 0.5 ポイント差まで迫りながら、最終戦鈴鹿が台風のため中止、惜しくもランキング 2 位でシーズンを追えることになりましたが、この鬱憤は来季の F1 で是非とも晴らしてほしい。そして再来年はこのカラーリングのレッドブル・ホンダで走る姿を見せてほしいですね。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

よく見るとコクピット付近にソニー(アクションカム)と日立のロゴが。どちらもチームではなくカテゴリ全体のスポンサーとしてロゴが掲出されているようですが、一昔前ならこうしてロゴが並ぶこともまずなかったんだろうなあ、と考えると感慨深いものがあります。

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各カテゴリのエンジンも展示されていました。通常なら極秘事項でしょうが、どのシリーズもシーズン終盤だからこその展示と言えます。
こちらはインディカー用エンジン。V6 ターボという構造自体は F1 とほぼ同じですが、インディ用は見慣れた形状をしています。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

で、こちらが F1 用のパワーユニット。インディとは全く違う、複雑なデザインであることが一目で分かります。
V6 ターボエンジンの上下にエネルギー回生システムである MGU-K・MGU-H とエナジーストア(バッテリ)を抱えた大がかりなシステム。通常のエンジンとは桁違いのコストがかかることはもちろんのこと、この構造を空力優先で小型化した結果ホンダの三年間がどうなったか…ということを、実物の PU を見て改めて痛感しました。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

二輪車も展示されていました。こちらは MotoGP チャンピオンのマルク・マルケス車。傾けて展示した実車に跨がって MotoGP レベルのリーンインを体験できるというもの(笑。バイクに乗り慣れない女性なんかはまともに跨がっていられない角度でした。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

そして全日本モトクロス選手権のホンダワークス、山本鯨選手の実車。山本選手は先日のオフビで築いたリードを最終戦まで守り発の IA1 年間チャンピオンに輝いたとのことで、このモーターショーでは凱旋展示となりました。
私は今までほぼ四輪にしか興味がなかったので二輪展示はスルーしていましたが、今では二輪もまじまじと見るようになりました(笑。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

バイクをよく見ると、カウルには細かい擦り傷が無数にあり、エキパイには泥がこびりついています。先日の菅生での最終戦はどろんこ祭りのようなコンディションだったようですが(笑)、激闘ぶりがこのマシンの状態からも伝わってきます。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

続いてルノーブース。こちらにも F1 マシンが展示されていました。
ノーズ先端には「R.S.17」と書かれていますが、こちらもホンダブース同様昨年の R.S.16 をリカラーしてショーカー化したもの。カーナンバー「30」となっていますが、当のジョリオン・パーマーは既に更迭されてレースに出ていないのが哀しいところ。

あ、そういえばメルセデスブースを見てくるのを忘れた…あそこにも F1 マシンが展示されていたらしいんですが。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

ブリヂストン/ファイアストンブースにもインディの琢磨車がありました。こちらはモックアップのようです。
琢磨のインディ 500 優勝はモータースポーツファンくらいにしか話題になっていないように感じていましたが、やっぱり日本の自動車業界的には大ニュースだったことを実感しますね。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

ファルケンブースにはエアレースの室屋義秀のジブコ・エッジ 540 V3 が展示されていました!
佐藤琢磨と並び、今年のモータースポーツで大きなニュースとなったシリーズチャンピオン獲得。車の展示会でもこれだけ大きく扱われるとは。

[ Sony α6000 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ]

しかしよくみるとキャノピーは黒塗りだし、エアインテークは閉じられているし、これは実機ではなくモックですね…。タイトルスポンサーであっても実機を手配するのは難しかったということでしょうか。
まあ、エアレースは実機を間近で見る機会はそうそうないので、実機のサイズ感が分かるというだけでも貴重ではあります。

というわけで、モーターショーレポートはもうちょっとだけ続きます。

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