近年新製品出しすぎでもう追い切れなくなっている Anker がまた新型の USB PD 充電器を発表しました。
アンカー、コインサイズでも30W出力のUSB-C充電器 – 家電 Watch
30W 出力の超小型充電器、っていうと従来も Nano II 30W として超小型モデルがありましたが、今回はそれよりもさらに 30%(!)小型化してきました。サイズ的には 20W モデルとほぼ同等になっていて、これなら 30W モデルを一つ持っていればスマホだろうと PC だろうと(30W までの機器なら)いけてしまうことになります。これは驚いた…。底面積もさることながら高さがグッと短くなっています。コンセントプラグが折りたたみ式でないことだけが残念ですが、ここは小型化のインパクト重視ということでしょう。今までも十二分にコンパクトだったので、既に持っているユーザーが買い換えるほどではないとは思いますが。
私は仕事用 PC が 45W なので PC/スマホ兼用で Nano II 45W をカバンに入れっぱなしにしています。言い換えれば 30W は私にとっては中途半端でこれを買う必然性はないのですが、同じ技術を使えば 45W や 65W モデルの小型化も期待していいということ。VAIO Z のために 65W モデルを買い足そうかと考えていたタイミングでもあるので、もし 65W モデルが一回り小さくなってモデルチェンジしたら絶対買いですね。
それにしてもこれまで物理法則に支配されて小型化が難しかった電源周りが、窒化ガリウム(GaN)の採用と進化によってここまで一気に小型化するとは。旧型から現行型での小型化は GaN デバイスの実装がこなれてきた結果でしょう。デバイス開発の注目は既に次世代と言われる酸化ガリウム(Ga2O3)に移っているようですが、今回の Anker 711 を見る限り製品レベルでは GaN にも開発の伸びしろはまだ十分にあるように思えます。シングルポートタイプの充電器の小型化もいいですが、マルチポートタイプのさらなる小型化にも期待したいところ。
コメント
[…] PDの充電アダプタは小型化が進む一方で、超超小型 30W USB PD 充電器「Anker 711」発売(b’s mono-log)を見るとアンカーの新型は30Wなのに超小型らしい。 […]
[…] 出力ができるGaN素子使用のAnkerのアダプタがあちこちで話題ですので、私も便乗。 […]