スポンサーリンク

佐藤琢磨 インディ 500 ウィニングカー 2017&2020

ホンダ・ウエルカムプラザ青山にて、昨日今日の二日間限定で佐藤琢磨のインディ 500 優勝車が展示されているということで、喜び勇んで見に行ってきました。(写真は全て α7 III+Vario-Tessar FE 24-70mm F4 にて撮影)

佐藤琢磨選手のインディ500優勝車を2日間限定展示 ホンダ「ウエルカムプラザ青山」で2017年・2020年の2台同時に – Car Watch

しかも今年の優勝車だけじゃなく 2017 年のと同時展示ですよ!これはアツい。2017 年と 2020 年では所属チームが異なる(アンドレッティとレイホール)ので、エンジンパートナーであるホンダからの依頼とはいえ二台揃えるのは苦労したことでしょう。

まずは 2017 年の 26 号車。三年前の東京モーターショーでも一度実物を見ているので、それいらいの再会ということになります。

青×白のシンプルで爽やかなカラーリング。ボディ形状も今年のクルマに比べるとシンプルで、いかにもアメリカらしい形をしています(笑

そういえば当時はまだインディ全体のタイトルスポンサーは Verizon でしたね。

後輪がほぼフェアリングで覆われていて、この部分でのドラッグ発生が最小限に抑えられているのが F1 とは違うところ。まあ F1 と違ってシャシー自体がダラーラによるワンメイクなので、エアロの過剰開発に制限を加える必要がないからではあります。

迫力のリヤビュー。幅が広くて重心が低いから格好良く見えます。またゴチャゴチャした空力付加物が少ないクルマはやっぱり良い。

こちらは 2020 年の 30 号車。白×メタリックブルーにオレンジの差し色を入れた凝ったカラーリング。Rothmans カラーを彷彿とさせるモノがあって私はとても好き。

マシン全体のデザインもカラーリングも 2017 年のものに比べて随分洗練されたイメージになりました。

そして今年は(というか去年から)インディカーのタイトルスポンサーは NTT が務めています。アメリカのレースで日本企業が冠をつけるというのは(そりゃあ NTT だって海外事業やってるけど)ちょっと違和感があるところ。

今年からインディに導入されたウインドスクリーン。F1 でいうハロと同じ役割を果たすドライバーの頭部保護機構です。単なる透明スクリーン(ポリカーボネート系だと思う)ではなくて、ハロと同様の骨組みをもつ強固なもので、これのおかげで今年のインディでは琢磨が優勝後クルマから降りるときにマシンの上に立って「グリコポーズ」をとることができました。

よーく見るとコクピット脇に 2017 年のインディ 500 ウィナーであるステッカーが貼られていました。これをつけてインディ 500 を走るのは栄誉でしょうねー。来年は 2017&2020 のステッカーが貼られるのでしょうか。

リヤタイヤ後部のフェアリングがなくなった代わりにホイールがエアロ効率の良さそうなものに進化しています。
今年のマシンはちょっとあざといくらいにカッコ良さを強調したデザインではありますが、確かにカッコイイ。

後ろから見ると、今年のマシンはリヤウィングが薄くなったり、コクピット後ろのエアインテークが廃止されて単なるドライバー保護用のロールフープになったり(吸気はサイドポンツーンから行っていると思われる)、一方で排熱用のルーバーが追加されたり、2017 年とは見た目だけでなく構造が大きく変わっていることが判ります。でもワイド低重心な基本は変わらず、カッコイイ(さっきからカッコイイしか言ってない

ショールーム内には F1 時代からの佐藤琢磨の写真も展示されていました。2017 年のインディ 500 優勝時の写真には現在 F1 でホンダの TD を務めている田辺豊治さん(当時はインディでホンダ側の技術責任者だった)も写っていますね。
こうしてみると、F1 時代も表彰台をはじめ数々の栄冠はあったし、事実上彼のために作られたスーパーアグリというチームすらあったほどでしたが、それ以上にアメリカに移ってからの活躍が素晴らしい。琢磨自身の成長もさることながら、やっぱり攻めていくドライビングスタイルがインディに合っていたんでしょうね。でも、本当は F1 でのさらなる成功も見たかったなあ…。

来月には 44 歳を迎える琢磨ですが、来季もレイホールから参戦継続とのこと。さらなる活躍を期待し、応援しています。

コメント

スポンサーリンク