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伊香保温泉郷

ゴールデンウィークの群馬旅行の宿は、伊香保温泉でした。群馬の温泉街としては草津に比べると地味な印象ですが、今回の GW はあまり混みすぎていない場所でのんびりしたかったので。
伊香保の温泉街は源泉を引いてくる流れに沿って築かれた石段とその周辺の街並みが有名で、私もこの温泉街をちょっと散策してきました。

なお、写真は全て α7 III+Vario-Tessar T* 24-70mm F4 ZA OSS で撮影しています。

石段街の入口から山上の伊香保神社までほぼずっと石段が続き、その石段にぴったりと寄り添うように数々の商店が建ち並んでいます。
街並みは美しく整備されていて昭和っぽい古さは感じませんが、どこを見渡しても立体的な構造がフォトジェニック。ついシャッターを切る数が増えます。

ある程度上ったところで後ろを振り返ると、群馬~新潟の県境あたりの山脈が目に入ってきます。登山じゃないけどこの絶景は登山してるときの感覚でちょっと嬉しい。
そういえばここも榛名・赤城という両名山に挟まれた、頭文字クラスタの人には聖地みたいな場所なんでした。家族連れでなければ私もこのままどちらかに登ってみたかったところ。


石段を上っていく途中で唐突に出現した、何故か大量にアヒルが祀られた祠。
意味が分からないけど、なんかこの温泉街の雰囲気に妙に馴染んでいました(笑

上の方に行くにつれて、街並みも少しずつ年季が入った感じに。
そうそう、こういう懐かしい感じの温泉街を歩きたかったんですよ。

この石段のことを詠った与謝野晶子の詩が、その石段そのものに刻まれていました。
読んでみると、当時の街並みは今でも変わらず(そりゃあいろいろ整備されているんだろうけど)そのまま息づいていることがよく分かります。

「殊更に建築家と繪師とを喜ばせる」のくだりは、さしずめ現代なら「写真家」に詠み替えられるところでしょうか。

伊香保神社の鳥居が見えてきました。
ここまでの道のりはそれなりの混雑という感覚でしたが、さすがに神社には参詣の行列ができています。

ちょうど神社に到着したところで、365 段の石段が終了。
「数百段の石段がある神社」というとすごく大変そうな印象だけど、この 365 段は途中が楽しいこともあって全然苦になりませんね。入口からチンタラ歩きながら二十分ほどで着いてしまいました。

伊香保神社、こぢんまりしてるけど意外にも小ぎれいでいかにも観光地の神社って感じ(笑。
御利益は縁結びと子宝とのことです。

こういうところに来るとつい撮ってしまうのが絵馬。
比較的新しい絵馬がたくさんぶら下がっているのが、参詣者の多さを窺わせます。

神社の裏手に入り、さらに源泉のほうに向かって歩いて行きます。
参道兼温泉街という風情だった石段とは打って変わって、こちらは急に人気と生活感が減って山道感が出始めるのが面白い。

このホーロー看板!!
今でも地方に行くとこの看板を見かけることは少なくないけど、ここまで劣化したものはなかなか見ない(笑。このあたりは街灯も少ないようだし、夜にこれに遭遇したらちょっとしたホラーだろうなあ(;´Д`)。

湯元の方に歩いて行くと、この真っ赤な河鹿橋(かじかばし)が出てきます。
ここ、紅葉の季節に来たらきっと美しいだろうなあ…。

河鹿橋の下を流れるのは、橋の色に負けず劣らず赤い川。
この色、泥水が流れているわけではなく、温泉と同じ成分…つまり鉄分を多く含むためこんな色をしているようです。

湯元の近くには飲泉所があり、温泉を飲むことができました。
鉄分量が多く身体には良いらしいですが…あまりおいしいものではないですね(´д`)。

湯元の真横に、まさかの露天風呂。これがホントの源泉かけ流し。
私は朝イチに宿で温泉に入ってきたばかりだったからここはさすがにスルーしましたが、最も伊香保の湯元に近い露天風呂、体験しておくべきだったかなあ。

散策が終わったら、石段街に戻って温泉まんじゅう。ここに来るまで知らなかったんですが、温泉まんじゅうの発祥はこの伊香保で、神社の麓にあるこの店(勝月堂)で誕生したらしいですね。
食べてみると、皮も餡も本当にほわっほわ。温泉まんじゅうって今まで馬鹿にしてたけどこんなにおいしいものだったの!?という驚きがありました。お土産にも買って帰ったけど、やっぱりできたてのアツアツほわっほわが最高でしたね。時々思い出してここまで食べに来たくなりそうなおいしさ。

いやー、伊香保温泉郷、堪能しました。期待していたとおりにのんびりゆったりできて、リフレッシュできました。
都内からでもそんなに遠くないし、こんなにゆったりした気分に浸れるなら毎年来てもいいくらいだなあ。

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