銀座方面に行く用事があったので、ついでにソニーストア銀座にて VAIO Z の勝色特別仕様モデルを見てきました。
既に発売されているので発表時に即注文した人のところにはもう届いているのではないでしょうか。
展示機は VAIO Z の通常モデルと並べられていて、遠くからだといずれもダークカラーで見分けがつきにくいですが、近づいてみるとこれだけが艶を放っていてすぐに判ります。外側がテカテカな PC は VAIO に限らず今までもありましたが、内面がここまでツヤツヤなモデルはそうないのではないでしょうか。
天板（および底面）にはカーボン目が見える半透明の勝色グロス塗装が施されています。以前限定販売されていた SX14/SX12 の勝色特別仕様モデル同様の仕上げ。でも VAIO ロゴがかなり控えめなサイズになったせいか、全体的にさらに上品になった印象を受けます。
UD カーボンの繊維目が見る角度によって暗く沈み込んだり強烈に自己主張したり、印象が変わるのは 2003 年の 505 EXTREME で UD カーボン×グロス塗装が初めて採用されたときと同じ。あのモデルを発売日に手に入れて愛用してきた私としてはこれを見せられるだけで心を鷲掴みにされます。
ローズゴールドに塗装されたオーナメント。新 Z の角が欠けたように見えるこのオーナメント形状は賛否両論ありますが、ブラック単色よりも少し自己主張するローズゴールドに塗られ、カーボンの勝色とコントラストが出ることによってデザインの品の良さが際立ちます。
新 Z は全面カーボンなので、当然ながらパームレストもグロス加工。これが天板だけだと「せっかくの特別仕様なのに使っている間に自分は見ることができない」のがちょっと残念なのですが、これならば使いながら自己満足を感じることができます（笑
テカテカ外装は好き嫌いが分かれるところで、特にパームレスト面の質感については SX14/SX12 の勝色特別仕様モデルのほうが落ち着いていて良いと感じる人もいることでしょう。でも個人的には（プライベート用 PC として買うなら）どうせなら振り切った全面グロス仕上げのほうが好き。
パームレストの仕上げについては、今までアルミパームレストの機種をいくつか使ってきた経験からするとヘアライン加工されたアルミは皮脂の汚れがつくと拭いても取れにくい（ヘアラインの細かな凹凸に汚れが入り込むため）のがデメリットだと感じていました。しかしこのグロス加工されたカーボンは表面が平滑なため、皮脂はつきやすいけど拭きさえすれば取れるので、SX14/SX12 のような機種よりもキレイな状態を維持しやすいと言えます。
カーボン製のパーツは全てグロス塗装ということは、ディスプレイベゼルも左右だけはツヤツヤなんですね。カーボンで構成できる外装は全てカーボンにしたことの凄さが改めて分かる部分。
正直これは久々に欲しい PC なのですが、とにかく出てくるタイミングが悪い…せめてもう少し懐が温かくなる時期に出してほしかった。数量限定とのことですが、いつまで在庫が残っていますかね。
また新型の SX14/SX12 も通常カラーのモデルが展示されていました。
SX14/SX12 にも勝色特別仕様モデルが発売されていますが、残念ながら展示機はなし。でも色味や仕上げは旧 SX14/SX12 の勝色特別仕様モデルとほぼ同じと思われます。
製品発表時のエントリーに書いた通り新 SX14/SX12 は中身が大幅にブラッシュアップされているけど見た目の変化はさほど大きくないので、展示されていても新型であることに気づきにくい（笑。でもパームレストが大型化して電源ボタンの形状が変わったことで、開いたときの印象は新 Z に近くなりました。
カラーバリエーションも旧型と大きくは変わりませんが、例えばこの「アーバンブロンズ」は旧型のブラウンカラーに比べて深みのある色合いになったような。あまり変わらないようでいて、実はちょっとずつ変化しているんですね。
電源コネクターとアナログ RGB 端子が廃止されたことで側面はスッキリしました。それでも USB-A 端子が残されたことで、VAIO Z よりはレガシーが生き残っています。周辺機器の USB-C 化は進みつつあるけどまだまだ USB-A 前提の機器は多数残っているので、実用上は Z よりも新 SX のほうが使いやすい局面が多いことでしょう。
SX12 はパームレストのサイズが変わらなかったので、旧型との見た目の印象は大きく変わらず。SX12 は小さくてもキーボードは妥協せず SX14 と同じユニットを採用しているのが個人的にはポイントが高いんですが、それだけに引き続き FHD パネルしか選べないのがもったいない。高解像度パネルが選べれば、もっといろんな人に勧められる PC になるんだけどなあ。
というわけで、勝色 Z への物欲が高まっただけのショールーム行脚でした。このモデル、もう数量限定と言わず定常メニューにしてくれませんかね…。
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