昨年秋からプレイしていた『ゼルダ無双 厄災の黙示録』、一旦エンディングまで辿り着きました。
ゲームとしては期待以上に面白かったんですが、基本は無双シリーズだからバトルがちょっと単調でプレイし続けていると飽きてくる。冬には他のゲームやプラモ作りのためにしばらく中断していた期間を挟みつつ、飽きない程度にちまちまプレイしてようやくクリアしました。
元ネタになった『BoW』とは違うスピード感溢れる戦闘は爽快ながら、BoW にあった謎解きパズルアクション的なボスバトルはなく、原則攻撃を避けるなり防ぐなりして敵の隙を作り、スマッシュを叩き込むのがお仕事。うまく連続攻撃が決まって相手のライフをガンガン削って倒せたときはとても気持ち良いのですが、ボス戦は「何が弱点でどうやったらダメージを与えられるのか」を探るのがゼルダシリーズの醍醐味の一つだと思っているので、大ボス戦でも戦術的には中ボス戦の拡大版にすぎないのが少し物足りないと感じました。アクションがカッコイイからそれで良いか!という気分にはなるんですけどね(笑
ストーリー的には中盤以降『BoW』に登場した英傑の四人の後継者が仲間に加わります。全く予想外の展開に驚きましたが、そもそも物語の鍵を握るちびガーディアンが未来から来たという設定だから、他のキャラも時間遡行してやって来ても不思議はありません。
新旧の英傑が共闘する展開は、BoW を一度プレイしていると胸熱。
未来から来た四人はもちろんプレイアブルキャラになるわけですが、ルージュ以外の三人は武器が旧英傑と同系統であまり面白みがありません。でも旧作からの思い入れがあるからつい使ってしまう(笑
未来からの助っ人が来るということは、この時間軸における物語にも変化が起きるわけです。BoW ではリンクが倒れてハイラルが滅亡寸前になってようやくゼルダ姫が巫女の力に目覚めたことになっていましたが、本作では終盤に差し掛かるところで見事ゼルダが覚醒。巫女としての力を使うことができるようになります。
巫女化したゼルダ姫は服装も武器も変わり、いきなり強キャラに。それまでは若干クセがあって使いにくかったのが、一気に最前線に投入できるユニットに化けました。後半はリンクよりもゼルダ姫ばかり使っていました(笑
そして、ついに厄災ガノンと対峙。BoW の世界線ではリンク一行はガノンに敗れ、ゼルダ姫が自分の身と引き換えにガノンを封印する…というストーリーでしたが、本作の結末は異なります。普通にラストバトルに突入し、思いのほかあっさり勝利。これならまだライネル三体が登場したバトルチャレンジのほうが手応えがあったなあ…せめてラストバトルくらいはもう少しパズル的な要素が欲しかった気はします。
それでもラストバトル前後のムービー演出には熱があり、プレイヤーとしても気持ちが入りました。
こうして平和を取り戻したハイラル。この世界線では百年後のリンクの冒険は発生しないことになるわけです。『スター・ウォーズ』がそうであったように冒険ものの前日譚を描く場合は暗い結末が約束されているためゲームとしてのオチをつけるのが難しいところ、本作は別の結末を示したことで単体のゲームタイトルとして「クリア後のスッキリ感」をちゃんと担保してくれたのは良いと思います。旧作のキャラをいろいろと出してくれたところも含め、ファンサービスも十二分にありました。
なおエンディング後にもまだ複数のハイラルチャレンジ/バトルチャレンジが残っていて、どうやら真エンディングも用意されているようですし、クリア後にもまだまだやることがあります。この 6 月と 11 月にはそれぞれ追加の DLC も配信予定とのことで、もうしばらく楽しめそうです。
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