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Raquel Rodriguez / 310

久しぶりに自分のハートをど真ん中ストレートで掴みに来る音楽に出会いました。

Raquel Rodriguez / 310

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毎週聴いてる松重豊さんのラジオ『深夜の音楽食堂』。松重さんの幅広い音楽の趣味が垣間見える、松重ファンのみならず音楽好きとしても注目(注耳?)している番組なのですが、松重さんの R&B 系の楽曲のセンスが私の琴線に触れてくる。その中でも特に自分にブッ刺さったのがこの Raquel Rodriguez でした。自身の番組のみならず先日ゲスト出演した『星野源のオールナイトニッポン』でもかけていたくらいだから、松重さんがどれほど Raquel Rodriguez にハマっているかが分かります。

ラジオで紹介されていたのはこのアルバムの #1 “Don’t Be Afraid” でしたが、まずは聴いてみてくださいよ。

’90 年代のネオ・ソウルに浸かって育ってきた身としては、もうイントロのベース/ピアノとシンセの組み合わせだけでため息が出てくるほどのグルーヴとネオ・ソウル感。ソウルフルな歌声とコーラスもどこか Angie Stone っぽく聞こえてきます。ただこの一曲だけだと ’90 年代のネオ・ソウルをリスペクトした現代の実力派 R&B アーティストなのかな、と思ってしまうところが、二曲目以降を聴くとまた評価が変わってきます。#2 “Talk of This Town” はかなり Earth, Wind & Fire を彷彿とさせるど真ん中 ’70s ソウルだし、#3 “Sophisticated Lady” は The Isley Brothers を現代版にアップデートしたようなファンク・サウンド。極めつけは #7 “Night’s Over” で歌詞に “Woo, playin’ Stevie Wonder” と明言してくるあたりで、彼女が単なるネオ・ソウルのフォロワーではなく ’70~80 年代のソウル/R&B をルーツにもつ「生きたネオ・ソウル」であることが判ります。しかしこのセンス、この音、この歌声でまだ二十代だっていうんだから世の中恐ろしくなってくるじゃないですか。

これは久々のスマッシュヒットでした。何となくずっとかけておいても邪魔にならない馴染み感がありつつ、聴き込んでいこうとすればどこまでも潜っていけるディープな音もあって、目下絶賛ヘビロテ中。これは一つ前のデビューアルバムも聴いてみねばなりますまい。

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