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割烹ちゃんこ 大内 再訪

「元気が出てくると、人間ってどうにも腹が減るんだな。しかも、時間いっぱい。待ったなしだ」

割烹ちゃんこ 大内

割烹ちゃんこ 大内

ドラマ『孤独のグルメ』の聖地巡も、これだけ続けているとフォロワーが生まれてくるわけで(笑)。最近「この店に連れて行ってほしい/一緒に行かないか」というお誘いを受けることが増えてきました。ということで、今回は中でもリクエストが多かった両国の「大内」を再訪してみることに。この店、確かにうまかったからなあ~。

割烹ちゃんこ 大内

今回は四人での訪店。前回来たときには、いつも混んでいそうな雰囲気だったので、電話予約しました。
通されたのは奥の座敷席。ドラマの中ではあまり広そうなイメージはありませんでしたが(カウンター席だったしね)、奥はけっこうゆったりとした空間になっています。

壁面にはこのお店を開いた元大関・大内山の写真や化粧まわしが飾られていました。こういうのを見ると、両国に来たんだなあと実感します。

割烹ちゃんこ 大内

この日は運悪く総武線で人身事故があったとかで、集合は遅れ気味。とりあえず瓶ビールを頼んでちびちび飲りながら、集合を待ちます。
お通しはバイ貝の煮付け。こういうの、田舎を思い出すんだよなあ。

割烹ちゃんこ 大内

テーブルには蓋をされた鍋がみんなの到着を待っています。んん~、早く食べたい。


割烹ちゃんこ 大内

三々五々、メンバーが集まり始めました。まずは一品料理から入れていこう。

「ふらっと QUSUMI」に出ていたカツオのたたきが食べたかったところですが、今はもう旬じゃないから仕入れていない、ということで、次に心惹かれた〆サバを。これがまた脂が乗っていて、ちょうど良く締まっていて、すすむなぁ~っ。十条の鯖のくんせいも絶品だったけど、これも気に入った。

割烹ちゃんこ 大内

続いて、やっぱりこれは外せない、山芋の千切り。生卵と醤油、山葵を合わせていただきます。中入前のビールとの取組に、これ以上の顔合わせはないなあ。

割烹ちゃんこ 大内

さらに、肉豆腐。これもいいなあ~。肉豆腐というよりほとんどすき焼きに近い味付けとボリュームで、これと白いごはんがあったらそれだけで立派な食事になっちゃいそうだぞ。でも、こういうのを本命の前にちょっとだけ食べる贅沢が、嬉しいんですよ。

割烹ちゃんこ 大内

さああて、全員揃ったことだし、そろそろ幕内の入場、といきましょうか。今回のちゃんこももちろん定番「鳥そっぷ」。四人だけど、四人前だとちゃんこだけでいっぱいになりそうだったので、まずは二人前から。それでもこのボリューム、さすがは力士の日々のメシだなあ。

割烹ちゃんこ 大内

ぐつぐつ、ぐつぐつ。
良い感じで煮立ってきたところで、軽く吹きこぼれ、隣に座っていた k さんが焦って、火を弱めようとコンロのツマミを回して逆に強火にするシマツ(笑

大の大人が、鍋の沸騰ごときで慌てふためいて、立ち合いで転がされたようなものだ。落ち着け…。

割烹ちゃんこ 大内

鳥そっぷ、完成。
いやあ、一人ちゃんこもなかなか良かったけど、やっぱりちゃんこは大人数でこういうボリュームの鍋をつついてこそだなあ、というのを改めて実感するなあ。

割烹ちゃんこ 大内

うん、しみてるしみてる。
このシンプルなスープに、鶏肉やいろんな野菜のエキスが凝縮された、このうまみがたまらないんですよ。くたくたになったキャベツから滲んでくる甘みがまたいい。

割烹ちゃんこ 大内

これは辛抱たまらず、日本酒に行ってしまうというものです。熱燗でも冷酒でもなく常温でいただきます。

日本人の心やね。

割烹ちゃんこ 大内

で、〆はやっぱりうどん。鍋に落として一煮立ちさせたら、茶色いスープが太い麺にしっかり染みこんで、これがまたうまい。

割烹ちゃんこ 大内

ついさっきまで食べてきたちゃんこの味が、このうどんと天かすに全部凝縮されていて、ああ、俺はこのうどんのために今までちゃんこを食べていたのか、と思えるくらい、幸せな瞬間。

…あれれ、なくなっちゃった。まだまだ行けそうなのに、なんだか少し寂しいなぁ。
じゃあ…まだまだ行きますか(ぉ

割烹ちゃんこ 大内

というわけで、いったん鍋を〆つつ、さらなる追加オーダー(笑。
玉子焼きは厚焼きで、塩と砂糖の加減が絶妙で、これまた幸せになれる味。肉豆腐といい、ここは定食屋をやっても繁盛するんじゃないか、と思える家庭的なうまさです。

割烹ちゃんこ 大内

ついでにちゃんこもおかわりをいただきます(ぉ

でも、予約では鳥そっぷ二人前しか入れていなかった上に、スタートの時間もなんだかんだで遅くなってしまったこともあって、この頃には注文できるものの選択肢が限られてしまっていました。本当は豚味噌ちゃんこ鍋を食べてみたかったんですが豚がもう切れていて、「鳥味噌ならできますよ」ということで、メニューにない鳥味噌ちゃんこになりました(笑)おかみさん、無理言ってすみません…。

それでもこれがまたヒット。具は鳥そっぷと同じなのに、スープが味噌というだけで、それぞれの具材がまた違った表情を見せてくれます。あっさりしていた鳥そっぷとは対極の、濃くてほっとする味。これは西の横綱級だ。一度うどんで千秋楽を迎えているはずなのに、まるでまた中日からやり直せるような気分だ(ぉ

割烹ちゃんこ 大内

二度目の〆は、ほかに雑炊かもちができる、ということでしたが、味噌なら雑炊がおすすめということで、ここはおかみさんの見立てに従ってみることに。そしたら、味噌の中にお米と玉子がふんわりと混じり合った、こんなうまそうな雑炊ができあがりました。うん、おかみさんのおすすめで正解。これは間違いない。

割烹ちゃんこ 大内

取り分けたら、薬味の刻みのりを散らしていただきます。この刻みのりが雑炊に風味を加えてくれるだけじゃなく、のり自体が雑炊の味噌スープを吸い込んで、これがまた罪作りな味。この雑炊だけいくらでも食べ続けていられそうだぞ。

鳥そっぷとうどん、鳥味噌と雑炊。甲乙つけがたし。

割烹ちゃんこ 大内

四人で雑炊もあっという間に完食。うまかったぁ~。
やっぱりここはリピートしたくなる味だ。でも今度は、もっと計画的にちゃんこの取組表を作って、最初から予約して来よう。

明日の仕事も、正面から当たって、
まわしを取ったら、豪快に上手出し投げだ。

ごちそうさまでした。

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ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。 ドラマ『孤独のグルメ』 ...

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