スポンサーリンク

F1 バーレーン GP 2022

赤き跳ね馬完全復活! フェラーリワンツー、最有力レッドブルはダブルリタイヤ。角田裕毅は堂々8位:F1開幕戦バーレーンGP

レッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンのドライバーズチャンピオン獲得から三ヶ月。2022 年シーズンの F1 がついに開幕しました。

今シーズンは車両規則が抜本的に改革され、オープンホイールカーであることとパワーユニットの基本構造以外は全く別物のクルマになったと言って良いほどに変わりました。過去の F1 を振り返ってもここまでのレギュレーション変更は例がなく、またレギュレーション大改定初年度といえば 2009 年のブラウン GP による下剋上が記憶に新しいところ。今年はどんなことになるか、昨年の開幕以上に楽しみにしていました。

蓋を開けてみればプレシーズンテストからフェラーリが速く、レッドブルがそれと同等のスピードを見せている状況。おそらく今季はフェラーリとレッドブルがチャンピオンを争うのではないかと予想していたところ、開幕戦はほぼその通りの内容となりました。
レースを制したのはフェラーリ。しかも三年ぶりの 1-2 フィニッシュというおまけつき。レッドブルはフェラーリに追いすがったものの届かず、しかも終盤残り 3 周でマシントラブルにより相次いでリタイヤという散々な結果でした。フェラーリは僅差の勝利というよりはレッドブルの戦略や仕掛けに対してある程度の余裕をもって対応できる状況で、仮にフェルスタッペンのリタイヤがなくても 1-3 フィニッシュは確実だったことでしょう。コースとの相性もあるから今シーズンずっとこの状況が続くとも思えませんが、現時点での最速はどうやらフェラーリらしいというのは間違いないようです。
レッドブルはどうやら燃料ポンプ周りの不具合らしい(?)とのことですが、二台に同じような状況で同じようなトラブルが発生したのが(原因究明という意味では)せめてもの救い。ただフェルスタッペンがレース中ずっとステアリング等の問題を指摘し続けていたのが気になります。また燃料周りのトラブルに関しては、ホンダ撤退により(HRC のサポートがあるとはいえ)レッドブル自身でパワーユニットを運用しなくてはならなくなったことが遠因なのか、どうなのか。アルファタウリのガスリーもマシンから発火してリタイヤしているだけに、PU 運用の品質については気になるところです。

その他全体の傾向としては、冬季テストから速さのなかったメルセデスは結局優勝争いができるほどの競争力はないとはいえ、(レッドブルのダブルリタイヤにも救われつつ)なんだかんだで 3-4 フィニッシュまで持っていく地力はさすが。それでもフェラーリやレッドブルに戦いを挑めるレベルにはないようです。
そして驚いたのがアルファロメオとハースの大躍進。昨年のテールエンダーが安定して入賞争いができそうなポジションにまで上がってくるとは誰が予想したでしょうか。このあたりは今シーズンのフェラーリ製 PU によるところが大きそうで、逆にメルセデスのカスタマーチーム(マクラーレン、アストン、ウィリアムズ)が軒並み下位に沈んでいるのも気になるところ。E10 燃料対応をうまくやったフェラーリ、失敗したメルセデス…という状況なのでしょうか。

そして我らが角田裕毅。バルセロナテストでは三日目に(ガスリーが午前中にクルマを壊したため)出走できず、このバーレーンでも FP3 にステアリングの不具合が出て走れず、マシンへの慣熟が足りていない状況で予選は残念ながら Q1 落ち。しかし決勝ではクレバーなスタートとオーバーテイクを見せて 8 位入賞、昨年終盤の安定感を維持できているように見えます。結果的にレッドブル HRC 勢で唯一の入賞というのもポジティブなニュース。残念ながら今季のアルファタウリ AT03 はあまりポテンシャルが高いマシンではなさそうですが、まずはコンスタントに入賞を重ねて昨年以上のポイントとドライバーズランクを確保してほしいところです。

それにしてもレース全体で接近戦もオーバーテイクも多く、こんなにコース上の戦いがエキサイティングな F1 はいつ以来かというレベル。昨年のチャンピオン争いも痺れましたが、今シーズンの F1 は本当に面白いことになりそう。第 2 戦サウジアラビア GP はもう今週末ですが、何やらジェッダ周辺で紛争が発生したとかでレース自体ができるかどうか不透明になりつつあるようですね…まずは関係者の安全第一でお願いしたいところです。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました