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機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 Blu-ray メモリアルボックス

夏の終わりに発売されていたことを今ごろになって思い出して、慌てて購入しました。

機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 Blu-ray メモリアルボックス

主にクリスマスシーズンを舞台とした物語なので、せめてあと一週間早く買ってクリスマスに観れば良かった…。

一年戦争時代をモチーフとしたガンダムのスピンオフ作品は多数発表されていますが、その中では私はこれが一番好きかな。0083 もモビルスーツ戦の描写はすごく好きだけどストーリーがちょっと…。
ガンダム世界における戦争を、モビルスーツに乗らない一般人の少年(というか児童)の視点から描いた、ガンダムの中でも異色作と言って良い作品です。しかし、だからこそガンダムシリーズに奥行きとリアリティを与えた作品だと思います。

いち早く Blu-ray 化された 0083 に比べると、そろそろ Blu-ray の時代も終わりそうな今ごろになっての発売ですが、その分 4K スキャン&HD リマスタリングによる高画質で収録されています。軽く流し見てみたところ、30 年近く前のセルアニメだから近年のデジタル作画ほどパキッとした画質ではないものの、作画や塗りのタッチまで見える高精細さ。当然ながら本作品としては歴代最高画質に仕上がっています。

スリーブケースも描き下ろしイラストですが、インナージャケットもキャラクターデザインの美樹本晴彦による描き下ろし。クリスが「誰?」というレベルで絵柄が変わっていますが(笑、美樹本絵と判るテイストを保ちながら時代に合わせて絵柄を進化させ、今でもイラストレーター/キャラクターデザイナー/漫画家として現役を張っているのは流石としか。
そういえば主人公アルを演じた浪川大輔が、その 20 年後に『UC』でリディ・マーセナスを演じているという事実にもまた刻の涙を見ざるを得ません…。


付録は 100 ページからなるブックレットと、当時アニメージュの付録として制作されたスピンオフ小説の復刻版。絵柄といいフォントの使い方といい、1980 年代後半ってこうだったよなあ…。
小説の表紙に本作とは全く関係のない『逆シャア』時代のシャアとアムロが描かれているのは、いろいろと商業的な理由を感じます(笑

ブックレットには当然設定資料集も収録されています。本作はガンダムよりもケンプファー、ハイゴッグ、ズゴックエクスペリメントの三機ですよ。オリジナルの一年戦争世代 MS に大胆な独自解釈を加えたデザインは今見ても古さを感じません。むしろこれらが活躍するシーンを観たいがために BD-BOX を買ったと言っても過言ではない(断言)。私が MS では汎用機や全部入り機よりも局地用や特化型が好きなのは、ここにルーツがあると思っています。

ガンダムシリーズの中では地味な作品ですが、私は好きです。
お正月はだらだらテレビ観ててもしょうがないし、これを観て過ごそうと思います。

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