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GPD Pocket 2 が発売へ

深セン GPD 社が「GPD Pocket 2」のクラウドファンディング開始を予告しています。

初代 GPD Pocket からの変更点としては、

  • CPU が Atom x7-Z8750→Core M3-7Y30 に
  • スティックポインタ廃止
  • アクティブスタイラス対応
  • キーレイアウトの大幅な見直し
  • さらなる薄型化

といったところ。

個人的には初代 GPD Pocket の薄さでも十分だと思っているし(クラウドファンディング開始当初のコンセプト図からみると随分厚ぼったくなったよね、とは思うけど)、用途的にも Atom x7 でもそれなりに使い物になるとは思っていたので、気になるのは入力デバイス周りの変更ですかね。
ポインティングデバイスが廃止されてタッチ専用になるというのは、テキスト入力マシンとしての快適さを捨てることに他なりません。初代 GPD Pocket のスティックポインタはお世辞にも使い勝手が良いとは言えませんが、スティックポインタなりタッチパッドというのは「キーボードのホームポジションから手をあまり移動させなくても使える」というのが大きなメリットで、ポインタの移動に画面タッチ操作が挟まることは思考の中断を意味します(少なくとも私にとっては)。まあ、そもそも GPD Pocket のキーレイアウトじゃ本格的なタイピングは無理だからそこは諦めたという意思表示なのかもしれませんが。
またスティックポインタ(とそのためのクリックボタン)を廃止したことで数字キーが余裕ある大きさになったこと、初代と比べてキー配列が随分マトモになったことは歓迎すべきだし、ピッチが狭いくせにストロークだけ妙に深かった初代とは違って浅めのストロークになっていそうに見えることも自然な打鍵感に寄与していそうに見えます。ただし [Enter] キー、テメーはダメだ。なんで初代でさえ小さかった [Enter] キーをさらに小さくして一般のキートップと同じサイズにするかなあ…。これだけでタイピングマシンとしては致命的だと思います。もしかしてかな漢字変換が必要な日本語と違って他言語はそこまで [Enter] 使わないってことなんです?


とまあ、初代 GPD Pocket 遣いとしてはいろいろとツッコミどころが見えつつも、基本的にはフォームファクタを維持したまま順当進化させたモデルと言えそうです。プロモーションムービーに出ている機体もただのモックではなく内部レイアウト検討が進んでいるように見えるので、初代のときのように製品が出来上がってみたらなんか形がもっさりしていた、ということも(あまり)なさそう。

ただやはりキーボードとポインティングデバイスというレガシーな入力装置を備えた「ちゃんと PC として使えるマシン」を求めていた私としては、GPD Pocket 2 で行われた取捨選択はなんとも「コレジャナイ」感があるんですよね。仮にスティックポインタはいいとして、多少横幅が広がってでもレイアウトに妥協のないキーボードさえ搭載してくれて作りが悪くなければ、10 万円までは出すのになあ。初代 GPD Pocket を使って限界を感じた身としては、自分のワークフローをもっとクラウド側に寄せて 8inch タブレット+モバイルキーボードを使った方が現実的なのかもしれません。

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