一昨日のことになりますが、八王子で開催された中村佳穂のコンサートツアー初日に行ってきました。
会場は八王子駅裏の J:COM ホール。なんか見覚えのある立地だなと思ったら三年前にオクトラのコンサートで行った場所でした。知らない間にネーミングライツがオリンパスから J:COM に移っていたんですね。
中村佳穂、歌唱力がすごいのはもちろんのこと YouTube を見ているとライヴパフォーマンスがすごそうで生で見てみたいと思っていたんですよね。今回のツアーは東京は二公演あって三軒茶屋の会場は取れなかったのですが、八王子はなんとか席を確保できました。
座席は三階席でした。ステージからちょっと遠いけどホールの音響が良くて楽しめました。
ちなみにこのコンサートはこういった興行としては珍しく、スマホで撮る限りにおいて写真・動画撮影自由、SNS に限って掲載自由。撮影禁止のつもりだったのでこれには驚きましたが、SNS 上でファンとともに楽しみつつ、クチコミでファンを増やしたい狙いでしょうか。私も自分が楽しみながらもいろいろ撮ってきました。Xperia 1 III の手持ちだから画音質ともに良くはありませんが、Twitter に掲載したものを貼り付けておきます。
まず驚いたのはやはり中村佳穂のパフォーマンス。歌がすごいのはもちろん予想していたのですが、MC と歌の境界が曖昧な感じで鍵盤を弾き語るように歌いながら話すし、話すように歌う。最初から最後まで純粋に喋っている場面がほぼなかったと言って良いくらい歌いっぱなしで、ああもうこの人は発生すること自体が歌うことと同義なんだな、と思いました。アドリブとかそういうレベルではなくて、身体の内側から溢れ出るように歌がほとばしっている。これは衝撃的でしたね。
バンド構成がまたすごくて、なんとツインドラム。大所帯でもないバンドにドラムが 2 セットというのは驚きます。でも中村佳穂のサウンドはリズムセクションやループ遣いが巧みだから確かにこういう構成はライヴだと活きますね。
そしてドラムだけじゃなくて高橋あず美・植松陽介両氏によるコーラスも圧巻でした。圧倒的な存在感を放つ中村佳穂の歌声に負けず、しかしちゃんと支えている。
とにかくパワフルなステージでしたが、でもパフォーマンスで一方的に圧してくるという感じでもなくて、むしろ歌うことを楽しんでいるのが伝わってくる。「音を楽しむ、唄で遊ぶ」というのを全身で体現しているように見えて、こちらまで楽しくなります。他のお客さんも同様に楽しんでいるのが伝わってきて、これほど一体感のあるコンサートも今までに味わったことがないもしれません。
ちなみに衝撃的だったのが MC の合間に披露してくれた『あんたがたどこさ』。日本人なら誰でも知っているわらべ歌がこんなことになってしまうとは(笑。でも単なるネタではなく中村佳穂の持ち味を存分に発揮したパフォーマンスとして成立しているのがすごい。
以下、当日のセトリを置いておきます。
- アイミル
- さよならクレール
- きっとね!
- はなればなれの君へ(※ワンフレーズのみ)
- Q 日
- ブラ~~~~
- あんたがたどこさ
- ÿuni
- 忘れっぽい天使
- getback
- You may they
- GUM
- LINDY
- MIU
- NIA
- KAPO
- そのいのち
[アンコール]
アップテンポからしっとりした曲まで、聴きたかった曲がほぼ網羅されていたのが嬉しかったです。『竜とそばかすの姫』の楽曲は『はなればなれの君へ』をファンサ的にワンフレーズ歌ってくれただけでしたが、それでも聴けたのは良かった。そういえば、私が見た限りでは年齢から性別まで客層がかなり幅広かったのが興味深かったです。映画の影響はもちろんあるのでしょうが、トレンドではなく歌の力でファンを増やしている証左でしょう。
文字通り二時間があっという間、本当に楽しいコンサートでした。
次のツアーがあったらまた行きたい。
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