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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 公開記念舞台挨拶 @丸の内ピカデリー

一昨日の初日に続いて『ククルス・ドアンの島』を観に行ってきました。

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

今回は公開記念舞台挨拶付きの回。GUNDAM.INFO では既に初日から三日間の舞台挨拶レポートが公開されているので、詳細はそちらで。

古谷 徹「もっともっと、アムロを演じたい!」『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』初日舞台挨拶イベントレポート | GUNDAM.INFO
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“島”に上陸するなら誰と行く?意外な回答も飛び出した『ククルス・ドアンの島』公開記念舞台挨拶イベントレポート | GUNDAM.INFO
明日6/5の舞台挨拶はライブビューイング実施!
動員数約15万人、興収は約3億円を突破!6/5開催『ククルス・ドアンの島』公開記念舞台挨拶イベントレポート | GUNDAM.INFO
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私はレポートに書かれていない日曜 12:30 の上映前舞台挨拶の回でした。登壇者は初日と同じ安彦監督・古谷徹氏に加えて武内駿輔氏(ククルス・ドアン)、古川登志夫氏(カイ・シデン)、潘めぐみ氏(セイラ・マス)、内田雄馬氏(マルコス)、廣原ふう氏(カーラ)と主題歌「Ubugoe」を歌っている森口博子姉さん。初日とは客層が 1/3 くらい違う感じの人が混ざっていて、若手人気声優陣の力を感じました。
個人的には初めて古川登志夫さんを生で見ることができて感激。安彦監督や古谷徹さんはよくイベント等でお見かけするけど、古川さんは近年あまりガンダム関連のイベントに登壇されませんからね。私は『うる星やつら』『Dr. スランプ』『ドラゴンボール』など古谷さん以上に古川さんの声を聞いて育った自覚があるから本当に嬉しかった。
また潘めぐみさんが「セイラ・マス役の…と名乗るのは今でもプレッシャーを感じます」と話していたのが印象的でした。故・井上瑤さんの役を引き継ぐことはそれだけ重みがあるということでしょうが、『THE ORIGIN』以来 7 年間でアルテイシア/セイラを演じてもなおそう感じるというのは、今回のように「ホワイトベース隊のセイラ」は従来とはまた違った重圧があるということなのでしょう。それでも「ガンダムという作品がなかったら自分がここにこうして存在しなかったかもしれない」と仰っていたとおり(潘めぐみさんはファーストガンダムでララァ・スンを演じた潘恵子さんの娘さん。母娘でそれぞれシャアの恋人と妹を演じている)その宿命を正面から受け止めてセイラを演じている姿にジーンと来るものがあります。

舞台挨拶を通じて、やはり一年戦争編をやりたい現場とまだ様子を見たいサンライズ(バンナム?)上層部の綱引き的なものを感じましたね。ハリウッドでも日本でも名作のリブートやマルチバース展開は一般的なものになってきているし、オリジナルキャストの一部がまだ現役な今こそチャンスなのでは。ファーストガンダムは今見ても色褪せない名作だけど、若年層を取り込んで今後さらに何十年コンテンツを活かしていくならば起源となったストーリーのアップデートは必要だと思います。

というわけで、前回一度書いているけど改めて内容の話。

今回は事前にテレビ版 15 話「ククルス・ドアンの島」を復習して臨みました。改めて考えたのがラストシーンの違和感について。
このエピソードでは最後に「あなたの体に染みついている戦いの臭いが追跡者を引きつけるんじゃないでしょうか。それを消させてください、ククルス・ドアン」というセリフと共にアムロがドアンザクを海に投げ棄てるシーンがあります。これ、以前から違和感があったんですよね。戦争や侵略のリスクがなくなっていない状況で自ら武器を放棄することは自殺行為以外の何者でもありません。ましてやテレビ版ではドアンに対して次々と追手が送り込まれている状況。そこでドアンに自衛のための武器を棄てさせることを、サイド 7 からここまで死線をくぐり抜けてきたアムロが本当にするのか?という疑問。いい話風ではあるけど本当は何か違うんじゃないかと思っていました。
それが、本作ではドアンのいるアレグランサ島に戦略上の意味づけがされ、ジオン軍がこの島に攻めてくる理由を作ったことで(劇中でその理由を消失させることで)ラストではジオンの脅威はほぼなくなったに等しい。武器を棄てる理由ができたわけです。そういう意味ではラストシーンでのあの演出の筋は通ったのですが、そこで「戦いの臭いを消すため」と言ってザクを投棄するのはそれはそれで矛盾している。安彦監督のインタビューで最初からあのセリフをそのまま残すことありきだったというのを読みましたが、結局テレビ版とはまた違った違和感が残ることになりました。まあ、それでも映像や演出を含めて美しいシーンであることには疑いがないのですが。

他にもドアンは脱走兵なのか残地諜者なのかという疑問だったり細かなツッコミどころはいろいろとありますが、そういうのは後付けでストーリーをいじると避けようがないもの。私はそれよりも「現代の作品としてファーストガンダムを映画館で観られること」に対する喜びが勝っています。一回目は新作を全身で受け止めて咀嚼することで精一杯でしたが、二度目になると THE ORIGIN とはまた違う、一年戦争時点でのホワイトベース隊の面々の動きやグリグリ動く RX-78-02 ガンダムを現代の作画と画音質で観られている実感がジワジワと高まってきてやばかった(語彙力)。最初のテレビシリーズから 43 年経って、これは本当にすごいことだと思うのです。

幸いなことに劇場先行販売の Blu-ray はもう手元にあるし、昔買ったファーストのテレビ版 BD と見比べながらファーストガンダムの新作が作られたことの喜びを反芻しようと思います。

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