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α1

予告されていたフルサイズ α の新製品、なんだかすごいのが出てきました。

ソニー、秒間30コマ連写・約5,010万画素のフラッグシップ機「α1」。税込90万円 – デジカメ Watch

α1

ティザーの時点で「The one never seen」というキャッチフレーズと α7R/α7S シリーズをそれぞれ想起させる赤と青のブラーをあしらったグラフィックで、なんとなく α7R と α7S を合体させたような製品が「α1」として出てくるのかな?とは予想していましたが、でも現時点で技術的にそんなことできるのか?という疑問もありました。しかし蓋を開けてびっくり、α7R と α7S だけでなく α9 をも包含して一台にまとめたようなカメラが出てきたじゃないですか。

5,010 万画素の積層型 CMOS センサーを搭載して AF/AE 追随ブラックアウトフリー秒間 30 コマ連写、常用 ISO 100-32000(拡張 ISO50-102400)、さらには 4K120p・8K30p 動画撮影にも対応。まさに α7R/α7S/α9 のいいとこ取りをした新しいフラッグシップ機と言えます。画素数は α7R IV(6,100 万画素)、高感度は α7S III(常用 ISO80-102400/拡張 ISO40-409600)にそれぞれ譲りますが、AF と連写に関しては完全に α9 II を凌駕しています。この性能の軸はおそらく α7S III から搭載されている新画像処理エンジン BIONZ XR で、このプロセッサーがそれだけのパフォーマンスを備えているということなのでしょう。

これまで α7R IV を使っている(スチルメインの)ユーザーからはあまり不満を聞くこともありませんでしたが、α9 シリーズや α7S シリーズのユーザーからはそれぞれ AF 性能や動画用途には不満はないけどスチル用を兼ねるには画素数が…という話はちらほら耳にしていました。スポーツ用なら連写ができた上で画素数もあったほうが良いことは言うまでもなく、動画用としてはスチル用と二台持ちできる環境や現場ならそれでも良いけど一台で兼用できると助かる、という場面は少なくないはずです。実売 80 万円+税という値段は安くはありませんが、そういう用途にハマるプロであれば高価いとは感じないのではないでしょうか。

まあ私にとってはオーバースペックなカメラであることは間違いなく、α がモデルチェンジすればするほど自分のためのカメラでなくなっていく感覚が強いのですが(笑)、BIONZ XR でここまでできるということが示されたことは今後登場するカメラを予想する上では非常に重要。ここ数年の α の製品の出し方を見ると、フラッグシップ機で搭載されたスペックのうち半導体(主に画像処理エンジン)で実現されたものは下位機種にもそのまま展開されることが多く、機種ごとの差異化はたいていセンサーの選定やシャッターなどのメカパーツで行われることが多い。BIONZ XR が実現していることを見れば、今後出てくるであろう α7 IV がどんなカメラになるか朧気ながら見えてくるというものです。α1 でデュアル搭載されている BIONZ XR がシングルになって性能半分にはなるんだろうと思いますが。

α1、買わないまでも触ってみたいんですが、たぶん EOS-1D シリーズを試したときのような「カメラの性能がすごすぎて自分がカメラに撮らされている=単に構図を決めてシャッターボタンを押す機械にさせられている感」を感じるんだろうなあ…。職人として確実にチャンスをモノにするためのカメラと、趣味として機械と対話することを楽しむためのカメラはそこの感覚が違うんだと思うのです。

ソニー / α1icon

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