第12世代Core/Web会議向け機能強化の14型モバイルノート「VAIO SX14」 – PC Watch
12コアCPU採用の1kg切り12.5型ノート「VAIO SX12」 – PC Watch
VAIO が主力モバイルノート SX14 と SX12 をモデルチェンジしました。筐体は 昨年 10 月に登場したモデルを引き継ぎながら、CPU を第 12 世代 Intel Core シリーズに刷新したモデル。一見ただのマイナーチェンジですが、この第 12 世代 Intel Core が十年に一度レベルの Intel CPU のアーキテクチャ変更で性能が大幅に向上しています。
第 12 世代 Intel Core(Alder Lake)は、従来は同性能のコアだけを複数組み合わせていた初代 Core Duo 以来のアーキテクチャと異なり、高性能コア(P コア)と高効率コア(E コア)を非対称に組み合わせたマルチコア CPU。モバイル用の ARM 系 SoC ではこのような構成はもはや当たり前ですが、Intel CPU もついにこの領域に足を踏み入れてきました。先行しているデスクトップ用 CPU の評価も高く、個人的にも次に自作機をリニューアルするなら AMD Ryzen から Intel に戻してもいいかもなあと考えているほど。今回の VAIO SX でも第 11 世代 Core から大幅な性能アップを果たしているようで、これは一度使ってみたい。自宅で家族共用で使っている SX14 は 2.5 世代前(Comet Lake)なので、ほんの二年前に買ったばかりなのにすっかり旧世代感が出てきてしまいました。
というわけで新型 SX は完成度が高まっていい感じだなと思っているのですが、私がそれ以上に気になったのはこちらの記事。
SX14/SX12 が第 12 世代 Core でこれだけ性能が上がったのなら、Z のモデルチェンジにも期待してしまうわけです。が、どうやらその望みは今のところない模様。↑の笠原一輝氏の記事にもあるとおり、性能/機能的には新 SX14 がほぼ全面において Z を上回っており、あえて Z として出す意味がないというのが理由のようです。さらに Intel の戦略変更で Z が搭載していた TDP35W 級の CPU が存在しなくなった(TDP28W の上は 45W となり、Z の筐体では賄えない)のが決定的。Z の筐体にあえて TDP28W の CPU を搭載する意味はないし、それなら SX14 に一本化したほうが良いというのは確かに合理的ではあります。まあ、先代(第 11 世代 Core モデル)の時点で Z の多くの要素は SX14 が取り込んでいたし、CPU の絶対性能を求めないなら SX14 を買うのが正しい状況ではあったので、今回でとどめを刺されたというのが正しいのでしょう。
私が VAIO Z 勝色特別仕様を買ったのも、合理的理由というのでは全くなくて「自分が買わなくて誰が買う」的な使命感に駆られてのものでした。プライベート用のサブノートなら SX14 で十分以上ですからね。でも今回買っておかないともうこんな変態 PC は今後出てこないと思ったし、カーボンオタとしては全身が積層カーボンでできている PC を手に入れられただけで満足です。買って半年で下位モデルに性能で追い抜かれ、「後継機種はありません」と言われるのはさすがに悲しいけど(泣
VAIO Z はオリンピックみたいなモデルになってしまったな。
— taiseiko:) (@taiseiko) June 14, 2022
本当にこれ↑なんですよね。ソニー時代の最後の VAIO Z(VPCZ2)が 2011 年、VAIO(株)の最初の VAIO Z(VJZ13A)が 2015 年、そして現行 VAIO Z(VJZ14)が 2021 年。もうオリンピックイヤーどころじゃないほど間隔が広がってきています。継続的に作るのはビジネス的に難しく、出しても本当に好きな人しか買わない道楽 PC というのが本当のところなのでしょう。そういう意味ではホンダのスポーツカーみたいなものか…。でもこういうのってある程度の継続性がないとファンも離れてしまうんですよねえ。私も数年後に VAIO Z が復活してもまた買える保証はありません(買うけど)。
一方で、昨年 9 月に発売されたばかりの VAIO FL15 も早くも販売終了扱いになっているんですよね。こちらはなんとなく半導体供給不足に起因しているんじゃないかと思っているのですが、まさにこの夏にでも実家の親用の PC 買い換え候補に挙げていたところだったから非常に厳しい。さすがにこのクラスの製品を一年足らずでシリーズ打ち切りは考えにくいので、夏休みまでに Ryzen 3 5425U あたりが載った新型が出てくれたりしないですかね。
コメント
Z がなくなる理由として、ロシア軍が Z を使っているというのも、
あったかもしれないなあーと推測しています。
最近、航空会社も保険会社も Z ロゴをやめてますもんね。
Z 、買っといてよかった。
仮に Z の名前が使えなくても準備さえできていれば「Z 的なもの」を作ってくる会社だと思っているんですが、
それも何もないというのはおそらく今は手がないかそれをできる状況にない
ということなんだろうなあと想像しています。
とりあえず Z の勝色特別仕様買っておいてよかった(^^;