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CP+ 2019 (2) リコー・ツァイス編

CP+ 2019 のレポート二日目になります。まずはリコーから。

CP+2019 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

発表されたばかりの新製品「GR III」が並んでいました。初日で比較的空いていたせいか、ほぼ待ち時間なしでハンズオン。

私もかつて GX100・GX200 を愛用していましたが、レンズのキレの良さが素晴らしい反面もっさり気味の動作や高感度ノイズの多さが気になって次第に使わなくなっていきました。が(いくらなんでも時代が違いすぎですが)、今回の GR III は非常にキビキビとした動作で触っていて心地良い。最新世代の APS-C センサなら高感度性能もそこそこ高いだろうし、私のかつての不満をかなり解消したモデルに仕上がっていそう。

操作系はいたってオーソドックスですが、ようやくタッチパネルが搭載されたことで従来の GR シリーズとはずいぶん操作感が変わりました。特にタッチフォーカスはこういうスナップシューターカメラとの相性抜群で、撮ろうと思った瞬間に AF を決めて撮れる感覚。欲を言えばせめてチルト液晶くらいはつけてほしかったところですが、そこはコンパクトさとのトレードオフですかね。

そして何より驚いたのがその小ささ。1inch コンデジの代表格である RX100 シリーズとほぼ同じサイズの中に(単焦点レンズとはいえ)APS-C センサを詰め込んでいるのだから、これでグッとこないわけがない。


横幅や厚みまで含めてほぼ RX100 と同じ。画質は歴代の GR シリーズで折り紙付きなので、あとはズームの代わりにクロップ(35mm/50mm 相当)で我慢できるのであれば普段使いのコンデジはこれでもいいのでは?という気がしてきます。まあ 10 万円コースなのでそんな気軽に買えるカメラでもありませんが…。

リコーブースにはフィルム時代からの歴代 GR シリーズが並べられていました。こうして見ると、2005 年の初代 GR DIGITAL から 14 年間(!)ほとんどデザインイメージを変えずにモデルチェンジしてきているのが分かります。最近のカメラはデザインを踏襲しつつモデルチェンジするのが一般化していますが、GR はそのハシリと言えます。

先代 GR II と比べると、内蔵フラッシュが省かれたとはいえ GR III では横幅がグッと詰められているのが分かります。サイズ感的には 1/1.7inch センサを搭載していた GR DIGITAL 時代の大きさに戻してきた感じ。画質優先で肥大化するカメラが増えている中で GR III のこのポジショニングには独自性を感じますね。
私も時々 28mm 前後の単焦点コンデジ欲が湧いてきて、定期的にフジ X70 の中古相場を調べたりしているんですが(笑)、今から買うなら GR III 一択な気がします。久しぶりにリコーのカメラが欲しくなりました。

ツァイスブースには前代未聞の Lightroom CC 一体型カメラ「ZX1」が展示されていました。が、残念なことにガラスケース内のみの展示でハンズオン不可。

第一印象は「デカい」。フルサイズセンサと 35mm レンズを搭載したレンズ一体型カメラというとソニーの RX1 くらいの大きさを期待してしまうところですが、ZX1 は RX1 よりも一回りは大きい。まあ Lightroom CC の操作のための大型ディスプレイと汎用プロセッサ(上位スマホ相当の SoC を積んでいると思われる)を積んでいると思われるので、RX1 とスマホを合体させたようなサイズ感になってしまうことは致し方ないところではあります。

シャッタースピードダイヤルと ISO ダイヤル、シャッターボタン、あと背面にあるのは電源スイッチ(?)以外には物理ボタンが一切ない大胆なデザイン。ほとんどの操作は大型のタッチパネルディスプレイで行います。ディスプレイの右端がカーブしていて、Lightroom CC の操作 UI はこのカーブに相当する部分に表示されるのが、アフォーダンスを狙ったデザインなのでしょう。

背面ディスプレイ上ではひたすらデモモードがループしていました。やはり UI は Android 版 Lightroom CC のプロモードによく似ているものの、ZX1 専用に最適化された操作性になっています。デモモードの動きを信用する限りでは動作はかなりスムーズ。同じようなことは Android スマホと Lightroom CC アプリを使えばほぼ実現できていますが、フルサイズセンサとツァイスレンズの画質で、かつ Lightroom の細かな調整を撮影時点で行えるというのはかなり写欲を煽りそう。まず私が買える価格にはならないでしょうが(´д`)、ぜひ一度ハンズオンしてみたいカメラではあります。

CP+ 2019 レポート、これで終わりではありません。もうちょっとだけ続くんじゃ。

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