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Anker PowerPort Atom III 45W Slim

Anker から先日発売されたばかりの USB PD 対応 AC アダプタを買ってみました。

Anker / PowerPort Atom III 45W Slim
Anker / PoweLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル (0.9m)

超小型ながら 45W 出力に対応した USB AC アダプタです。USB PD 充電が可能な VAIO SX14 を買ったことでこの手の USB AC アダプタがあると重宝するだろうと思っていたところに新製品が出てきたので、すかさず購入。ついでに同社製の USB-C to USB-C ケーブルも一本買っておきました。

それにしても Anker の商品カートン、ブランド発足当初は茶箱+スリーブの簡素なものだったのが、今やすっかり垢抜けましたね。田舎から上京して一年経った大学二年生感(何

正面からだとモバイルバッテリと見間違えそうなデザインですが、AC アダプタです。
現行の Anker 製品は表面に細かいパターンが入った仕上げになっていて、鞄の中に裸で放り込んでおいても傷がつきにくい(気になりにくい)のがけっこうイイ。

ちなみにこの製品の前に同コンセプトの 30W タイプ「PowerPort Atom III Slim」がベストセラーになっていて、本製品はその 45W 対応版という位置づけです。30W モデルのサイズが 76×45×16mm/57g だったのに対して 45W 品では 84x50x20mm/85g と若干大きくなっていますが、スマホやタブレットだけでなく PC まで充電するなら大容量のほうが良いし、サイズも許容範囲でしょう。

AC プラグは折りたたみ式。コンセントの形状によっては周囲のポートに干渉するので、ショートタイプの延長コードを一緒に持ち歩いたほうが良いかも。

なおこのアダプタが持っている給電モードは 5V2.4A/9V3A/15V3A/20V2.25A の 4 パターン。USB PD 規格では 5V 時は最大 3A までの電流を供給できる必要があるため、この製品は厳密には USB PD 規格準拠とは言えないことになります。とはいえ 5V2.4A でも 5V3A の 80% の速度で充電できるわけで、PC の充電がメインでスマホやタブレットでの使用がサブならばまあ十分かな。

コネクタは Type-C×1 のみ。こういうアダプタを買い始めると早く microB 端子しかない製品はなくなってほしい気持ちになりますね…。

端子部分に Anker の独自充電制御機能「PowerIQ 3」のシンボルマークがプリントされています。これは充電対象の機器が通常の USB 充電なのか Apple 規格なのか Qualcomm QuickCharge のいずれかなのかを判断して出力電圧/電流を自動制御してくれる仕組みなのですが、今後 USB PD が一般化されていくに従い役割を終えることになりそうです。

本体サイズはほぼクレジットカード/名刺サイズ。厚みが 2cm あるのでカードケースに入れて持ち歩くことはさすがに難しいですが、このサイズならば普段から躊躇なく鞄に放り込んでおくことができます。

VAIO SX14 の標準 AC アダプタ(VJ8AC10V9)との比較。
こうやって俯瞰で見るとフットプリント自体は大差ないように見えますが、

厚みも含めて比べると段違いのコンパクトさ。
VJ8AC10V9 のほうも PC メーカー純正アダプタとしてはかなりコンパクトなほうで、さらに USB Type-A 給電コネクタがついていてスマホ等を充電できるのがメリットですが、今時 5V1A しか給電できないのであまり意味がなくなっていたんですよね。

Anker PowerPort Atom III 45W Slim には USB ケーブルが付属しないので、別途 Type-C to C(USB 2.0)のケーブルも購入しました。最大 60W 出力に対応したケーブルで、今回購入したアダプタの性能をフルに発揮することが可能。

VAIO SX14 ではこのようにキーボード右側の USB-C コネクタに挿すことになります。純正 AC アダプタの場合は左手奥に挿すところ、USB-C は右手前側に来るためマウスを使う場合はちょっと邪魔。それでも USB PD 非対応よりは AC アダプタに採れる選択肢が格段に広がるので歓迎です。

こうなると気になるのは「純正 AC アダプタと比べて充電速度がどう違うのか」という点。純正 AC アダプタは 10.5v×3.8A=39.9W の出力で給電できるのに対して、Anker PowerPort Atom III 45W Slim は最大 45W(この場合は 15V3A のモードが使われるのかな?)。実際の充電速度を BBench を使って計測してみました。それぞれバッテリを 9% まで減らした状態から純正/Anker の AC アダプタを接続し、アイドル状態のまま放置して 100% 充電になるまでの時間を計測した結果が以下になります。

見事なまでにほぼ同じ曲線を描いています。50% までの充電時間は純正 37 分/Anker 35 分、80% は純正 65 分/Anker 62 分、満充電では純正 151 分/Anker 145 分。Anker のほうが少しだけ早いですがほぼ誤差範囲と言えます。仮に Anker が 15V3A のモードで動作しているとすると純正よりも若干高速になるはずですが、おそらくは VAIO 本体側の制御で同じようなスピードに落ち着かせているのかもしれません。
私の予想ではなんだかんだ言って本来の充電経路である純正 AC のほうが早いんだろうと思っていたのですが、十分な出力を持つアダプタを使えば USB PD でも同等のスピードで充電できてしまう事実にはちょっと驚きました。これなら純正は完全に自宅用にして、持ち運び用は USB PD にしてしまって問題ないですね。

残念なのは、私の仕事用 PC(VAIO Pro PG)が一世代前のため USB PD に対応していないことです(´д`)。仕事マシンでこそ小型軽量な AC アダプタの活用の場が多いのに…。次に仕事 PC を買い換えるときは絶対に USB PD 対応機種にしようと心に誓いました。それはそれとして小型でパワフルな USB AC アダプタを持ち歩いていると重宝するのも確かなので、このアダプタは普段から仕事鞄に忍ばせておこうと思います。

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