「グルメがなんだ、美食がどうした。こういうのがいいんだよこういうのが」
昨年末に放送された『孤独のグルメ 大晦日スペシャル』は福岡~釜山の強行軍でした。聖地巡礼するにも海外を含むためちょっとじっくり遠征プランを練る必要がありそうです。なので、今回はドラマ冒頭に登場した成田のお店からまずは攻めてみることに。
実は来週、成田発着で海外出張の予定があったのでその前後にでも寄ろうかと思っていたのですが、COVID-19 の影響で中止になってしまったため、改めて聖地巡礼を主目的にはるばる成田までやって来ました。
しかしこの店、成田にはあるけど成田空港からも京成成田駅からもちょっと距離があるという、公共交通機関で来るには微妙な立地。劇中では「スペイン出張帰りに立ち寄った」ということになっているけど、出張帰りにふらっと寄るのはちょっと無理がある設定じゃないでしょうか(笑
そんなわけで、お店の雰囲気としては空港利用者よりも地元の人々に愛されている町中華といった様相。営業時間は 11~15 時で夜の営業は予約のみという、立地も考慮すると巡礼のハードルはそれなりに高そうです。
メニューはいかにも町中華らしい定番を軸に据えつつ、アジフライとかカツ丼とかオムライスとか…中華の枠組みを取っ払った何でもあり感。
近年のこどグルは変わった店舗やメニューを取り上げることが増えていて、こういうオーソドックスな定食屋の出番が減っていることを寂しく思っていたので、なんだか嬉しい。こういうのでいいんだよこういうので。
黒板メニュー、の上に貼られた紙メニュー。一体どれがあってどれがないのかよく分からないけど、とにかくどんなメニューでもあるな。そしてやたら自己主張してくるもつ煮込みやカキフライ、だけど料理によっては時間がかかることがあるという。この二階建て、三階建てのメニュー構成はお客さんの要望に合わせていろいろやってきた、地元密着の店ならではな感じ。
注文からあまり待たずして、俺が頼んだ肉朝鮮焼定食と生卵がおいでなすった。
この定食屋らしい定食感、なんかいいな。
一品一品にボリュームがある、気取っていない感じ。これは間違いない。
惜しげもなく盛られた肉が嬉しい。平皿に山盛りの豚バラこそ『孤独のグルメ』の王道だと感じる。
そしてニンニクと唐辛子が効いたガツンと来る味!これは午後からパワーが出そうだ。
うん、いい。これはいい。
濃い味に追いかけ飯、最高。
こういうパンチが効いたのを、ワシワシかっ込む幸せ。
タレがたっぷりかかってるのもいい。肉だけじゃなく、付け合わせのキャベツにもタレがヒタヒタになって、それだけで白飯が進む。
追加した生卵は卵かけご飯にして良し、肉を浸して味変を楽しむも良し。
ごローちゃんがやっていた、卵かけ肉のっけ丼にすると絶対におかわりが欲しくなって炭水化物取り過ぎになってしまうのが分かっていたから、やめておきました(笑
ちなみに私はライス普通盛りにしましたが、大盛りの分量はこちらになります。
茶碗自体大きいけど、そこにさらに漫画にでも出てきそうな盛りの良さ。
でも私は肉の盛りの良さと味の濃さで最後はライスが足りなくなってしまい、大盛りにしなかったことを少しだけ後悔しました。
しっかり食わねば力も出ない。これが働く男の力メシだ。
想像していた以上においしく、満足感のある定食だった。
こういう店、近所にあったら毎日でも来て、メニューを端から順番に試していくところだ。そう簡単に来れない立地にあるのがつくづく惜しい。
ごちそうさまでした。
コメント
[…] 2019年暮れに放送された『孤独のグルメ 大晦日スペシャル』のアバンタイトルに登場した成田の「栗原軒」にBさんに誘われて行ってきました。いや、誘われたんじゃないか。私がちょっとスケジュール調整するとたまたまそのタイミングでそこを通過することが判明したので、便乗したと言うべきか。 […]