【PC Watch】 Seagate、SamsungのHDD部門を統合
おお・・・。
先日の日立 GST の Western Digital への HDD 事業売却に続き、ストレージ市場関連での大きなニュース。
これで HDD のメーカーは事実上 Western Digital、Seagate、東芝(2.5inch 以下の小型ドライブのみ)の 3 社に絞られたことになります。競争市場においては「トップ 3 以外のプレイヤーはまともな利益を上げられない」という経験則があるので、このくらいまでの再編はある程度予想できた範囲ではありました。
HDD はパーツの塊なので製造原価が高い割に価格が下がりやすく、利益が出ないメーカーにとってはお荷物の部門になりがち。特に SAMSUNG あたりは NAND フラッシュ関連の事業もやっているので、そちらに注力したいという狙いもあるでしょう。しかし HDD も当分の間は需要がなくなるわけではないので(いずれ SSD が価格・容量ともに HDD を凌駕するようになれば別ですが)、寡占状態になれば安定した事業規模は見込めます。逆に HDD を採用するセットメーカーからすると、リスク分散のために複数ベンダーからの供給を受けたい(一社採用だと、以前あったように例えば Seagate の HDD にリコールが発生したら搭載製品が販売できなくなる)側面もあるはずなので、これ以上の再編は HDD 自体の将来性がなくならない限りは起きないでしょうね。
それにしても 10 年前の HDD 市場には IBM、Seagate、Western Digital、Maxtor、日立、東芝、富士通、SAMSUNG という 8 社もいたことを考えると、厳しい市場になったものだなあと思います。10 年前よりも HDD を搭載した製品の出荷総数は増えているはずなので(コンピュータだけでなくレコーダやテレビ等にも搭載されるようになったので)、それだけコスト競争が激しくなったということでしょうか。
個人的には SAMSUNG の HDD は(最近の製品がどうなのかは知りませんが)あまり信頼していませんし、Seagate も一昨年の不具合騒動があってから当分買いたくないと思っているので影響はありませんが、HGST が WD に売却されてしまうのはちょっと悲しい。ということで、なくなってしまう前に HGST ブランドの HDD は 1 台買っておかないと、と思っています。
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