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SIGMA 60-600mm OS Sports 発表

Photokina 2018(ドイツ・ケルン)にて、5つの新製品およびLマウントアライアンスについて発表しました | プロダクト | SIGMA|株式会社シグマ

L マウントアライアンスに続いて、シグマがレンズの新製品 5 本を発表しました。ラインアップは以下。

  • 28mm F1.4 DG HSM | Art
  • 40mm F1.4 DG HSM | Art
  • 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports
  • 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports
  • 56mm F1.4 DC DN | Contemporary

Art 単焦点 2 本、Sports 望遠ズーム 2 本、APS-C・m4/3 向け Contemporary 単焦点 1 本という意欲的な製品群になっています。おそらく来年以降はしばらく L マウントおよび E/RF/Z マウント向けレンズに注力することになるのでしょうが、それに先だって現在の SIGMA GLOBAL VISION レンズラインアップに欠けているピースを埋めたような形になっています。

Art 単焦点は 28mm F1.4 は定番の焦点距離だから予想の範疇でしたが、まさか 40mm F1.4 という刻んだ焦点距離を出してくるとは思っていませんでした。個人的には 40mm は EF40m/F2.8(パンケーキ)と NOKTON classic 40/F1.4 を使っており、35mm よりもちょっと切り取る感覚のある画角が扱いやすくてよくスナップに使っていたりします。が、レンズ単体で 1.2kg という重量はいくらなんでもスナップ向けレンズじゃない(;´Д`)ヾ。だって同じ Art シリーズの 85/F1.4 よりも更に重いんですよ。これはスチル用というよりも先行して発表されていたシネレンズ 40mm T1.5 FF が主眼にあって、その派生としてのスチルレンズという位置づけなのではないでしょうか…。

70-200mm F2.8 Sports は望遠ズームの定番中の定番。現行の APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM は SIGMA GLOBAL VISION が発表される二年前に発売されたレンズで、非 SGV ながら長らく現役を張っていました。現行製品も「開発がある程度進んだ段階で他社(キヤノンやニコンと思われる)から出てきた同格レンズの性能があまりにも良かったため設計をやり直した」という曰く付きのレンズでしたが、新しい 70-200/F2.8 は光学系を再度刷新してきました。キヤノンの EF70-200/F2.8L IS III がレンズ構成自体は II 型から変えずにコーティングと電気系のリフレッシュに留まったのとは対照的で、シグマを代表するレンズの一本にしようという気概が感じられます。

また Art 単焦点レンズは SA/EF/F/E マウント向けが発売されるのに対して、Sports ズームレンズは今回も SA/EF/F マウントのみの発売でネイティブ E マウント版は用意されません。像面位相差センサを使ったコンティニュアス AF にまだ最適化できていないということなのかもしれませんが、ボディ側の性能的にそろそろ EOS 7D2 よりも α7 III のほうが歩留まりが良いのでは…と思っていることもあり、一度同じレンズで比較してみたいんですよね。いずれ E マウント対応とマウント交換サービスが提供されることに期待して今のうちから EF マウント版を買ってしまうのも手だとは思いますが。


そして今回、個人的に最も注目しているのは 60-600mm OS Sports ですよ。私が EOS 7D2 にほぼつけっぱなしにしている 50-500mm OS の直後継にあたる、スポーツ向け万能レンズ。

SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports 開発発表および発売日決定のお知らせ | プロダクト | SIGMA|株式会社シグマ

シグマの超望遠レンズには Sports/Contemporary の二種類でラインアップされている 150-600mm が既に存在していますが、これは旧 150-500mm の後継でありあくまで別ライン。私も今まで何度か 50-500 から 150-600 への買い換えを検討しましたが、スポーツ撮影でカメラ二台持ちせずに撮るには標準焦点域も撮れる 50-500mm のほうが便利なんですよね。

長らく愛用している 50-500mm OS にも不満はあって、SGV 以降のレンズでの標準装備になっているフォーカスリミッター対応(カワセミ撮るときにこれがあるとないとでは歩留まりが全然違う)、一定焦点距離ごとのズームロック機構(繰り出しズームレンズで天体撮るときにこれがないと超不便)、あと 400~500mm あたりの解像力が物足りないというところ。少なくとも前二者は 60-600mm OS では当然対応しているようですし、あとは 400~600mm 域の画質がどうかが気になります。

50-500mm ユーザーとしては買い換えたいところですが、価格帯がちょっと上がってしまったのが悩みどころ。旧型比で焦点域が全体的に 20% テレ側にシフトしているからやむを得ませんが、ヨドバシ価格で ¥213,300(税込)というプライスタグがついていて、おいそれと買える値段でもないんですよねえ。いっぽうで 150-600mm Contemporary だとその半額で買えるところまでこなれてきていて、望遠専門と割り切って 150-600mm に買い換えるという選択肢もアリ。価格差が大きいだけに悩ましい。

まあ来月には発売されることだし、発売後の評価を見ながらしばらく考えようと思います。

シグマ / Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM (キヤノン用)

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