今日から予約受付を開始した α7 IV は早くも品薄の様相を呈しているようですが、同じ日に α7C のファームウェアアップデートが提供開始されました。
α7C はハードウェア的には α7 III そのものと言って良いスペックでもあるため、ファームアップはせいぜい動作改善や不具合対応程度だろうと高を括っていたのですが、まさかの新機能追加があるじゃないですか。早速適用してみました。
ILCE-7C 本体ソフトウェアアップデート|本体アップデート情報 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
アップデート後のバージョンは 2.00。目玉機能として USB ストリーミング機能が追加されています。
α7C はこれまでも PC 用ソフトウェア「Imaging Edge Webcam」を使うことで PC 用外部 Web カメラとして使用することができましたが、今回のアップデートによって Imaging Edge Webcam に頼らなくても UVC(USB Video Class)機器として Web カメラ化できることになります。さらに UAC(USB Audio Class)にも対応するため、カメラの内蔵マイクや外部マイクから集音することも可能。Imaging Edge Webcam は映像のみで音声は別途マイクを用意(PC 内蔵マイクでも可)する必要があったので、α7C を Web カメラとして使うのであればもうこの USB ストリーミング機能があれば Imaging Edge Webcam は必要ないですね。
発売から一年以上経ったこのタイミングでの機能追加ということは α7C II(仮称)の発売まではまだしばらく間がありそうだし、ZV-E10 の上位機種的な位置づけで Vlog カメラとしても推していきたいのかな…と推測します。
ファームアップ後はメニュー内に「USB ストリーミング」という項目が追加されます。撮影モードをムービーに切り換え、このメニューから USB ストリーミングを開始した状態で PC に USB 接続すると PC からは UVC/UAC 対応 Web カメラとして認識されます。
この USB ストリーミングはメニュー階層の少し深いところにあるため、頻繁に利用するならマイメニュー登録するのが良いでしょう。
↑USB ストリーミングカメラとしての画質はこんな感じ(標準ズームレンズ FE 28-60mm 使用、Windows 11 標準搭載のカメラアプリにて撮影)。解像度は 1,280×720 で、フルサイズカメラらしく低照度でもノイズレスな高画質です。Web 会議ソフトは多くの場合 1,280×720 程度の解像度でカメラ映像を流していると思うので、この高画質が活きるはず。
↑ちなみに同条件で Imaging Edge Webcam 経由で撮影した画像。同じカメラ・同設定で撮っているため画質傾向やノイズの少なさは USB ストリーミング経由とほぼ同じですが、Imaging Edge Webcam 経由だと解像度が 1,024×576 になってしまうので精細感に欠けるんですよね。まあこれはリモート撮影用のプレビュー映像をムリヤリ流用する仕組みだから仕方ありません。
まあミラーレスが Web カメラとして使えるといっても、毎回セッティングするのが面倒だし PC との位置関係的に横顔を写すことになってしまうので、実際の仕事では(今までは Imaging Edge Webcam で何度か使ってみたけど)結局 PC 内蔵カメラか USB Web カメラ(外部ディスプレイを使っている際に PC 内蔵カメラだと目線が上に行きすぎるので、外部ディスプレイに Web カメラを載せた方が違和感がない)で済ませてしまうことのほうが多いんですけどね。私なんかよりも映像の専門家である某先生も結局そうしていると聞いてなんか安心したりして(笑
でもせっかく今までよりさらに良い画質で VC ができる環境が手に入ったので、しばらく仕事でも使ってみようと思います。
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