帰省中に金沢で久しぶりに六角堂のステーキを食べてきました。
以前は帰省すると決まってこの店を予約していたのですが、過去二年は COVID-19 のため帰省できず。三年前は母が病気療養中でここに来ている余裕がなかったので、実に四年ぶりに来ることができました。
金沢の中心街から離れていて旅行ガイド等に載ることはまずないのですが、地元では昔から愛される人気店。お盆にもなると帰省した人々を迎える家族連れで大賑わいです。
↑の写真は本店ですが、大人数で来るとたいてい隣の別館「Grill&Bar」の方に通されます。
お店は卯辰山の上にあり、大きな窓からの見晴らしは最高。
外は暑くても冷房の効いた室内から真っ青な夏空を見上げ、金沢の街並みを見下ろすのは良い気分ですね。
半個室状態の店内では、コの字カウンターの真ん中に鉄板があり、シェフが目の前で食材を調理してくれます。
まさにステーキが出来上がっていくまでの過程そのものがエンタテインメント。
まずはニンニクチップをカリカリになるまで炒めていきます。
眼前でニンニクが素揚げ状態になっていく良い香りを楽しみながら飲む生ビールが最高。
それと同時にサーブされてくるミニサラダ。野菜それぞれの密度が高くて味が濃い感じがするし、ドレッシングの味が濃いめなのも良い。
きっと地元穫れの野菜に違いない。
鉄板では、ニンニクの旨味と香りを纏った油の上で肉が焼かれていきます。
塩胡椒を振る手さばきが鮮やかで見入ってしまう。やはりこの様子自体がいいつまみになります。
注文通りに火が通ったら、肉は鉄板の上でサイコロ状に切り分けてからサーブされます。
このときのスーッ、スーッとまるで何も抵抗がないように肉にナイフが入っていくさまが美しい。
そして肉を焼いた鉄板の上でもやしとかいわれが炒まっていくわけです。
ニンニクと肉のうまみを吸っているということは、もしかしてこの店ではもやしが一番のごちそうなのでは?(錯乱
というわけで完成。
料理はニンニクチップ、ステーキ、もやしと焼き上がった順にサーブされるので、ちょっとずつつまみながら出来上がりを待つからお預けを食らうことはありません。
ステーキはとても柔らかく、うまみがあるのに全然重たくなくていくらでも食べられそうな感じ。オージービーフでもこんなにおいしくできるんですね(もちろん高価いけど和牛も注文可能)。
ニンニクももやしもおいしいし、シンプルだけどこの上なく幸せ。
北陸だから当然白米も間違いないし、味噌汁に麩が入ってくるのが金沢らしさ。
四年ぶりの六角堂、満喫しました。
北陸は冬は色々おいしいけど夏は食べるものがなくて…なんて言ったら罰が当たる。ここのステーキは季節問わずおいしいのです。
ごちそうさまでした。
来年もまた食べに来られますように。
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