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John Legend / Bigger Love

John Legend / Bigger Love

私がメジャーデビュー以来追いかけている John Legend の最新作。前回のクリスマスアルバム “A Legendary Christmas” から二年ぶり、レギュラーアルバムとしては四年ぶりの新作になります。

プロデューサーは前作に続いて Raphael Saadiq。1990 年代ネオ・ソウル(ニュー・クラシック・ソウル)の旗手の一人である Raphael Saadiq と、2000~2010 年代を代表する John Legend の相性が良いことは前作で織り込み済みで、もうずっと二人でこんな音楽を手がけてきたかのような一体感があります。
’70 年代ソウルをそのまま現代にリバイバルしたかのような #1 “Ooh Laa”~#2 “Actions” に始まり、自然と身体が乗ってしまう Raphael Saadiq らしい #3 “I Do”、対照的に John Legend らしい歌い回しの光る #4 “One Life” に至る流れが素晴らしい。アルバムタイトルにもなっている #6 “Bigger Love” は彼には珍しいラテンテイストの楽曲ですが、これまたサブウーファーをガンガンに響かせて聴きたいパワフルな一曲。この曲はイヤホンではなくヘッドホン、できれば大きめのスピーカーで受け止めたい。

それに続く #7 “U Move, I Move” は打って変わってしっとりと歌い上げるバラード。日系の女性 R&B シンガー Jhene Aiko とのデュエットです。Jhene Aiko は初めて聴きましたが、やや線が細く胸に染み入ってくる歌声。切ないメロディラインとアレンジの妙もあって、この曲は相当いいですね…。

#9 “Slow Cooker”、”11 “Conversations in the Dark” はこれまた John Legend の持ち味が活きるスロー。かつての Louis Armstrong のカバー “What A Wonderful World” もそうでしたが、こういう懐かしさ溢れる楽曲に John Legend の優しく響く声はよく合う。

最初から最後まで捨て曲がほぼなく、アップテンポからスローまでどれも「John Legend らしさ」に溢れています。デビューからかれこれ 15 年が経ちましたが、個人的には本作がベストと言える作品になっているんじゃないでしょうか。ドライブの BGM にして良し、夜に独りしみじみ聴いて良し。どことなく Al Green ぽさが漂うジャケットに負けない名作だと思います。久々に強力にお薦めのアルバムです。

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