北海道スープカレー Suage

先日渋谷に行った際、ヒカリエの脇にいつの間にかスープカレーの店ができていたことに気づき、これはカレー好きとしては試さないといけないと思ってお昼に食べてきました。

私はその昔（2003 年頃）札幌へ長期出張に行っていた際、プロジェクトルームの近くにあったスープカレー屋によく通っていた頃からのスープカレー好き。でも東京にはスープカレーを出す店はそれほど多くない。そんな中でこの店は「札幌発のスープカレー専門店」というじゃないですか。これは期待ができそう。

店内に入ったところカウンター席に通されました。カウンターは座席ごとにパーティションで仕切られていて、このご時世でも安心して食べられる感じ。

メニューは北海道産素材推しのようですが、どれも美味しそうで迷ってしまいます。

ベースにするカレーを選んだら、続いてスープの種類と辛さ、ライスのサイズ、トッピングを選んでいきます。
スープの種類に「イカスミスープ」があるのが目を引きます。ちょっと博打っぽいけど、ここまで推すからにはきっと美味しいに違いない。

というわけで私が注文したのは「夢の大地の炙り角煮カレー」、イカスミスープ辛口。単なる角煮じゃなくて炙ってあるというのがどんな状態か気になるし、イカスミのスープカレーというのがどんなものか興味がありました。

が、出てきたのは一見何の変哲もないスープカレー。変わっている点といえば、スープの中の野菜に串が刺さっていることくらいです。

具材は炙り角煮とゆで玉子、じゃがいも、にんじん、かぼちゃ、茄子、ヤングコーンといったあたり。

野菜類も主に北海道産だったりするんでしょうね。

ライスにはチーズをトッピングしてみました。
チーズは軽く炙ってあるのか、ライスにも少しおこげが発生しているのがちょっと得した気分。

まずはオーソドックスにライスをスープに浸して、いただきます。

おおお…このスープ、美味しいじゃないですか。辛口なんだけど随分マイルドでコクがある。これがイカスミ効果なんだろうか。
スープカレーというとコクよりもスパイスが前面に出てくるタイプも多いけど、このコク強めスープ、私は好き。イカスミといっても変な癖もなくて食べやすい。

炙り角煮、どんなものなんだろうと思ったら、こういう感じなんですね。
味が染みてトロトロな食感は角煮のままで、炙ることで香ばしさがプラスされている感じ。

これはうまい。

そして野菜たち。
にんじんは、見た目はしっかり形を保っているのに、顎に力を入れなくても噛み切れる柔らかさ。しかもまるでソテーしたかのような甘み。これは素材の味なのか、それとも本当にソテーしてからカレーに入れているのか。正体は分からないけどとにかくうまい。
じゃがいももホクホクで、まるでさつまいもと勘違いしてしまいそうな甘さ！これが北海道の素材の底力なのか。

それぞれの野菜は素揚げされていて、それで店名が「Suage」。カレーでも肉でもなくてこの野菜を店名に据えてしまった理由を実際に食べてみて初めて理解しました。確かに、このスープカレーの主役は素揚げの野菜たちだ。

期待以上のスープカレーでした。これは他のメニューも試してみなくてはならないし、また何度か食べに来ようと思います。
ごちそうさまでした。