FF7R、ウォールマーケットまでクリアしたらオリジナルの記憶ではあとは七番街プレート落下事件~神羅ビル突入までノンストップというのが私の記憶でしたが、今回の REMAKE ではこの部分のボリュームが大幅に追補されていました。
ウォールマーケットでコルネオの罠によって地下に落とされてから地下水道~列車墓場を経て七番街へと向かいます。地下水道だけで一章に仕立ててしまうボリュームもさることながら、本来はマップギミックを操作して進んでいくだけだった列車墓場にまでエピソードが追加されて章立てされていることにちょっと驚き。オリジナルでは単なるレアモンスター扱いだったエリゴルがストーリーに組み込まれ、かつボスとして登場します。シナリオ的にはやや取って付けた感があるものの、お化け屋敷のようなギミックや映像演出のあるマップはなかなか攻略のしがいがありました。
そして緊迫の七番街プレート支柱防衛戦。久しぶりにアバランチが登場します。PS1 版でもアバランチのメンバーが相次いで命を落としていく重いパートですが、REMAKE では追加されたエピソードで彼らとの交流が掘り下げられるおかげで、このシーンの悲しさが倍増しています。
REMAKE で扱いが大きくなり「三人目のヒロイン」的な位置づけになったジェシー。彼女はオリジナルでも「自分たちの作戦でたくさんの人の命を奪ってしまったから」と自分の悲しい運命を受け容れるキャラクターでしたが、本作で過去や家族が見えてくるとさらに深みが増しますね。ここまで大事にするなら、エアリスやティファほどでなくてもいいからせめて戦闘服以外の普段着も用意してあげてほしかった。
上り詰めたプレート最上階ではタークスが襲いかかってきます。オリジナルではレノだけとの戦いでしたが、REMAKE ではここでレノ&ルードのコンビとの戦闘!FF7R のボスバトルは章立てされたシナリオのクライマックスに該当することもあってか、オリジナルよりも歯応えがあるものが増えている気がしますが、特にこのタークス戦はキツかった。
クラウド達の奮闘も虚しく、七番街プレートは崩落。分かっていたこととはいえ世界の解像度が上がりこちらの感情移入も増した分だけ悲しい。
七番街崩壊後はそのまま神羅ビルを目指すわけではなく、サブストーリー的なシナリオが追加されています。まずは七番街の地下に隠されていた神羅の研究施設、ここでは神羅が何らかの人体実験(PS1 版をプレイしていたらそれが何かはもう明らかだけど)を行ってることが明らかになります。本来はもっと後に判明するはずだった謎を小出しにしてシナリオを膨らませるやり方、何の脈絡もないサブクエをやらされるよりは必然性を感じて悪くない。
ウォールマーケットにも再訪。ネオンが消えた昼間の歓楽街の哀愁が感じられて良いじゃないですか。ここで伍~六番街とウォールマーケットを股にかけて「何でも屋」のサブクエストを再びこなします。ストーリーに厚みが出るサブクエがある一方で、子どもやチョコボを探すだけのやや退屈なサブクエもあったりしますが、ウォールマーケットの素顔が垣間見えるのはなかなか面白かった。
この人も早速再登場。やっぱりキャラが立っているからか、活かしてきますね。ここではオリジナルにはなかった「プレートの上への行き方」を探るためにコルネオと再度まみえるわけですが、初登場時には単にゲスい小悪党という印象だったのが、ここではウォールマーケットの裏社会を仕切っている本物の悪党の顔を見せてくれます。
そしてついに崩落したプレートの上へ。オリジナル比で頭身がリアルになったことと、プレイヤーの視点が見下ろし型からクラウドの目線の高さに変わったことで、こういう高さや大きさ、世界の広さを改めて感じられるのは REMAKE の良さと言えます。この絶望的に高い壁と崩れた支柱を登り切ったところに、目指す神羅ビルがある。壁に刻まれた「AVALANCHE」の落書きがクラウド達の決意の強さを代弁しているように感じます。
PS1 版の数倍のボリュームに膨らんだ本作も、いよいよ終わりが見えてきました。本来ならば神羅ビルの上層階でエアリスを救出して脱出したら 1 作目としては終了なはずですが、ここまででも既にセフィロスをはじめ物語の核心にまつわる部分を少しずつ先出しにしてきているだけに、この先も多少の改変はあるに違いありません。どのようなクライマックスが待ち構えているのか楽しみにしつつ、残りの攻略を進めていきます。
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