「完全にニンチャーの口になっちまった」
先日の亀戸に引き続き、Paravi/ひかり TV で配信中の『孤独のグルメ』配信オリジナル版の聖地巡礼にやって来ました。今回は第 1 話に登場した中野坂上の町中華です。駅からちょっと離れた住宅街の中に現れるいかにもって町中華なんですが、まず店名が独創的。「ミッキー飯店」って某浦安方面から怒られそうで心配になってしまう名前(笑。
ゴロー席は店の奥にありました。階段下の天井が斜めってる席だけど、ドラマ的にはおいしい絵面(笑。ただし一人客は基本的にカウンターに通されるようで、劇中のように相席になるケースは稀だと思います。特に感染防止に配慮しなくてはならない昨今は余計に相席にはなりづらいと思われます。
町中華らしく品数、多し。ドラマ観て来たのでなければ目移りして選べなかったところだ。
ただ、これも昨今の感染防止のためか(?)夜営業を当面中止してランチタイム営業のみとなっている関係で、一部提供していないメニューがあるようです。
カウンターの中では職人肌っぽい風貌の店主が黙々と中華鍋を振るっています。手つきを見ているだけでうまいことが伝わってくる。
というわけで、ゴローが食べたニンニクチャーハンを注文。
うわ、真っ黒!これはソソる。
出てきた瞬間にニンニクの香りがぶわあっと立ちのぼって、鼻から食欲を刺激してくる。
黒くてパラパラのニンニクチャーハン。
具材自体は普通のチャーハンと同じようだけど、真っ黒。そしてうまそうなニンニクのにおい。
これは眺めてる場合じゃない、早速いただきます。
おっ、想像以上のニンニク。うん、いい!
なんというか、ステーキ屋によくあるガーリックライスを濃縮してチャーハンに仕立てたみたいな、濃厚でガツンと来る味。ニンニクパワーで食べれば食べるほど、もっと食べたくなる。
見た目からしておいしいだろうと思ってたけど、期待以上にうまかった。
さて、ドラマの中ではゴロー相席したおばちゃん(竹内都子)にこの店の冠商品である「ミッキーライス」を強烈に勧められてニンニクチャーハンから変更しようとするけど、レバーが品切れで結局食べられない…というストーリーでした。初志貫徹でニンニクチャーハンを食べたはいいけど、ミッキーライスの味も気になってしまうという残念話。
だいたい「ミッキー飯店」なんていう店名自体変わってるのに、「ミッキーメン」「ミッキーライス」「ミッキーカタやきソバ」なんて冠メニューが三品もあるなんてどういうことよ。そしてどんな味なんだろう…。
というわけで、頼んでみました(笑
レバーと野菜を中心に具材がたっぷり載っかったあんかけライス。うわぁー、これは見ただけでうまいってわかるやつだ。
キャベツ、シャキシャキ。あんはピリ辛だけどそれ以上にアッツアツ!とろみのあるあんだからなかなか冷めず、気をつけていても口の中を火傷してしまう。
ピリ辛とアツアツで身体が熱されて、全身の毛穴という毛穴から汗が噴き出してきた。世間はまだそんなに暑くないというのに、自分だけ真夏のように汗だく。
あんの中には大ぶりのレバーが仕込まれていました。
中華料理屋のレバーってプリプリタイプとトロトロタイプがあるけど、この店のはプリップリな食感が楽しい。野菜のシャキシャキとの対比も良く、食が進みます。
しかしまあ、並盛りでも特盛りくらいのサイズがあって、これだけでお腹パンパンになってしまった。
いやあ、おいしかった。町中華の鑑のような店だ。
店先にはドラマに出演した松重さん、竹内都子さん(客役)、お笑いコンビ「かが屋」の二人(店員役)のサインに加えて BS-TBS『町中華で飲ろうぜ』の収録記念サインも飾られていました。あの番組に出そうな店だと思っていたら、つい最近取り上げられたばかりだったとは。それ以外にもこれまで何度もテレビや雑誌で紹介されたことのある有名店で、私もドラマに出る前から店の名前を知っていたレベル。気になっていた店にこうして来ることができて良かったです。
ごちそうさまでした。
この店は配信版ドラマの他の回にも登場しているので、近いうちに再訪する予定です。
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