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AIR RACE the FINAL

RBAR the FINAL

[ Canon EOS 7D Mark II | SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ]

今年もレッドブル・エアレース千葉の観戦に行ってきました。興行上の理由により今季限り、しかもこの千葉大会限りでエアレースというカテゴリのスポーツ自体が終了してしまうということで、泣いても笑っても最後のエアレース。室屋は今季ここまで二勝を挙げながら第三戦バラトン湖大会での無得点がたたりチャンピオンシップ上は 3 位、最終戦に奪冠への望みをかけて挑みます。

千葉 2019:室屋が優勝 ワールドチャンピオンはホール | Red Bull Air Race

ラウンドオブ 14 での室屋は第 1 ヒートでのフライト。実力はあるものの格下のベン・マーフィー相手に余裕勝ちかと思いきや、まさかの 0.015 秒差で室屋が敗退!昨年同様ここで姿を消すか…と思われたところ、残り 6 人の敗者で室屋のタイムを上回った選手はおらず、室屋はファステストルーザーとしてラウンドオブ 8 に駒を進めます。その一方で、チャンピオンシップ首位を走っていたマルティン・ソンカがイワノフに敗れ、室屋の逆転チャンピオンの可能性が高まってきます。
ラウンドオブ 8 の対戦相手はフランソワ・ルヴォ。室屋的には御しやすい相手であり、ルヴォのパイロンヒットもあって労せずにファイナル 4 進出を決めます。

そしてファイナル 4。残ったのは室屋、ピート・マクロード、カービー・チャンブリス、マット・ホールという実力者揃い。ソンカが脱落した以外は順当なメンバーが勝ち残ったと言えます。
室屋の前に第一走者として飛んだマクロードがいきなりパイロンヒットし、実質的に優勝はなくなったも同然。後に続いた室屋は落ち着いたフライトを披露して 58 秒台中盤のタイムを出し、残り二人のフライトを待ちます。このタイムは滅茶苦茶速いというほどではないにしろ通常ファイナル 4 ではタイムが落ちやすいことを考えると、ライバルにプレッシャーを与えるには十分。次第に風が強まりコンディションも難しくなる中でチャンブリスとホールは室屋のタイムを更新することができず、室屋の今季 3 勝目、かつこの千葉大会での 3 勝目が確定しました。

ポディウムは室屋、チャンブリス、ホールの順。しかしポイントランキング上では室屋はホールにわずか 1pt 及ばず、逆転チャンピオンには届きませんでした。
戴冠したマット・ホールは実力はありながらもなかなかチャンピオンに手が届かずに来ただけに、この結果には心からおめでとうと言いたいです。シリーズ最終戦となる千葉で地元の英雄・室屋が勝ち、無冠の帝王ホールが念願のチャンピオン獲得。興行的にもこれ以上ない結果だったと言えます。しかし年間 3 勝した室屋ではなく 1 勝しただけのホールがチャンピオンというのには、少し釈然としない思いがあるのも事実。TopNews にまさにそのものの記事が掲載されていました。

【レッドブル・エアレース】今季4戦中3勝を果たした室屋義秀、なぜ年間王者になれなかったのか?そのポイントシステムとは? – TopNews

今のエアレースのレギュレーションでは優勝者には 25pt が加算されるのに対して、2 位でも 22pt/3 位は 20pt もらえてしまうんですよね。これではリスクを冒して勝ちに行った選手よりも 2~3 位を安定して取っていった方が良いということにもなりかねません。また室屋はバラトン湖大会での予選でいったんタイム確定後にやや不可解なペナルティを受けてタイム/予選ポイント抹消のペナルティを受けており、もしこのペナルティがなければホールとは同点で勝利数により室屋がチャンピオンになっていました。スポーツにタラレバを言っても仕方ありませんが、仮にポイント制度が F1 と同じ(1 位 25pt、2 位 18pt)だったとしたら文句なく室屋がチャンピオンだったわけで。公式な結果はともかく、私の中では室屋が文句なしに今季のチャンピオンに相応しい戦いをした…と思っています。

ともあれ、今回の千葉大会は本当にエキサイティングなレースでした。選手や運営スタッフの皆さんには本当にありがとうと言いたいです。このレースが今後もう観られなくなってしまうのが本当に寂しい。

写真はたくさん撮ってきましたが、整理・現像するのに時間がかかりそうなので後日改めて掲載します。

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