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F1 ベルギー GP 2022

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夏休み明けの F1。フランス~ハンガリーでのフェルスタッペンの連勝という流れから夏休みを挟んでレッドブルが勢いを維持するのかフェラーリの反撃があるのか、はたまたメルセデスが早さを増してくるのか…と楽しみにしていましたが、蓋を開けてみればレッドブル…というよりフェルスタッペンがさらに手の付けられない速さを披露してチャンピオン獲得への状況を万全にしたレースとなりました。

■レッドブル
PU 交換ペナルティーで 15 番手スタートとなったフェルスタッペンでしたが、まるで下位カテゴリーのマシンを相手にするような簡単さでどんどんポジションを上げて最初のピットストップまでの間に首位に立っていました。フェラーリや僚友のペレスさえも易々と抜き去ってしまった速さはまさに異次元。レギュレーション改定から半年経って、いよいよ RB18 がフェルスタッペン好みのマシンに仕上がってきた証拠でしょうか。ペレスが 2 位表彰台を獲得しつつもマックスからは約 18 秒遅れていたというのがそれを物語っています。

■フェラーリ
ルクレールはフェルスタッペン同様に PU 交換ペナルティーで 16 番手スタート。しかし予選では温存しておくはずだった新品ソフトタイヤを誤って使ってしまい、決勝ではフェルスタッペンのペースに全然ついていけずに 5 位狙いのレース。しかし最終盤にファステストラップポイント狙いのピットストップを行った結果ピットレーン速度違反で 5 秒ペナルティーをもらいポジションを落とす… 1pt 追加で取りに行くつもりが 2pt 失ってしまうという最悪の結果に。まあ、今季ここまでのフェラーリの体たらくからすると「いつも通り」でしかないのですが…。
僚友に代わって PP を獲得したサインツもレッドブルには歯が立たず 3 位表彰台止まり。

■アルファタウリ
最近フェラーリ以上に酷いのがアルファタウリです。角田が予選 Q1 を突破できなかったのは自身のミスですが、予選後にガスリー車はマシントラブルで、角田車はパルクフェルメ違反でともにピットレーンスタート。ガスリーはその後粘って粘って 9 位入賞を果たしましたが、角田はタイヤ交換に 10 秒近くかかったり終盤に謎の追加ピットインをさせられたりで 13 位ノーポイント。角田の決勝ペース自体はとても良かったのでチームのミスがなければガスリー以上のポジションで終えられていた可能性があるだけに、残念としか言いようがありません。ガスリーが久しぶりのポイントを獲得したとはいえ、とにかく嚙み合わない今季のアルファタウリ。見ているこちらが辛いですね…。

というわけでシーズン第 14 戦を終えてドライバーズはフェルスタッペンがルクレールに 96pt、コンストラクターズはレッドブルがフェラーリに 116pt の大差をつけました。後半戦は高速サーキットの割合が高く、昨年はストレートスピードで勝るメルセデスがコーナリング重視のレッドブルを圧倒するレースが続きましたが、今年はレッドブルがストレート重視、フェラーリがコーナリング重視だから逆にレッドブル優位なんですよね。日本グランプリは第 18 戦、早ければその前にチャンピオンが決定して鈴鹿が消化試合になっている可能性さえあります。日本のファンとしてはフェラーリにはもう少し頑張ってもらって、鈴鹿をチャンピオン決定レースとしてくれることを願っています。

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