今年の CES は完全オンライン開催かつ出展社減少ということでいつもよりニュースも少なめな印象ですが、それでも目についたのがこちらのニュース。LG が「巻ける有機 EL ディスプレイ」を採用したローラブルスマホを公開しました。
まだ正式発表ではなくプロトタイプモデルを動画でチラ見せしたレベルではありますが、同社のキーノートの目玉扱いということで具体的な製品計画があるとみてよさそうです。
構造的には二ヶ月前に OPPO が発表したコンセプトモデル「OPPO X 2021」とほぼ同じ、横に伸びるタイプのローラブルスマホの様子。LG は同機構を採用したスマホの開発を昨年 9 月に予告していたので、実際には OPPO よりも LG のほうが先行していたのに出し抜かれた格好ということでしょうか。まあ巻き取り式 OLED ディスプレイの開発で最も先行しているのが LG なわけだから、OPPO にデバイスを外販したところコンセプトモデルを先に発表されてしまった…というのが実情ではないでしょうか。
と思っていたら、TCL からも巻き取りスマホのプロトタイプが発表されていました。
TCL って日本ではまだあまり馴染みがありませんが、アメリカの量販店のテレビ売場に行くと SAMSUNG や LG に匹敵するくらい商品が並んでいます(逆に日本メーカーは存在感が薄い)。
先行する二社とは違って縦に長く伸びるスマホと、巻物のように大画面に広げられるタブレットの二機種が動画で公開されています。LG や OPPO と同時期にでてくるということはこれらも LG 製パネルを採用しているということでしょうか。
先日も書いたとおり、私はやっぱり「用途に応じてスマホにもタブレットにもなる端末」の夢をどうしても捨てきれないのでこういう機種にはついときめいてしまいます。実際出たところで高価いのは目に見えていますが、折りたたみスマホなんかよりも全然欲しい。たぶん今後 Huawei、Xiaomi、Vivo、ASUS あたりのメーカーもこの流れに追随するんじゃないでしょうか。こういうのは競争によって進化し値段も安くなっていくものなので、こればかりは熱い戦いが繰り広げられることに期待。
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