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F1 第 5~8 戦の中止とバーチャル GP

F1アゼルバイジャンGP、開催延期が決定。グランプリの中止・延期は8レース目に

オーストラリア GP の中止後、バタバタと他のグランプリも中止・延期が決まっていく今季の F1。ほぼ絶望視されていたオランダ・スペインは早々に延期が決定し、開催に向けて準備が進んでいたモナコもアルベール大公の COVID-19 罹患をきっかけに中止。そして今度はアゼルバイジャンまでもが延期決定してしまいました。まあ感染拡大ペースが比較的緩い日本にいるとあまり実感がありませんが、欧米での爆発的な感染と経済にも深刻な影響が出ていることを考えると、少なくとも向こう三ヶ月間は平時に戻ることはないという見通しになるのもやむを得ない話かなとは思います。

これで既に第 8 戦、実にシーズンの 1/3 が当初のスケジュールで開催できないことが確定してしまいました。オーストラリアとモナコ以外は中止ではなく「延期」という位置づけなので今後の開催スケジュールの組み替えで復活してくる可能性はありますが、じゃあ本当に 6 月のカナダ GP からシーズンが始められるのかも不確定だし、仮に夏休み返上しても残りのグランプリを年内に全て開催するのも難しい話。そもそも今季はチャンピオンシップとしてのシーズンは開幕できずに、秋以降に数戦が非選手権レースとして行われるのみ…という事態も想定しておいた方が良いのかもしれません。レースファンとしては寂しい話ですが、こればっかりはしょうがない。まさに F1 ドライバーがインタビューでよく使う “Let’s wait and see”(どうなるか見てみよう)としか言えない状況です。

そんなレースファンの気持ちを埋めるべく、オーストラリアに続いてバーレーン GP のタイミングでも e スポーツレースが二つ開催されました。

一つは前回同様 Veloce Esports が主催した「Not the… Bah GP」。F1 および元 F1 からのエントリーは前回と同じくノリス、バンドーン、グティエレスに加えて今季ウィリアムズからデビューする(予定だったけどレース延期でまだデビューできていない)ニコラス・ラティフィ、それに昨シーズン限りで F1 のシートを失ったニコ・ヒュルケンベルグと。レース形式は 2 ヒート制で、第 2 レースは第 1 レース結果のリバースグリッドで行われるというのも F1 とはちょっと違ったレギュレーションで面白い。

もう一つは F1 公式が企画した「Bahrain Virtual Grand Prix」。参加者のうち F1 関係者は「Not the… Bah GP」と同じくノリス、バンドーン、グティエレス、ラティフィ、ヒュルケンベルグに加えてアンソニー・デビッドソンとジョニー・ハーバートのベテラン勢、それにルイス・ハミルトンの実弟ニコラス・ハミルトン(現役のツーリングカードライバー)という F1 公式らしい豪華な顔ぶれ。使用されたゲームタイトルは F1 公式らしく CODEMASTERS の『F1 2019』なので、配信映像を見ているだけだと「Not the… Bah GP」とどっちがどっちか判らなくなります(汗。

個人的にはこういうときにファンを楽しませてくれようとするドライバーは応援したくなりますね。特にランド・ノリスは普段から明るくて SNS も積極的に活用するサービス精神旺盛なドライバーなので、私の中の株がさらに上がりました。せっかく F1 がオフィシャルにこういう試みをするなら、各チーム正ドライバー(リザーブでも可)一人+e スポーツプレイヤー一人というような組み合わせでレースしてくれると、e スポーツ側への興味も引けて良いんじゃないでしょうか。

ただ残念なのは、これらのバーチャルレースは欧州のゴールデンタイムを狙って開催されるため、日本では深夜になることなんですよね。無料で配信されているから追いかけ再生しても良いんですが、どうせならいつも F1 を観ている日曜夜にリアルタイムで観戦したい。バーチャル中国 GP は中国へのマーケティング目的でアジア向けの時間帯にやってくれないかなあ。

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