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B&W 704 のツイーター修理 (1)

自由に外出ができない生活になって 5 ヶ月。ずっと自宅で過ごしていると家の中にあるいろんなものが気になってくるもので、この期間に様々なものを修理したりメンテナンスしたり、庭の芝生を整備したり、そういうことが増えています。その流れで、長年の懸案だった大物についに手をつけました。

それがこちら。

B&W 704

独身時代から愛用している B&W のトールボーイスピーカー、704(とセンタースピーカーの HTM7)です。
ツイーターのメタルドームが見事に凹んでいますが、これは娘たちがまだ小さかった頃に一本ずつ潰されたものです(号泣)。テレビ下に設置していた HTM7 は仕方ないとしても、背が届かないはずの 704 までもがやられてしまい、何故かと思ったら家庭用のミニジャングルジムに登って触っていたようで(;´Д`)ヾ。

修理するなら子どもが分別つくようになってからにしようとずっと待っていたのですが、次女も 10 歳を過ぎたことだしそろそろ頃合いかなと。
重い腰を上げさせてくれたのは、プロフォトグラファー南雲暁彦さんのこちらのエントリーです。

気分はマグネットコーティング B&W CDM1-SEメンテナンス|南雲暁彦
とある深夜、サブシステムのスピーカー接続を急にバイワイヤリングにしたくなり、 ごそごそとケーブルをつなぎ変えた時に、やっぱりか、、が発覚した。左のツイーターから出てる高音がおかしい、、寸づまっていてチャカチャカとオモチャみたいな音になっている。スピーカーはB&WのCDM-1 SpecialEdition。オークションで...

B&W CDM1-SE は私が使っている 700 シリーズの一つ前の機種です。南雲さんはスピーカは B&W(とソナス・ファベール)、オーディオラックは QUADRASPIRE ユーザーということで妙に趣味が合う。
ウチよりも旧いスピーカーが復活させられるならば 700 シリーズもやりようはあるだろうと思い立ち、修理のやり方を調べてみました。

B&W 704

ちなみにこの 704 を購入したのはかれこれ 16 年前ということで、ツイーター以外にもツイーターのハウジングに使われているゴムパーツが経年劣化し、ひび割れが発生しています。これはさすがに補修パーツが出回っていないようで、ゴム用接着剤等でくっつけて誤魔化すしかなさそうです。ジャンクの 700 シリーズを買ってきて部品取りする手もあるけど同様に劣化している可能性が高いだろうしなあ。

閑話休題。

700 シリーズのツイーターは B&W からパーツナンバー「ZZ14137」で供給されていることが分かりました。しかし旧製品であること、および海外ブランドということもあって国内で補修パーツは流通していない模様。手を尽くして調べてみたところ、オランダの Good Hifi(speakerrepairshop.nl)というショップが国外発送にも対応していたので、発注。

B&W tweeter for 703, 704, 705 & DS7 series
B&W 703, 704, 705 & DS7 tweeter, original spare part

ショップによると「COVID-19 の影響で物流が滞っているから、国外発送だと数週間かかるかも」とのことでしたが、意外にも一週間ほどで到着。ツイーター 2 点と送料の合計で EUR227,55(約 28,400 円;PayPal 決済)でした。

ZZ14137

iPhone の商品カートンよりもちょっと分厚いくらいの箱二つに対して超望遠レンズが入りそうな段ボールに厳重に緩衝材を入れて送られてきました。デリケートなパーツとはいえ、ここまでやって送ってくれると安心です。

ZZ14137

この小さい箱に、さらにウレタンクッションで保護されて入っていたツイーター。この傷一つない美しいメタルドーム!これに交換する日をどれほど待ちわびたことか。

ZZ14137

が、裏返してみて意外だったのはメタルドーム単品ではなくツイーターユニットでの販売だったこと。Good Hifi に掲載されていた写真が正面のみだったから、てっきりメタルドームだけ送られてくるものと思っていたら、マグネットもついていたとは。よく考えれば「それはそうか」という話ではあるのですが、完全に勘違いしてある準備をしてしまっていたので、肩透かしを食う結果になりました。まあ手間が減って良かったんですけどね。

B&W 704

それでは、704 のツイーターユニットを外していきます。ツイーターハウジングの取り外しはメッシュカバーを外して 5 本のネジを抜くわけですが、ハウジングの周囲を覆っているゴムが木製キャビネットに癒着しているため、隙間にプラスチック製のヘラ等を差し込んで剥がしていきます。この際劣化したゴムが割れたり白化したりしがちなので注意が必要。まあどう頑張っても多少のダメージは避けられないので、ある程度は目を瞑ります。
ツイーターユニットはキャビネットから生えている赤黒のケーブルによって接続されているので、断線しないように注意しながらコネクタを外します。ケーブルはゴムボンドで大胆にキャビネットに固定されていてちょっと驚きました。

B&W 704

ツイーターハウジングの中はこんな感じ。ツイーターユニットはハウジングにネジ留めされているわけではなく、コの字型の金具で押さえつけられているだけなんですね。
私が普段いじるのはもっと集積度の高い電子機器が主なので、こういう大味な作りの電気製品は逆に新鮮ですね。先端技術ではなく音作りのノウハウ、外装まで含めた工芸品的価値、あとブランドがオーディオ製品の付加価値であることが言葉ではなく心で理解できます。

B&W 704

金具を留めている 2 本のネジを外すと、ツイーターユニットが簡単に外れました。ツイーターはマグネットの中心に穴が空いているので、メタルドームを裏から押して補修してみたけどさすがに金属はキレイに元には戻りませんね…。

白い半透明の三角コーンみたいな部品は、B&W の専売特許である Nautilus チューブ。同社のハイエンド製品に比べ遙かに簡易的なものですが、この形状と中に詰められた吸音材によりツイーターの逆相音を減衰させ、ピュアな高音だけを響かせる役割を担っています。

B&W 704

この壊れたツイーターを今回購入したパーツに交換します。同じパーツでも時間の経過に伴いマイナーチェンジされているようで、使われているパーツが随分変わっています。

Nautilus チューブは補修パーツに含まれていなかったので再利用します。特にネジ留め等もなく、ツイーターの背面に挿し込むだけ。高級なイメージのある Nautilus ツイーター、こんな単純な仕組みだったのか。

B&W 704

あとは分解したときと逆順で組み付けていくだけ。ずっと凹んでいて、見るたびに自分も凹んでいたツイーターが元通りになったのは本当に嬉しいです。しかもメーカー修理に出していたら(そもそも今でも修理を受けてくれるかも不明ですが)たぶん 1 本 4~5 万は下らなかっただろうから、2 本併せて 3 万円足らずで自己修理できて大満足です。

しかしこの修理はこれで終わりではありません。というわけで、次回に続きます。

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